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古本屋日誌
加藤典洋の遺著「9条の戦後史」がちくま新書から出た。
今の日本はアメリカのボチの状態だが、その起源と変遷を探った本だ。
サンフランシスコ講和条約直後は改憲をし、再武装を成し遂げ自国の安全は自分で責任を取ろうと自民党は考えていたが、結局選挙で議席の3分の2を取ることができず計画は頓挫してしまう。
その後国の安全はアメリカにお任せして日本はもっぱら経済的な発展を追求する。
とりあえずその方針は時流にかなうもので「JAPAN AS NO.1」といわれるまでになるが80年代半ばのプラザ合意以降急速な円高で国の屋台骨が揺らぎ出し、今日ではアメリカにむしろ収奪される一方になっていると加藤は言う。
この本の分析で面白かったのは少し前に自民党が出してきた改憲法案が人権の保障を制限して自由を制限しようとしていたことの分析だ。
加藤によればそれはナショナリズムの発露なんだそうだ。
実のところアメリカに異議申し立てして国防から経済までそのくびきから脱したいところなんだが、全くその展望はない。
そこで行き詰まったナショナリズムは戦前の帝国憲法に自らのアイデンティティを求めようとしたというのだ。
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立花隆の「死はこわくない」(文春文庫)を読んだ。
この本は以前立花が出した「臨死体験」の続編でその後の20年で得られた脳に関する知見を踏まえて書かれたものだ。
「臨死体験」では「どうしても幽体離脱して外部のものを観察したと言わざるを得ない事例がある」とされていたが、この本では幽体離脱や臨死体験は脳が作り出す幻覚である、生命が長年かかって作り出した死を慰撫するシステムだとされている。
当然死後の世界についても
「死後の世界が存在するかどうかは個々人の情念の世界の問題であって、論理的に考えて正しい答えを出そうとするかどうかの世界の問題ではない」という。
つまりあると思う人はそう信じたらいいし、ないと思う人はもちろんそれでいい、個々人の信念によるというのだ。
立花隆自身は死後の世界はあるとは思っていない、人は死んだら「ゴミになる」という想いに近いという。
ここで疑問なのが死後の世界を否定してゴミになるだけと思っている立花が「死はこわくない」と言い切れる理由だよなあ。
死んでしまうと何もなくなるのであれば、自己を完全に否定してしまうわけだから虚無的にもなろうものだ。
この点に立花隆は
「結局、死ぬというのは夢の世界に入っていくのに近い体験なのだから、いい夢を見ようという気持ちで人間は死んで行くことができるんじゃないか」「死ぬということがそれほど怖くなくなる」と答える。
「ソクラテスの弁明」の最後に近い。
ソクラテスも毒杯を煽る前に弟子に、ゆったりした睡眠はとてもいいものだろうと納得させる。
その上で死ぬのは素晴らしい睡眠と同じで朝までゆっくり目を覚まさずに寝られることなんだから、これほど素晴らしいことはないよなあなどとおっしゃる。
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お客さんのところに買取に行くのはほとんど電車だ。
京都、大阪、神戸あたりなので、京阪電車の株主優待定期券は欠かせない。
京阪電車は年頭から全ての回数券を廃止したからその分定期券の需要は増えているのではないかと思っていた。
しかし全く違うようだ。
「甲南チケット」など金券ショップであれこれ話を聞いてみたら
「お客さん、あれですわ、会社がね今コロナで毎日出社ゆうのんがのうなってますねん。週のうち2回出て残りの3日は在宅勤務みたいになってますねん。せやさかい定期代を支給せんようになってます。
うちとこなんかいつも阪急の定期券をお客さんから予約受け付けてますねんやが、だいたい20件は予約してもろてますねやが、今期なんぞ6件しかおまへんねや」
阪急の定期券の相場は7万くらいだそうだが、「やっぱり初日から使いたいゆうお客さんが多いので、有効期間が始まった後は値崩れしてまいます」とも聞いた。
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木曜日に甲子園に出向いて下らない試合を金まで払って見てしまった。
8回のノーアウト一塁で小野寺とかいうのが出てきてバントしたけど、ほとんど転がらず、ゲッツーになってしまってガッカリした。
そもそも奥川みたいな大したことないピッチャーから1点しか取れない無能な打線も問題だが、小技もできないんだからどうしょうもない。
帰りは梅田に出て、飲み足りなかったけど既に9時を回っている。
大阪は酒の提供は7時までだとか、2人までだとか言っていて、泉の広場あたりの店はみな閉めている。
だが東通ならまだやっている店もあるのではないか‼️と予想して行ってみた。もちろん予想通りで「ラストオーダーは10時ですから‼️」とありがたかった。
そもそもコロナの死者数てインフルエンザと変わらないのにこんな大騒ぎしているのが滑稽でしかない。
年間1万の死者ならインフルエンザじゃないか。インフルエンザの時は大騒ぎしたかなあ。俺はそんな記憶はないなあ。
別に普通に暮らしていた。
また風呂で死んでしまう人も年間5000人いる。1万人死んだコロナで大騒ぎするんならその半分の風呂は野放しでいいのかな❓
入るのを禁止した方がいいんじゃないかな。年寄りは1週間に一回だけ、湯温も35度までとか決めたらどうなんだろうな。違反したら罰金を取るか逮捕したらいいよなあ。
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先日立花隆が亡くなった。
「知の巨人」だそうで、お客さんからその著作を探して欲しいとの依頼があれこれ舞い込む。
リクエストが多いのは
「田中角栄研究 全記録、上、下」(講談社文庫)だ。
田中は一応今で言えば大卒なんだが、大した教育は受けずに実力でのし上がった庶民派を売りにしていた。
しかしコネも学閥も持ってないのが、のし上がろうとしたら金をばらまくことが必要なことくらい普通の大人ならすぐにわかる。その辺りのことを立花は詳細に調べている。
他には「臨死体験、上、下」(文春文庫)のリクエストも多い。
これはあの幽体離脱に立花が興味を持って精力的に調べたものだ。結局その体験談のほとんどは根拠薄弱なものなんだが、中にいくつか説明のつかないものもあるという、よくある結論になってしまっている。
そして意外と多いのが「中核VS革マル」(講談社文庫)だなあ。
新左翼党派の内ゲバを詳細にルポしたものだ。巻末には年表が完備されていてそれぞれの党派が相手を何人殺したのか太字ですぐにわかるようにしてある他、殺害の状況説明も細かい。
ただこの本の面白いのは臨場感だろう。
中核派、革マル派とも立花隆の知名度を利用しようととでも思ったのか、幹部クラスがインタビューに応じる。
ある時はまず中核の幹部にインタビューしそのすぐ後で革マルのトップとも話ができた。ところがその翌週、先にインタビューした中核の幹部が相手を殺したとして記者会見に臨み、立花もそこに同席するのだ。
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