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古本屋日誌

2018-09-15 11:09:00

雨もよいですな、暑ないので私は好きですな。

惣菜の会社「三光」の社長が気合を入れて刊行していて、今も発行が続いている「大阪春秋」という郷土雑誌があって、1973年の創刊号は災害特集で、ちょうどこの年北海道で大きな地震があり、この後も続いて大震災が起こるのではないかという不安が例の「日本沈没」ブームもあって話題になっていた。このような大地震が起こるメカニズムとして中央構造線のところを境目にして西日本は南に1年に5センチ程度移動しようとしている、対して東日本は動かないので構造線あたりで動いた距離を戻そうとする反動が起こり地震を引き起こすという。そして今後大地震が来る可能性のある地域として筆頭に東京、大阪は5番目にランクされているが幸いなことに全て予言は外れています。


2018-09-14 09:55:00

雨もよいですが、涼しい。イスラエルの話題の社会学者ハラリの最新作「ホモデウス」ですが、人類を悩ませて来た伝染病、飢餓、戦争という三大問題をほぼ解決した後我々の進むべき道は何かを探求した野心作です。なんでも飢餓で死ぬ人の数よりも糖尿病など肥満が原因で死ぬ人の数の方がずっと多いとか、テロや戦争で死ぬ人より自殺する人がずっと多いなど面白い統計が随所に見られて楽しい。ハラリによれば人類は今後寿命を延ばすことに全力を傾注し短期的には150才まで生きることが現実のものになるかもしれないという。さらに快楽や快感を追求するだろうと書く。一度手にした勝利の快楽は容易に失われてすぐにまた虚しさがやってくるのは狩猟採集時代の人類が一度のマンモスの狩成功に気を良くしていつまでものんびりしていたらそれこそ飢え死にしてしまった頃の名残で脳には快感をすぐに消してしまう機能があるのだという。ブッダはだから快感を貪ることを瞑想によって止めようとしたのだが、人類はその正反対の方向、つまりいつまでも快感を味わう道に行くだろうとのことだ。

鬱の患者に使われている抑鬱薬の研究で、マウスを水を満たした瓶入れて上に上がろうともがく時間を計るとだいたいは16分だという。16分過ぎたらほとんどのマウスは諦めて水の上にぐったりしているだけになる。ところが中にはもう少し粘るのもいて17分過ぎにそのマウスを助けてやる、そしてもう一度水に落としてやると16分過ぎてもさっきは助けられたというのを覚えていてまだ頑張る、その時マウスの脳内には様々なやる気を出させる物質や、興奮剤のようなものが出ていると推測できる。そこでそれら相当な数の脳内物質を一つ一つ取り出して溺れさせているマウスに順番に与えて、明らかにやる気を見せた物質を探すのだという。

まあマウスも大変だな。


2018-09-13 14:48:00

蒸し暑い日中と朝晩はかなり涼しゅうて、コントラストが際立っていて体調管理が大変です。

小室直樹の「天皇の原理」を入手しました。欧米がプロテスタンティズによって、神のもとにみな平等だという民主主義の根幹をなす思想ができたのと同様に日本も天皇のもとではみなその赤子であり平等なんだとなったんだという話です。

まあそりゃあそうですよね、以前は士農工商みたいなもんでえらい細かく身分制度があったわけだが天皇制ならシンプルになり努力しがいもあるわけです。ぜひお買い求めください。

他にも荒川洋治の「ぼくのマンスリーショック」も入手しました。荒川が大阪を探訪した話があってミナミの大劇を入ったところ、今のビックカメラの前にあった啖呵売の店を覗いた話があってその時は店主は15000円するという腕時計を手に「さーあ、こうたってや、こうたってや、こないにええ時計あらへんでー」とまくし立てて「ぜぜこがあらへんお客さんはさあ、隣のお客さんのポケットに手を伸ばして、さあ、それでいきましょう」とやって笑いをとっていた。

確かに笑うよなあ。荒川洋治にはキャバレー「メトロ」や「ミス大阪」にも行ってほしかったな。

 


2018-09-12 12:34:00

今朝はやはり昨日からの雨で湿度も高く、蒸し暑いです。

先月岩波文庫から与謝野晶子の「私の生い立ち」という自伝と友人の思い出話を集めた本が出ました。

晶子の生誕140年記念との触れ込みですが、挿絵が竹下夢二で、例の幻想的な流れるような筆使いで書き流した絵も楽しめます。晶子は妻子ある鉄幹と浮名を流して、結婚後は晶子の文名のみが高まり、鉄幹は一向に評価されない人生だったが、なぜか晶子は離婚などせず、子どももたくさん産んでと不思議な人ですね。嫁の方が金を稼ぐようになると旦那がへんねし起こしてややこしなることも世間ではようあることなんですが何か夫婦の絆があったんでしょうな。その辺は渡辺淳一先生にお任せするとします。

さてこの本ですが幼い頃受けた不当ないじめの様子が事細かく実名で書き込んであって面白い。まるで藤子不二雄、柏原兵三の「少年時代」「長い道」みたいなリアルさですから怖い。

学校で何か悪いことをしているのを見とがめられて、教師に黙っていてあげるかわりに学校にお菓子を持ってきなさいと要求される。晶子はしょうことなしに、毎日お菓子を持っていくのだが、それをまた別の女の子に見つけられ「うちにもおくれんか」となって二人分持って行かなあかんことになる。たまらんようになって晶子は止めようとするがその子は「あんたなあ、学校の決まりでお菓子持ってきたらあかんことになってるやろ、しゃーあのに毎日持ってきてやったりしてること先生にゆうたろか」とわけのわからん脅迫を受けて今度はお金も入れてお菓子を持ってくるように要求されて仕方なく持っていくことになる、というような面白いお話でした。


2018-09-11 12:33:00

このところ季節の変わり目で朝夕は涼しゅうて、日中は暑いし、ネコが朝も早うに起きてきて、やかましいにさわぐので、体調もすぐれません。

今週号の「週刊ポスト」に呉智英と中川淳一郎の「安倍好きのバカ、安倍嫌いのバカ」という対談が載っていて、途中まではネットニュースでも読めます。内容は安倍は「政治家としての個性も能力も意志も何もなく、ただ血統だけがある」なのに一強になってしまっているのは左翼の硬直した「軍靴の音が近づいている」風の戦争煽りも一因だ。翻って産経新聞も作る側も読者も全て右翼でこり固まり、安倍さま万歳で極めて硬直化しているとの内容。

まあその通りでしょうな。半村良の「軍靴の音」という自衛隊の海外派遣を機に日本が戦前回帰して東南アジアに覇権を確立しようという小説がありましたが、その当時はそうかなあーてな感じでしたね。まあ物書き風情が揶揄しても全く意味はありませんけど、そんなに違和感はなかったです。でも今やアメリカ様の核の傘で、北朝鮮の脅威から逃れ得たわけですから、なかなか難しい時代です。

木村鷹太郎の「旧約聖書日本史」と「海洋渡来日本史」(日本シェル出版)を入手しました。なかなかぶっ飛んだ面白い本ですので、ぜひお読みください。


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