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古本屋日誌
今日は月曜日で出荷をする日となっている。朝はいつものように9時半くらいに起きて、食パンとコーヒーの朝ごはん。
黒猫の「ポチ」がこのところよく食べたものを戻してしまうし、毛が抜けて、少し体重も減ってきている。11才で人間でいえば60才を超えているので、腎臓なら問題があるのかも知れず心配だな。動きは活発で、食欲も旺盛なんだが。
今回も問題なく注文のあった本は探し当てることができて、ありがたい。早速郵便局に持ち込んだ。
のんびりしてから枚方に出向く。
枚方市は人口40万という北河内の中核都市ではあるが、駅近に古本屋はない。
以前は高架の下に「ブックオフ」があったが、撤退してしまった。
新刊書店は枚方市駅すぐ北側、京街道に面して老舗の野村呼文堂と、南側、ロータリーの一画、T SITE の3階に蔦屋書店がある。
蔦屋はスタバも併設されていてなかなかいい本屋なのだが、随所に高いところまで本棚が設けてあって洋書が意匠として並んでいるのが、余りにも下品かつアナクロで笑わせる。本は読むもので、スノビズムの道具ではない。
野村呼文堂は間口も広く、正方形で、40坪以上はありそうな本屋だ。
店の外には昔ながらのブックラックが2台置いてあって、ラッピングされた雑誌がズラリと並んでいる。小学館が定期的に出している『ゴルゴ13』のコンパクト版も置いてある。(今は650円になっている)
店内に入ると雑誌コーナーがすごく広くて素晴らしい。『文藝春秋』『中央公論』『月刊タイガース』『HANADA』なんかがあるのは当然だが、『丸』『別冊太陽』『文学界』「群像』『月刊京都』『東京人』なんかもある。
そしてこれも昔ながらの本屋の素晴らしいところなんだが、レジ横には出版社の出しているPR誌や新刊案内がいろいろ並んでいる。
新潮社の『波』の12月号は表紙が宮島未奈で、成瀬シリーズ3部作を終えた作者へのインタビューが掲載されている。「波」は年間1000円くらい払って定期購読するものなんだが、無料でもらえる。
岩波の新刊案内もあるし、今月は岩波文庫の『太閤記』を重版することを告げている。この本は今まで割と古本屋に安い値段で並んでいるんだけどね。
こういうサービスは昔は小さい本屋でもみんなあったのだが、今はなかなか見られないものだ。
このところAmazonでは中小の出版社の本を登録しようとすると、「出版社の許諾を取ってください」なる表示が出て、それ以上進めないことがある。
一旦商品として売った本であるのに、販売するのに出版元の許諾が要るなど、理解に苦しむ事態だというほかない。
今日も9時半くらいに起きて、食パンとコーヒーで朝ごはん。
土日は出荷しなくてよいので、のんびりしてから京阪電車とJRを乗り継いで三ノ宮。あれこれ本を仕入れた。
センター街にも古本屋「あかつき書房」がある。
センター街は大阪でいえば心斎橋筋であり、東京なら銀座だ。
銀座には古本屋はないだろう。東京はそういうところだ。
心斎橋筋には長堀通のすぐ南のユニクロの近くに「中尾書店」がある。しかしこの古本屋は郷土史関係、占いの本、錦絵などに特化した本屋でオールワウンドにあれこれ置いてはいないし、店も狭い。
しかし神戸の「あかつき書房」は繁華な目抜通りにありながら、店も二階建てです広い上に、実にさまざまなジャンルの本を取り揃えているのだ。
ここは阪急電車、神戸三宮駅の西口を出て、すぐ南の国道を渡り、左手にセブンイレブン、右手にパチンコ屋があるセンタープラザを通り抜けて、センター街に入るとすぐ左手にある。
