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古本屋日誌
2021-11-24 16:07:00
田山花袋が大正12年に博文館から「京阪一日の行楽」を出した。京阪地方で一泊二日で行ける観光地のルポだ。
800ページ以上もあるし、箱も付いている。また造本も堅牢で布製のカバーに屋形船があしらってある。
面白いのは大阪が東京のかつての姿を今も残していて「懐かしく思える」という記述だ。
四天王寺境内の露店の佇まいについて「あそこへ行くと、三、四十年前の東京を見るような気がするよ、浅草の奥山が丁度あれも同じだったんだからね」
「だから、僕はどうしても大阪の方が東京より二、三十年おくれている気がして仕方がない。…僕はあれが面白いので、よくあそこに出かけていくよ」
またこれに続けて銀行員の細君が尺八を主に吹いている芸人に入れ込んで、亭主もなにもおっぽり出して一緒になった話がある。
二人は仲睦まじく亭主が尺八を吹いていると、その女は扇子を少し開いて見物人に喜捨を集めて回ると続いて「ちょっと面白いぢゃないか。大阪でなくてはそうした話はありそうには思へないぢゃないか」とのコメントがくる。
不倫や不貞はどこでもおんなじだだ思うけど、対面を気にして東京では公にはしないということなんだろう。
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2021-11-23 21:11:00
呉座勇一が講談社現代新書から「頼朝と義時」を出した。
呉座は井上章一の日文研で働いていたが、ネット上で女の研究者に執拗に中傷めいた書き込みしたことが問題となり非常勤にされてしまった。彼はそれを不服として裁判に訴えて現在係争中だ。
呉座勇一は以前東大の本郷和人に対しても「本郷がこの10年きちんとした研究成果をあげているとは到底思えない」と攻撃していたよなあ。
やはり京都くんだりに左遷されたという思いがあるのかも知れない。
さて今回の新書だが鵯越の逆落としに関して次のような言及がある。
現在地名として残る鵯越から一ノ谷までは6.5キロもあるから、義経がここから一ノ谷に攻め込んだとは思えない。
実は一ノ谷は福原に隣接していて、平家の本拠地は一ノ谷ではなく福原にあったと考えるべきだ。
義経は鵯越とは関係なく一ノ谷を攻めたのであり、鵯越は多田行綱が攻めかかった思われる。そもそも鵯越は断崖などではなく、通常の街道である。
そうなのか〜
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2021-11-22 14:43:00
コロナワクチンは接種している人も多いようだ。
ただこれは従来のワクチンとはかなり違ったものだ。従来のワクチンは弱毒化した病原体を利用して作るものが多かった。
今回のコロナワクチンは新型コロナウイルスの遺伝子を筋肉内に入れ込んでタンパク質を作り、これに抗体系を反応させて免疫を作ろうとするものだ。
セントラルドグマ通りならいいのだがコロナの遺伝子が細胞内に組み込まれる可能性もあるだろう。
そのせいなのかよくわからないが接種後に死んでしまう人の数がインフルエンザに較べて格段に多い。
7月には500人を超えているし最近では1500人にも及んでいる。
因果関係はないとのことだが、インフルエンザの予防接種で死んでしまう人はほとんどいないことを考えると看過し難い数字であるよなあ。
いずれにせよ接種するかどうかは個人が決めることで強制するものでないことは当然だろう。
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2021-11-20 21:09:00
1988年の秋に男4人で東京に出向いた。日曜の早朝から千葉で仕事があり、せっかくなので前日から行って渋谷で少し遊ぼうとした。
土曜の晩でいかにも大都会という人出だし、せっかく東京くんだりまで出向いたんだからナンパでもしてみようと適当に声をかけてみた。
渋谷は歩いてる人もいるのだが、信号が変わっても歩き出さずたむろっている男女のグループもたくさんいる。
すぐに仲良くなって適当な居酒屋で酒を飲んだ。
なんでも千葉の「山の中」から来ているそうで、日頃は「山の中でOLしてる〜」とのことで、土曜は夕方渋谷について夜通しあそぶからよろしくとの話だ。
ただわれわれは翌日早朝から千葉で仕事があったし、これからストリップ劇場に行く予定もあったので早々に切り上げた。
渋谷のストリップ劇場では大阪同様、生板が行われていて、ジャンケンで舞台に上がる男を決めていたのもおなじみだった。ものすごい勢いでピーンと右手を上げて「お願いします❗️当たってください❗️」と祈っていた最前列のにいちゃんが見事に勝ち抜いて上ったはものの、緊張のためかうまくいかなかったので満場大笑いで楽しかった。
そんなことはどうでもよく、私が気になるのは1980年代の終わりでもはっきりみられた大阪や京都と渋谷の差だ。
渋谷はそこで男と知り合いたい女がたくさんいるのに、大阪や京都は、全くそんなことはない。
出会いの場は友人の紹介であり、サークルであり、結婚式の披露宴や二次会の場であったりと極めて旧式だった。
渋谷はそうではなく、いい男がいたらそこで知り合うのがいいというスタンスでどう考えても渋谷の方が女にとっては有利だろう。
大阪のやり方は得体の知れないバカ男は避けられるかも知れないが、出会いの機会があまりにも狭い。捉えうる男の数も自ずと限られてしまう。
その点渋谷ならものすごい数の獲物がいるわけだし、女の方からモーションもかけられるし、黙っているにしても仕草でお目当ての男を引き寄せられる。
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2021-11-19 14:08:00
今日から三日間、谷町四丁目の大阪古書会館で古本市、早速行ってみた。
シルヴァン、ディック、杉本、矢野、厚生、横丁、唯、真木、寸心などの参加で今回はロビンは入ってない。
いつも思うことだが初日に古本市に来ているお客さんのお目当ては文学書のようなのだ。
矢野書房やディック、寸心はプレミアムのついた文学書を扱っていてワゴンや本棚には人だかりができている。小説なんか文庫本でもなんでも読めたらいいだろうと思うところが私にはある。
しかし装丁の凝った単行本や帯のついたのを求めて読み耽りたい、眺めていたいというお客さんの気持ちもわからないではない。
だからこういう骨董品ともいえる文学書は通販には向かない。
カバーのすれや傷み具合、帯の状態、小口のコンディションなんかをみるのに通販サイトにアップしてある数枚の写真では心許ないからだ。
やはり、わがで手に取ってためつすがめつチェックを入れたいところなのだ。
だから骨董品に近い古本を扱う店には古本市はマストである。今後も廃れることはない。
さて、大阪の古本市も店舗を構えていない店がかなり多い。
古本組合に参加していると交換会で入手できる本はロットが3桁単位が多く、通販に適さない本もたくさん集まってしまう。
そこで即売会に参加すれば通常動かない本も売ることが可能になるからだろう。
例えば谷崎松子の作品は中公文庫に何点か収録されているので、単行本はなかなか通販では売れないのだが、即売会に出すと売れることがしばしばあるのだ。
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