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古本屋日誌
コロナ騒ぎもようやく終わりかなあ。
3年も大騒ぎして、飲食店や旅行業界、観光業者をいじめただけに思える。
そもそも日本の死者数は20000程度でこれはインフルエンザのそれと変わらない。一体なんのための騒ぎだったのか理解に苦しむ。
しかしこれは一部の人の考えであって、もっと大袈裟に考えている人もたくさんいる。
身近に感染者が出て、亡くなってしまったり、後遺症で味覚障害になったり、という現実に直面すると、それをどう考えたらいいのかわからなくなっている人もいる。
結局コロナ問題の興味深いところは個々人のさまざまな捉え方には、それぞれ一利あって、他の人間が容易に口をさしはさめないところにある。
例えば京阪電車の萱島駅の待合室で、中に人がいるのがわかると、入ろうとするのをやめて寒いプラットフォームに、戻る人が今もいる。
俺に言わせればバカとしか思えない。
しかしその大袈裟な行動にはその人なりの真実があるから他人がどうこういうべきことではないのだ。
これはつまりますます人との付き合い、人間関係が希薄化している都会生活に拍車がかかっているということなのだ。
かつてあった隣近所の助け合いやややこしい人間関係を切り捨てることで現代社会は快適な生活を実現してきた。
その流れがますます加速しているわけだ。
さて、今日から谷町四丁目の古書会館で古本市だ。
昨日の晩にウクライナのゼレンスキー大統領がアメリカ議会に向けてリモートで演説していた。
飛行禁止区域を設定してほしい、航空機を送ってほしいと訴えていた。
大国ロシアとの戦争で劣勢に立たされている苦境はよくわかる。
ただ、その中でウクライナへのロシアの不当極まりない攻撃を真珠湾攻撃と9.11と並べて論じていた。
「かつての真珠湾攻撃、空から突然の攻撃で悲惨なものでした。そして9.11の同時多発テロがありました。今回のロシアによるウクライナ侵略はやはりたくさんの市民の命をロシア人が奪っています」
いくらアメリカに媚を売りたいからといって言っていいこととよくないことははっきりあるだろう。
それにしても真珠湾攻撃を「リーマンバーパールハーバー」とか言って戦意を高揚させる宣伝は本当にあったのかな❓
秦郁彦が言うように、東京裁判でアメリカ側は真珠湾攻撃は宣戦布告前の騙し討ちで許されず、国際法に違反しているなどという主張はしていない。
秦郁彦によれば当時は宣戦布告なしに相手国を攻撃するのはごく当たり前のことでアメリカ自身もメキシコとの戦争では宣戦布告前に攻撃を開始している。
だから日本の真珠湾攻撃を「騙し討ち」などとする考えは当時はなかったことになる。
でもゼレンスキーがアメリカ人へのリップサービスで真珠湾を持ち出すのは、それなりに効き目があるからだろうなあ。アメリカ人は今でも真珠湾攻撃のことを言われたら心を揺さぶられるのだろうか。
それともゼレンスキーが受けた教育では日本憎しであることないこと教えているのかもしれない。
なにせウクライナを含むソ連は国家を挙げて他国民の誘拐、強制労働に取り組んでいた犯罪者集団だからな。
このところのロシアの戦争で、この国の特異な体質に関して、興味を持つ人が増えているようだ。
とりわけよく聞かれるのが碩学、井筒俊彦の「ロシア的人間」(中公文庫)だ。
また学研文庫から出ている「バルバロッサ作戦、上、下」も戦争関連で求める人がいる。佐藤優の「甦るロシア帝国」も人気だ。
さらにソルジェニーツィンの「収容所群島」1〜6(新潮文庫)も急速に欲しいという人が増えている。こちらは文庫本は在庫が全然なく、普段は動かない単行本も売れていく。また例のみすず書房の「夜と霧」も需要が増えている。
ロシアは社会主義国家だとかいうソ連の後進なんだが、そもそもシベリアくんだりに帝国陸軍の将兵や満州の移民を誘拐して強制連行した連中だよな。
敗戦のどさくさに火事場泥棒よろしく中立条約を踏み破って満洲に侵入しただけでもとんでもないのに、その上国際法上も人道上も許されない誘拐、強制連行を国家挙げて実行したんだからあきれるほかはない。
このところの古本でも詐欺サイトが出てきている。
まず千葉県柏市わかしらにあると称する「亮横江商事」は間違いなく詐欺会社だ。
ホームページにたくさんの古本を掲載している。
例えば旺文社文庫の内田百閒全39冊を18000円、ちくま文庫の「チェーホフ全集」を10500円、送料込みで出している。
この値段は相場の安い値段で、ありえないような価格でないところが、詐欺師にしてはよく勉強していると言える。
また代金の振込先として次のようなゆうちょ銀行の口座を指定しているが、もちろん金を振り込んでも何も送ってくることはない。
またサイト記載の電話番号にかけてみても「その電話番号はただ今使われておりません」とのアナウンスが流れるだけだ。
■お振り込み先
銀行名: ゆうちょ銀行
支店名 : 一三八支店
取引種類: 普通
記号番号:11380-02545691
囗座番号:0254569
口座名義:グエン ヴアン フツク
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今日、門真警察に電話してこの会社のことを伝えて捜査してもらうように頼むとともに、日本郵政にも連絡して、送金先の口座を伝えて預金封鎖するよう要請しておいた。
夜見てみたらこの詐欺会社のホームページは閲覧できなくなっている。
それにしてもとんでもない連中がいるものだよ。
ちくま新書から村上勝彦の「進駐軍向け特殊慰安所RAA」が出た。
一般書ではこれまで類書もなく、独創的な内容で江湖の渇きを癒す作品だ。
敗戦の3日後にはアメリカの占領に備え、強姦や暴力事件の頻発を防ぐために慰安所の設置を日本側が決めて当時の大蔵省主税局長池田勇人に予算をつけてくれるよう要請した。
所得倍増の池田勇人ですな。
当初200万くらい出してもらえればいいとの意向だったが池田は
「200万かね、そんな少額ではとても足りまい。たとえ1億円かかっても、それで多くの女性の貞操が守られるのならば安いものだ」と言って3000万を融資することを決めたというのだ。
なんでも1945年の日本の国家予算は215億円だったそうで、3000万はその0.1%強に当たるのだから、気合を相当入れていたわけだ。
それにしても一つ疑問なのは慰安婦の集め方だ。村上は「観光事務員の大募集をしている」との触れ込みで実際は慰安婦の募集であり、逃げようとしても「いたるところに武装した黒人兵が仁王立ちになっていて逃げることはかなわなかった」と書いている。
なんか韓国と問題になっている従軍慰安婦の刈り込みみたいな話でビックリしてしまう。