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古本屋日誌

2019-04-25 17:13:00

今日は二匹の飼い猫を大和田の京阪動物病院に嫁と自転車で連れて行き、ワクチンを打ってもらうとともに健康診断を受けました。

雄猫の体重は7.5キロになっていて去年が7.1キロだったので、さらに400グラムばかり増加していて先生のお話では「猫にも人間同様糖尿病があってひどなったらインシュリンの注射をせなあかんことになります。運動量を増やすのは無理だろうから、少しずつあんまり美味しくない餌を混ぜて食べる量を減らすか、コンニャクのようにカサはあって、空腹感は満たされるけどカロリーは低いのを食べさすがかどちらかにしないといかんよ」とのことで、たくさんの餌のサンプルをいただきました。

予想では少しスリムになった気がするから、体重は6キロ台だろうとタカをくくっていたのにびっくりしました。猫を運動させる塾はないし、やはり先生の言われるようにダイエット用の餌を混ぜてカロリーダウンを図らないといけない。このところ雄猫は籐のタンス、高さは140センチくらいに1日1度ジャンプしてそれで疲れ果ててぐったりしています。


2019-04-24 10:40:00

大岡昇平の「レイテ戦記」で戦艦大和や武蔵を率いた栗田中将が何度もレイテ湾への突入をあきらめようとして反転を繰り返していたことを初めて知りました。
大岡はその理由として3日間不眠不休で、空襲を受けていて判断能力が低下していたこと、そのため単なる高波を魚雷の航跡だと誤認して何度も警戒態勢を繰り返したこと、米艦隊への2時間にわたる攻撃も大和の主砲はまったく当たらなかったこと、武蔵が撃沈されたことなどをあげて艦隊全体に恐怖感が蔓延していたと言う。

まあそりゃそうですよね、いくられ歴戦の強者といっても米軍機が武蔵を沈めようととにかく他の艦は無視して集中攻撃を加えて、なすすべなくやられてしまうなを目の前にしたら無力感にとらわれます。

また大和は主砲を初めて敵艦に発射したが全然当たらない、まあこれは熟練度が足りない乗組員のせいでもあるが、そもそも主砲の性能がデタラメなせいでもあったわけで、主砲を打つたびにモウモウと立ち込める煙幕のために目標を定めることもできないのを目の当たりにしたらあきれますよね。日清戦争から日露を戦い、またパールハーバー、ミッドウェーをくぐり抜けた海軍ですら臆病風にふかれるわけです。

先日NHKの平成史の特集で自衛隊の移り変わりをやっていた。平成初めころの北朝鮮の不審船騒ぎで海上自衛隊が威嚇射撃はしたが「絶対に船体には弾をあてないように」との指示が出ていてみすみす取り逃がしてしまった件で後から「なんで取り逃がしたんや❗️自衛隊にはえらいようさん金を使てるのはなんかの時に役に立つようにゆうことやろ」との批判があった。

また例の2001年の9.11の後自衛隊が出撃するアメリカ艦隊の護衛を務めたが、自衛隊内部では「これで日本ははっきりアメリカの同盟国だとなるから、旅客機がハイジャックされてビルに突入してくる事案が起こるやもしれず、そんな時に自衛隊がその旅客機を撃退できるのか議論になったということだ。

自衛隊の幹部連中や自民党の指導者がしのごの言おうとも戦後のわれわれには大義に殉じる気合いや、精神はありません。だから戦争は物理的に不可能だし、やれば即座に負けてしまいます。


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2019-04-23 12:02:00

パリのノートルダム寺院が焼けたそうで、まあ形あるものが壊れてしまうのは残念ながら人間ごときが押し留めることはできない。
その後再建するとかでフランスの金持ち連中が400億だの800億だのポンと寄付して話題になり、それについて、「そんなに金があるんだったらパリの貧困層に回すとかするのが人としてあるべき道だろう、溜め込むだけ溜め込んで、どうでもいいことにだけ金を使うとは浅ましい」との批判が起こっている。この批判に対して当の金持ちは「フランスではいいことをしようとしてもあれこれ言われる」と意に介さぬと発言をしているようだ。


パリではついこないだ暴動がしばらく続きシャンゼリゼのブランド店が襲撃されたり、また日本からの観光客が「写真はどないダァ~~」と近寄ってくる中学生と思しき集団に取り囲まれてアレヨアレヨと言う間に財布やパスポートを強奪される事件が相次いでいることはよく知られている。
それはさておきユゴーの名作「ノートルダムのせむし男」は戦前の文庫サイズの絵本をマルス書房は持っています、現在ヤフオクで出品中です、なかなか面白い本です、よろしくお願いいたします。タイトルが例の言論弾圧のためにだいぶ前から「ノートルダムの鐘」とか「ノートルダム男」とかに改められている本が多いですね。

