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古本屋日誌
今朝はえらい暑うて、もはや初夏ですな。気温も27度まで上がるとのことで先が思いやられます。
朝日新書から小熊英二の「私たちの国で起こっていること」が出ました。朝日新聞に連載していた時評をまとめたもので、日本に最近観光客が押し寄せる原因は日本の外食産業などが諸外国に比べて格安であることも要因だという。確かに吉野家とか松屋とかでそこそこの牛丼を350円くらいで食べられるし、丸亀製麺とかはなまるうどんで100円台で讃岐うどんが食べられたりするのはバンコクではすぐ食事が1000円を超えてしまうのに比べて魅力的なんだそうだ。
バンコクて屋台で食べたらえらい安うて、50円くらいでヌードルのご飯がたらふく食べられた覚えがあるので小熊の言うのはちゃんとしたレストランのことなのか、それとも屋台でも1000円出さないと食べられなくなったかのどっちかなんだろう。
それはさておき小熊英二は福島第一原発の事故の後所長の吉田が答えた調書に関し、3月15日に発電所中の放射線レベルが急騰し、吉田の許可を得ることなく所員の9割が逃げ出したことを論じている。
小熊英二は人命に関わる緊急事態で民間人に命がけの業務についてくれ‼︎と命じる権限など誰にもないとし、また緊急事態に対処する法整備が遅れているという。
そうですかね、法整備の問題ですかね?法律で原発事故のときは業者も命を差し出すとか、あるいは事故に備えて被曝覚悟のレンジャー部隊を整備しておくとか、自衛隊に処理班を覚悟を決めて作るとかそういうことではないでしょう。今回の原発事故は戦争と同じ緊急事態だったわけで、緊急事態は全て人任せの我が国に対処できるわけありません。大義のために命をはる価値観は我が国には一切ありません、それは身内のために頑張る価値観とは全く違うものだからです。
それでもなお3月15日の福島第一には70人もの人が残って業務にあたりました。これらの人々の奮闘でさらなる危機からわれわれは逃れられたのか、それともそんなことはなく、何かの偶然が作用して二号機の爆発が回避されたのか、それともいくらでもやりようがあったのにもかかわらず、有効な手立ては講じられず、あの事故はマックスまで行ってしまったものなのか?このあたりが知りたいところです。