Welcome

古本屋日誌

2025-12-08 19:54:00

今日は出荷してから、京阪の特急で祇園四条、1時前に枚方を出るブルーの特急は5、6号車がプレミアムカーで、今回5号車の先頭1Cを予約してみた。1番前は少しスペースが広いし、ノートパソコンなどやや重いものを置いても大丈夫な金属製のデスクがあるからだ。

 

 

しかし、これは外れで出口が6号車の方しかなく、車両分まるまる歩かないと出られない。

 

1時半くらいに祇園四条に到着して、四条大橋北詰にエスカレーターで上がる。

 

 

四条通をてくてく西に歩いて、藤井大丸に到着し、いつものように地下一階に通じる階段を降りて、古本市会場に入った。

 

 

月曜ということもあって、お客さんはまばら。

 

 

中京の町屋で古本屋をいとなむ「待賢ブックセンター」はたくさんの図録や写真集、大型本も並べていて、初日の金曜日は、佐野繁次郎の装丁を集めた大判の画集が目立つところに表紙を見せて置いてあって、「ノド割れ」と書いてあったが値段は3000円で安い感じがした。

 

 

「ノド割れ」というのはページを止めてある接着剤に割れが生じて、ページが開きっぱなしになることなんだが、これはタオルを当てその上からアイロンで接着剤をとかしてやれば簡単に修復出来る。

 

今日見たら売れていて、代わりに篠山紀信が撮った宮沢りえの写真集『サンタフェ』(付録の写真はなし)があった。

 

 

さてその後エレベーターで5階に上がり、喫茶「マドラグ」で遅めの昼ごはん。ここは敷地が広い上に、席と席の間隔もゆったりしていて、くつろげるサテンだ。

 

 

3時まで1200円の日替わりランチがあるが、腹も減っているので、ナポリタンの定食(1900円)にする。

 

 

これは厚切りベーコンのたくさん入ったナポリタン、バターを乗せたトースト、チシャ、にんじん、コーンなどのたっぷり野菜サラダ、大きなポタージュスープ、生クリームとさくらんぽののったプリンにホットコーヒーというもので、とても美味い上に、量がたくさんあって素晴らしい。

 

 

特に分厚いトーストの残りをスープに浸して食べるとまた食感も味も変わって楽しい。

 

 

来年5月に、藤井大丸は閉店して建て替えるのだが、お店の人に聞いてみたら「まだ、よくわからないんですけど、どこかでやろうとは思ってます」とのことだったのでホッとした。

 

 

実は喫茶「マドラグ」はここだけではなく、二条城の近くや、三条京阪にも支店があるようで、今度でも行ってみたいものだ。

 

 

三条京阪の店は駅から徒歩1分のビルの地下なんだそうで、藤井大丸のように10分くらいかかるわけでもないので、かなり気になる。

 

 

ただオープンが午後3時から11時までというから不思議な感じがする。


2025-12-07 23:17:00

来月の11日から使える京阪電車の株主優待半年定期をヤフオクで入手したいところだが、なかなか落とせない。

 

去年は7万だったので、今年もそれくらいで手に入れたいところだが、現在のところ78000円くらいだ。

 

 

今日はどこにも行かず、家で静養。夕方から明日の出荷分を本棚などから探す作業。

 

はじめに、メルカリやAmazonからの発注分をざっと見て覚えてから、本棚に当たって見つけた本をどんどんパソコンのねきに積み上げる。

 

ところが講談社文庫の『一般意志2.0』だけが見つからない。

 

データでは去年の年末くらいにこうた本で、背表紙は上が真っ白、真ん中から下が全てイエローで帯が付いているとなっているのだが、どうしても見つからない。

 

 

(こらもう品切れ通知を出して、お客さんにはお詫びするしかないな)と思って、ふと本の山を見ると一番上に『一般意志2.0』があるではないか。

 

じぶんで見つけて積み上げておきながら、そのことをすっかり忘れてたしまっていたわけだ。


2025-12-06 15:09:00

昨日まで風も冷たく、びっくりするほどの冬の大気に包まれていたが、今日は快晴で風もなくひなたでは、ちょうどいい陽気だ。

 

 

元町の神戸古書会館で、一箱古本市があるというので、昼からのぞいてみた。

 

 

ここは阪急の花隈駅の裏手にあって、1964年に出来た木造2階、15坪くらいの古風な建物だ。

 

 

会館の前の道は、普通車がやっと通れる程度の幅員しかなく、入り口は2間くらいあって、入ると土間があって、そこから40センチくらい、ヨイショと上がると板の間となっている。

 

 

入り口左手に「今日は土足」と掲示があるし、大きな下駄箱もあるから、普段は上履きなのだろう。

 

 

さて一箱古本市だが10店くらいが参加していて、みかん箱みたいなものや、プラスチックの容器、小さな本棚なんかを床に並べている。お客さんは20人くらいいて、なかなか盛況だ。

 

面白かったのは、おこたを床に設置して、主人は、ひと昔もふた昔も前の貧乏学生が来ていたようなドテラをはおって、おこたに入って店番をしていた店があったことだ。

 

 

客は皆立って品定めをしているから、床に置いたおこたの中では、見下ろされるようなあんばいで、俺なら居心地が悪いなあ。

 

 