店は1間半くらいの間口なんだが、奥行きが深い二階建てだ。店頭には左手、右手に平台が出してあって、向かって左手のには新書本や廉価の単行本、右手のには文庫本が置いてあって、100円か200円だ。
文庫の台の下のスペースには講談社学術文庫の『御堂関白記』全3巻揃が2900円で置いてある。
店に入るとすぐ左手は文庫で上からちくま文庫、ちくま学芸文庫、講談社学術文庫、岩波文庫、その他の順で並んでいる。
左手は進むと文学書や歴史書。
真ん中の本棚にはミリタリー関係の本があって、本棚の上にはいろんな和本、地図、紙ものがズラリ。『節用集』や大正時代のパノラマ地図なんかもある。
右手の本棚にはまず地誌関係の本。銀座の本、城廓がらみの本など。
さらに進むと『別冊太陽』なんかも並んで、哲学書、図録、美術書、自然科学書となる。2階は古い岩波文庫や発掘調査報告書なんかがある。
サラ本の山口晃の『趣都』が欲しくてジュンク堂のサイトでチェックしてみたが、三ノ宮にある二つの店舗では品切れ。やむなく梅田の紀伊國屋で購入。
東京の日本橋を覆い尽くす首都高速が、警官を破壊しているという世間の批判に真っ向から刃向かう内容。小野十三郎の『大阪』みたいな本だが、視覚的に組み立てられる試論なので、見ているだけで癒される。
今日はやはり10時少し前まで寝ていて、朝は六甲道のバームバームでこうたバームクーヘンと牛乳で済ませて、直ちに注文のあった本の発送作業。
プリンターも調子を取り戻していて、スマホからのクリックポストの印刷も迅速だ。
パソコンからも、無線LANで印刷できるのだが、インクをできるだけ節約したいので、一番低レベルのインク濃度と下書き印刷モードでやりたいのだが、いまだにパソコンからはそのやり方がわからない。
スマホからなら簡単に出来るので、このところはもっぱらスマホ印刷だ。お昼過ぎに全部仕上げて郵便局に持ち込んだ。
このところ郵便局は「来局ポイント」と称して毎日1ポイント、郵便物の発送で同じく1ポイント、さらにレターパックを使うとまた1ポイントくれる。
といっても1ポイントは1円だから大したことはない。100ポイント貯まると、ゆうちょペイに移行できて、郵送料として使える。
気温が低く、その上寒風吹き荒ぶなか、嫁と天満橋に出てジュンク堂天満橋店。
ここは駅直結の元まっさかやビル(松坂屋のこと)今の京阪シティモールの7階にある。
ノベルの書評雑誌『ダヴィンチ』の新年号に紹介されている、よさそうなマンガを何点か試しにこうてみようと出向いた。
ここのジュンク堂は北側が本のエリア、南側がマンガと文房具のエリアとなっていて、500坪以上あるのではないか。
そして北側の本エリアの1番西には広い児童書コーナーがあって驚かされる。
絵本、大型本、図鑑、子ども向けのライトノベル、叢書の類など大変な量。最近出たばかりの『年表でたどる 世界まるごとアート図鑑』(BL出版、4500円、税別)なんかも置いてあって素晴らしい。
さらに魅力的なのは北側、大川を見下ろすスペースは喫茶店(トリコロール)になっていることで、こうたばかりの本を片手に、美味いコーヒーや昔ながらの大きなプリンを楽しむことができるのだ。
実はもう少し下の階にある無印良品にも大川を見下ろすスペースが設けてあって、カウンターと椅子が10脚程度あって、自販機で一杯100円程度のレギュラーコーヒーを楽しむこともできる。
さて集英社のマーガレットコミックスの『花見小路北日記』の1と2、ちくま文庫の『余生まんが』をこうてみた。
前者は『源氏物語』の「あはれ」の意味を実感したい高校生の話のようで、面白そうだし、後者は俺も直面している「余生」の楽しみ方を学んでみたくなった。
