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古本屋日誌

2025-12-05 19:07:00

今日から14日まで四条寺町の藤井大丸の地下で古本市。(四条寺町デパ地下古本市)

 

 

この老舗の百貨店は来年5月で営業を終えて取り壊して2030年にまたオープンすると聞いた。

 

 

俺が熊野寮にいたころ、1980年台の半ばだが、ふじのい工務店からよく単発のアルバイトの依頼が寮にあった。

 

 

そこの仕事は藤井大丸の模様替えなんかも含まれていて、営業終了後短時間で催し物の什器、展示物なんかを撤去する作業で、学生が30人くらい集められていた。

 

 

ほんの数時間の作業で7000円くらいもらえた素晴らしい仕事で、しかも俺の目からしてもどう考えても30人もいらんやろ、と思える程度のちょっとした作業なので驚いたな。

 

 

これは当時の学生は、今の真面目な学生とは違い、必ず怠けるのが出るから、予め多めに採用してさっさと作業を終わらせるという考え方をしていたからなんだろうか、よくわからない。

 

早速朝から行ってみた。9時40分くらいに枚方を出る指定席が2両ある特急を予約して祇園四条、てくてく歩いて10時25分に到着。

 

 

地上は四条通に面していて寒いので、北側の階段から、地下に降りて開店を待つ。ここは阪急の河原町駅から続く地下通路にも直結していて便利だ。開店前に20人くらい並んでいる。

 

藤井大丸の地下は北半分がスーパーで、南側がイベントスペースになっており、各店2台程度の平台とその上に積んだ本棚にぎっしり本を並べている。

 

10時半、開店と同時に店に入ると左手に控えた店員さんが買い物かごを渡してくれる。今回は京都が6、大阪7、神戸1、奈良1、金沢1、富山1、彦根1、福井1、名古屋1、伊勢1、合計21の古本屋が出店していて、バラエティに富んでいる。

 

 

京都の「待賢ブックセンター」はいろんな図録を並べて壮観。文庫本も旺文社の内田百閒のやつをたくさん置いてある(500円くらい)ほか、ちくま文庫や岩波文庫もたくさんあった。

 

 

大阪の「寸心堂書店」は西洋文学を専門にしているが、マイネッケの『歴史主義の貧困』全2巻揃、2000円とか新潮文庫の向田邦子の『幸福』『阿修羅のごとく』の初版、帯各200円なんかもあった。

 

 

「古書 さいとう」はたくさんの岩波文庫を並べていて『仏説四十二章経』『雑兵物語 おあん物語』なんかもあった。

 

このほかどこの店かは忘れてしまったが、角川文庫の横溝正史の『八つ墓村』白背(4刷)や『獄門島』白背(初版、4000円)なんかもあった。

 

藤井大丸の5階には「マドラグ」という広い喫茶店があって、日替わり1200円の定食のほか、ハンバーグ、エビフライ、カレー、ナポリタン、美味しいプリン、コーヒーなどを楽しめる。

 

 

本をこうた後エレベーターで5階に上がって舌鼓を打ちながら耽読することができるのも素晴らしい。

 

俺の横には60絡みの女2人が座っていたが「うっとこは定年で、人材センターに登録しよかゆうてるわ」とか「うちは何もゆうてきやしませんわ」てな話をしていたから、京都市民御用達の店だな。