それぞれの店主は椅子に腰かけたり、立っていたり、思い思いの姿勢でお客さんとあれこれ話をしている。

 

 

 昔の大学の、古い寮、例えば吉田寮みたいな感じがして、妙に懐かしい。2階では業者同士で行う入札の模擬体験が行われているという。

 

 

これらは古本組合の魅力を伝えて、組合員になってもらうための取り組みであり、意義深いものだと思う。


2025-12-05 19:07:00

今日から14日まで四条寺町の藤井大丸の地下で古本市。(四条寺町デパ地下古本市)

 

 

この老舗の百貨店は来年5月で営業を終えて取り壊して2030年にまたオープンすると聞いた。

 

 

俺が熊野寮にいたころ、1980年台の半ばだが、ふじのい工務店からよく単発のアルバイトの依頼が寮にあった。

 

 

そこの仕事は藤井大丸の模様替えなんかも含まれていて、営業終了後短時間で催し物の什器、展示物なんかを撤去する作業で、学生が30人くらい集められていた。

 

 

ほんの数時間の作業で7000円くらいもらえた素晴らしい仕事で、しかも俺の目からしてもどう考えても30人もいらんやろ、と思える程度のちょっとした作業なので驚いたな。

 

 

これは当時の学生は、今の真面目な学生とは違い、必ず怠けるのが出るから、予め多めに採用してさっさと作業を終わらせるという考え方をしていたからなんだろうか、よくわからない。

 

早速朝から行ってみた。9時40分くらいに枚方を出る指定席が2両ある特急を予約して祇園四条、てくてく歩いて10時25分に到着。

 

 

地上は四条通に面していて寒いので、北側の階段から、地下に降りて開店を待つ。ここは阪急の河原町駅から続く地下通路にも直結していて便利だ。開店前に20人くらい並んでいる。

 

藤井大丸の地下は北半分がスーパーで、南側がイベントスペースになっており、各店2台程度の平台とその上に積んだ本棚にぎっしり本を並べている。

 

10時半、開店と同時に店に入ると左手に控えた店員さんが買い物かごを渡してくれる。今回は京都が6、大阪7、神戸1、奈良1、金沢1、富山1、彦根1、福井1、名古屋1、伊勢1、合計21の古本屋が出店していて、バラエティに富んでいる。

 

 

京都の「待賢ブックセンター」はいろんな図録を並べて壮観。文庫本も旺文社の内田百閒のやつをたくさん置いてある(500円くらい)ほか、ちくま文庫や岩波文庫もたくさんあった。

 

 

大阪の「寸心堂書店」は西洋文学を専門にしているが、マイネッケの『歴史主義の貧困』全2巻揃、2000円とか新潮文庫の向田邦子の『幸福』『阿修羅のごとく』の初版、帯各200円なんかもあった。

 

 

「古書 さいとう」はたくさんの岩波文庫を並べていて『仏説四十二章経』『雑兵物語 おあん物語』なんかもあった。

 

このほかどこの店かは忘れてしまったが、角川文庫の横溝正史の『八つ墓村』白背(4刷)や『獄門島』白背(初版、4000円)なんかもあった。

 

藤井大丸の5階には「マドラグ」という広い喫茶店があって、日替わり1200円の定食のほか、ハンバーグ、エビフライ、カレー、ナポリタン、美味しいプリン、コーヒーなどを楽しめる。

 

 

本をこうた後エレベーターで5階に上がって舌鼓を打ちながら耽読することができるのも素晴らしい。

 

俺の横には60絡みの女2人が座っていたが「うっとこは定年で、人材センターに登録しよかゆうてるわ」とか「うちは何もゆうてきやしませんわ」てな話をしていたから、京都市民御用達の店だな。


2025-12-04 20:57:00

東京の古本屋「よみた屋」の店主が書いた『古本屋という仕事』が出た。2200円で安いのだが、パラパラの立ち読みしても買う気にならない。

 

 

学ぶところや参考になる点がまるでないからだ。

 

買取の値段の付け方について、どれくらいの時間で売れるかを計算してとか、今は売値の2割くらいで買い取るとか、退屈でしかない。そんなことはたとえばAmazonの売れ行きを見たらわかることでしかない。

 

 

古本屋は普通の仕事とは違い、客の方が本の知識は豊富で、売値も知っているケースがしばしばある。

 

 

本の歴史は古代エジプトに始まり5000年もあって、ジャンルも多岐にわたるから、ほとんど知らないことばかり。

 

でもそういう客相手に安い買取価格をどうやって納得させていくのかを知りたかったな。

 

 

古本屋を出すによい立地の話などバカバカしい。そんなもの東京のごく一部の連中の話でしかない。

 

 

俺は東京の古本屋はそもそも甘やかされていると考えている。

 

仕事で本を使う業種、出版、マスコミ、大学を独占している上に、経済的にもわが国一であって、本にも金を使ってくれる客がたくさんいる。そこにあぐらをかいていまだに店舗での営業が可能であるというところからして、そもそも信用できない。

 

 

東京の古本屋は半世紀は遅れている。

 

今古本屋は、つまりはブックオフであり、通販であるのに、東京ではいまだに店舗を並べた古本屋街なるものが残存している。

 

そんなものは早晩消えてなくなる運命にあるわけで、それすらわかってない人たちから教わることはない。

 

 


1 2 3 4 5