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2019-04-22 13:04:00

今朝はえらい暑うて、もはや初夏ですな。気温も27度まで上がるとのことで先が思いやられます。

朝日新書から小熊英二の「私たちの国で起こっていること」が出ました。朝日新聞に連載していた時評をまとめたもので、日本に最近観光客が押し寄せる原因は日本の外食産業などが諸外国に比べて格安であることも要因だという。確かに吉野家とか松屋とかでそこそこの牛丼を350円くらいで食べられるし、丸亀製麺とかはなまるうどんで100円台で讃岐うどんが食べられたりするのはバンコクではすぐ食事が1000円を超えてしまうのに比べて魅力的なんだそうだ。

バンコクて屋台で食べたらえらい安うて、50円くらいでヌードルのご飯がたらふく食べられた覚えがあるので小熊の言うのはちゃんとしたレストランのことなのか、それとも屋台でも1000円出さないと食べられなくなったかのどっちかなんだろう。

それはさておき小熊英二は福島第一原発の事故の後所長の吉田が答えた調書に関し、3月15日に発電所中の放射線レベルが急騰し、吉田の許可を得ることなく所員の9割が逃げ出したことを論じている。

小熊英二は人命に関わる緊急事態で民間人に命がけの業務についてくれ‼︎と命じる権限など誰にもないとし、また緊急事態に対処する法整備が遅れているという。

そうですかね、法整備の問題ですかね?法律で原発事故のときは業者も命を差し出すとか、あるいは事故に備えて被曝覚悟のレンジャー部隊を整備しておくとか、自衛隊に処理班を覚悟を決めて作るとかそういうことではないでしょう。今回の原発事故は戦争と同じ緊急事態だったわけで、緊急事態は全て人任せの我が国に対処できるわけありません。大義のために命をはる価値観は我が国には一切ありません、それは身内のために頑張る価値観とは全く違うものだからです。

それでもなお3月15日の福島第一には70人もの人が残って業務にあたりました。これらの人々の奮闘でさらなる危機からわれわれは逃れられたのか、それともそんなことはなく、何かの偶然が作用して二号機の爆発が回避されたのか、それともいくらでもやりようがあったのにもかかわらず、有効な手立ては講じられず、あの事故はマックスまで行ってしまったものなのか?このあたりが知りたいところです。


2019-04-21 10:18:00

今朝は霞がかかり生駒の山並みも白く見えます。

中公文庫で大岡昇平の「レイテ戦記」が全4巻で新装版が出ました。以前の3巻本に比べて活字が大きくなり読みやすいことに加えて関連する対談やエッセイが新たに収録してあります。レイテの戦いを描いたものとして出色の出来栄えなんですが、とりわけ心惹かれるのは日本軍の卑怯な戦術です。海兵隊の前にフイリッピン人の部隊が出てきて、武器も所持していない。アメリカは現地の人とは友好関係を築きたいし、スパイやなんやかやで、友軍の関係にもある、したがって一瞬警戒が緩んだところに後ろに隠れていた陸軍の大部隊から一斉射撃を受け大きな人的な損害を出して後退を余儀なくされる。また日本兵の部隊が白旗を掲げ両手を挙げて接近してくるので、当然投降するのかなと気が緩みます、間合いが詰まったところで後ろの日本兵が機関銃で攻撃してきて大損害を受けたとある。大岡昇平は後にレイテを戦い無事に帰国できた兵隊を訪ねて、この「卑怯な戦術」のことを伝えたところ皆一様に「そらうまいことやりやがったなあ」と心底感心したので、またびっくりしたと書いています。大岡としてはいくら戦争だとはいえ、守らなければならない最低限のルールはあるだろうに、日本軍のやり方はいくらなんでも……というわけですね。大岡の分析では日本兵がこういう戦術に後ろめたさを感じない理由は「アメリカの物量があまりにも卑怯だ」と感じていたからなんだそうだ。

確かに機関銃からバズーカ砲、艦砲射撃、航空機からの爆撃はそれとしても、キャンプには家族同伴が許されていたり、それがない場合もちゃんと慰安所が設けてあってストレスを感じることなく戦闘に臨めるわけですから、それを見せつけられると怒りも増すというものですね。スナックや慰安所で遊び、家族も来ていて、弾薬やら薬から食べ物から天国のような生活を満喫しているヤンキー風情に戦友を射殺されるわけだからその怒りはよくわかる。


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