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古本屋日誌

2018-09-14 09:55:00

雨もよいですが、涼しい。イスラエルの話題の社会学者ハラリの最新作「ホモデウス」ですが、人類を悩ませて来た伝染病、飢餓、戦争という三大問題をほぼ解決した後我々の進むべき道は何かを探求した野心作です。なんでも飢餓で死ぬ人の数よりも糖尿病など肥満が原因で死ぬ人の数の方がずっと多いとか、テロや戦争で死ぬ人より自殺する人がずっと多いなど面白い統計が随所に見られて楽しい。ハラリによれば人類は今後寿命を延ばすことに全力を傾注し短期的には150才まで生きることが現実のものになるかもしれないという。さらに快楽や快感を追求するだろうと書く。一度手にした勝利の快楽は容易に失われてすぐにまた虚しさがやってくるのは狩猟採集時代の人類が一度のマンモスの狩成功に気を良くしていつまでものんびりしていたらそれこそ飢え死にしてしまった頃の名残で脳には快感をすぐに消してしまう機能があるのだという。ブッダはだから快感を貪ることを瞑想によって止めようとしたのだが、人類はその正反対の方向、つまりいつまでも快感を味わう道に行くだろうとのことだ。

鬱の患者に使われている抑鬱薬の研究で、マウスを水を満たした瓶入れて上に上がろうともがく時間を計るとだいたいは16分だという。16分過ぎたらほとんどのマウスは諦めて水の上にぐったりしているだけになる。ところが中にはもう少し粘るのもいて17分過ぎにそのマウスを助けてやる、そしてもう一度水に落としてやると16分過ぎてもさっきは助けられたというのを覚えていてまだ頑張る、その時マウスの脳内には様々なやる気を出させる物質や、興奮剤のようなものが出ていると推測できる。そこでそれら相当な数の脳内物質を一つ一つ取り出して溺れさせているマウスに順番に与えて、明らかにやる気を見せた物質を探すのだという。

まあマウスも大変だな。