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古本屋日誌
2021-07-02 17:04:00
先日立花隆が亡くなった。
「知の巨人」だそうで、お客さんからその著作を探して欲しいとの依頼があれこれ舞い込む。
リクエストが多いのは
「田中角栄研究 全記録、上、下」(講談社文庫)だ。
田中は一応今で言えば大卒なんだが、大した教育は受けずに実力でのし上がった庶民派を売りにしていた。
しかしコネも学閥も持ってないのが、のし上がろうとしたら金をばらまくことが必要なことくらい普通の大人ならすぐにわかる。その辺りのことを立花は詳細に調べている。
他には「臨死体験、上、下」(文春文庫)のリクエストも多い。
これはあの幽体離脱に立花が興味を持って精力的に調べたものだ。結局その体験談のほとんどは根拠薄弱なものなんだが、中にいくつか説明のつかないものもあるという、よくある結論になってしまっている。
そして意外と多いのが「中核VS革マル」(講談社文庫)だなあ。
新左翼党派の内ゲバを詳細にルポしたものだ。巻末には年表が完備されていてそれぞれの党派が相手を何人殺したのか太字ですぐにわかるようにしてある他、殺害の状況説明も細かい。
ただこの本の面白いのは臨場感だろう。
中核派、革マル派とも立花隆の知名度を利用しようととでも思ったのか、幹部クラスがインタビューに応じる。
ある時はまず中核の幹部にインタビューしそのすぐ後で革マルのトップとも話ができた。ところがその翌週、先にインタビューした中核の幹部が相手を殺したとして記者会見に臨み、立花もそこに同席するのだ。
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