嫁が日本文学コーナーで宮島未奈の『成瀬は信じた道をいく』のサイン本を見つけたので、これも面白そうなので購入。宮島の本は最新刊の『成瀬は都を駆け抜ける』もよかった。
今日はもう師走の10日で、あっとゆうまに今年も終わってしまう。
10時少し前に起きて、トーストとコーヒーで朝ごはん。嫁が仕事から帰ってきて2時間休憩する。
関テレの『よーいドン』のロザンのうんちくんを流しながら、本棚から注文のあった本を探す作業。
今年5月に小学館から出た鈴木俊貴の『僕には鳥の言葉がわかる』も注文が入っている。
この本はなかなか面白くて、シジュウカラは言葉を持っていることや、鳥の種類によって言葉は違うが、それぞれ聞き分けていることなどを世界で初めて実証した。
あの脳みその小さい鳥に言語があるわけだから、猿やら犬、猫にそれがあっても不思議ではない。
この本には鈴木が録音したシジュウカラの言葉が四次元コードで付いていて、アクセスして容易に聞くことができる。
早速うちのネコ様方に、「蛇」を表す言葉、「警戒せよ」なんかをお聞かせしてみたが、特に反応はなかった。ネコさま方は腹がくちいのであろう。
なかなか、角川文庫の『野麦峠』(初版、帯)が見つからない。
データによれば背表紙は濃いグリーンで、黄色い帯が付いているはずで、普通に考えれば目立つ。それにもかかわらず、見当たらない。
ふとこの本は続編もあることに気づいて、セットになった本を積んであるところをチェックしてみたら、すぐに見つかった。
大阪でもっとも素晴らしい古本屋は天牛書店だ。
俺は本店には、毎週通っている。
コンクリート打ちっぱなしの5階建ての自社ビルの1、2階に10万冊の本が並んでいる。普通の規模の古本屋はせいぜい1万冊程度の品揃えだからその10倍。
本の整理整頓も行き届いていて、整然と本棚が並んでおり、床に不規則に本が積み上げられて、通路がおぼつかないなどということはない。
歴史書などは時代別に配置されていて探しやすいし、2階の文庫本も岩波文庫、ちくま文庫、講談社学術文庫、講談社文芸文庫、河出文庫、中公文庫などとレーベル毎にまとめられているし、小説は作者の五十音別に整然と並んでいる。
本棚の高さも、一番上でも少し手を伸ばせば容易に取れる高さで(右手の壁の本棚は少し高い)よく考えられている。
北大阪急行の緑地公園駅を降りて、改札を左手(東側)に向かうと阪急オアシスがある。ここのエスカレーターで1階へ上がると新御堂筋だ。
本店はそこから下り坂を歩いて7.8分なのだが、帰りが荷物が増えて面倒なので、通常「hellou CYCLING」の電動自転車を予めアプリから予約して使っている。
これなら新御堂のすぐ東にあるだらだら坂を快適に疾走できる。5センチくらい積もればいいゲレンデになる坂なのだ。
その道の新御堂側は、マンション、とりわけオレンジ色のライオンズマンションがいくつも建っている。
今はさすがに無くなったが、以前はマンション付属のモータープールに車の所有者のナンバーが剥き出しで書かれたプレートがいくつも並んでいた。勝手に止める輩がいてその対策なんだろうけどね。
それにしても、この立地はよく考えられている。
吹田市と豊中市の境目、正確には吹田市であり、周りはマンションと一戸建ての住宅街だ。
吹田市は大阪の中でも、中之島や高槻なんかと並んで、高額所得者の多い街であるし、一戸建てもそれぞれ30坪以上はあるそれなりのものだし、大学も阪大や関大が近い。
京都でいえば一乗寺だろう。そこには古本屋が5店くらいあり、大きな新刊書店(恵文社)もある。ただ各古本屋の規模は大したことはないし、ジャンルも文学書に偏っている印象を受ける。