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古本屋日誌
今朝は朝寝をして寒いかどうかよくわかりません。昼間は日差しも軽やかで、過ごしやすい。うちの猫はだいたいはカリカリという乾燥したキャットフードを与えてますが、時には口が寂しかろうとチュールやら缶詰をやるんですが、どの餌も貪欲に食べるのが3つのメス猫で雄猫は食べません。動物系の缶詰は食べるのですがチュールにせよ缶詰にせよ店の棚に並んでいるのはほぼ間違いなく魚系で、彼の口には合わないようです。まあ猫は肉食だったでしょうから、魚よりはどっちかといえば肉の方がいいというのも理解できますね。
うちの家の前は東西に道が伸びていて寝屋川に沿っていて、小高くなっているので例の自然堤防上にあるのだろうと思っていました。すぐ隣には関西電力が所有している徳川時代から続く荷揚げのスペースもあり石垣などが残ってます。しかしよく見るとその寝屋川沿いの道の南側はずっと崖が続いていて4メーターくらいはゆうに下がっているのがわかりました。というわけで奈良時代より前なんですがうちの家の前の道から南は河内湖でまんまんと水をたたえていたであろうし、崖の下には川が流れていただろうことが推理されました。今は城垣公園になっている所は三日月の形をしていて崖の下のかわが氾濫した名残だろうと思われました。
今朝も気温が上がらず給湯器の凍結を怖れて防止モードにしました。しかし郵便局に注文の品をお願いに行くときはかなり気温も上がり寒い感じはありませんでした。金沢などの大雪の話を聞くと大阪は恵まれているとは思いますが、まあ大阪も徳川時代の終わりには大きな津波に襲われて道頓堀一帯は壊滅的な打撃を被っていますし、私の住んでいる門真も同じ頃の地震で家屋が倒壊した、いつまでもやまないなどの深刻な記録が残っていますが、その頃の人は全員死んでますからもうみんな忘れてあっけらかんです。これでいいわけです。いつまでも覚えたり継承したりなどは無い物ねだりです。
先日お客さんから中公文庫の「シリーズ戦後史の証言」をお譲り頂きました。当時の政策に携わった当事者の一次資料として価値があるもので古書価もなかなかなものです。とりわけ日本の再軍備に関しマッカーサーなどが当然のことととして日本政府に要求したが、憲法を盾に自民党政権は拒絶するあたりが面白い。でもまあ今もなんだが当時は冷戦の真っ只中で朝鮮戦争も勃発しているわけだから、平和憲法など机上の空論でしかなく、押し付けられたものだとわかっているのにそれにのっかかろうという決断はどういう根拠があったのか知りたいところです。
私は子どもにアメリカは原爆を広島と長崎に落とし無辜の市民までも皆殺しにした国でそもそも頭がいかれている、ナチスドイツを批判するなら全く同じことをしたアメリカが免罪されるのは間違いだといつも言っていますが、子どもは「じゃあ真珠湾はどうなの?」とか反論にもならないことを言うだけです。
今朝はかなり寒くてすぐにストーブなどをつけました。うちの家は玄関のすぐ横の洋間にパソコンがありお客さんに発送する下ごしらえをしているのですが、先日寝屋川えびすで手に入れた福笹も壁に飾ってあるんですが、この葉を3つになるクロネコが食べようと狙っていてとびらが空いているとすぐにジャンプして入ってきます。以前はまあ仕方ないかと許していたんですが、プリンターのあたりにも出没して配線をかき回してうまく印刷できなくなりために新しいケーブルを買わなければならない事態になったので最近は猫はすべて出入り禁止にしていて、入ろうものならすぐに追いかけて連れ戻しているのに、雄猫は言うことを聞かず何回連れ戻されてもひつこく入ってきます。猫相手に真剣に怒るのも大人げないかと思いながらもかなり困っています。
先日お客さんから「月刊せんば」をかなり大量にお譲り頂きました。この雑誌はチャネラーという西区の出版社が出していたんですが外から大阪がどう見られているかを意識した特集があって関東というか東京のOLたちが大阪の印象を語る対談とか、全国の人が大阪や船場に抱いているイメージを書いてもらうとか面白い企画がありました。ただ人選が悪くてさっきのOLの話など「大阪には絶対住みたくない」とか下品だとか付き合いたくないなどの罵詈雑言がちりばめられていて不愉快です。ただ井上章一も書いてましたが上司が大阪の人でその言い方が威張って聞こえるというのはこのOLたちも指摘していて確かに本社が東京に移り経営者が大阪出身なので大阪弁の捉え方が威張って聞こえるというもので、今の捉え方と違いますね。他にも風俗のルポも割と面白くてノーパン喫茶の草分けとして全国に鳴らした阿倍野の「スキャンダル」の記事が多数の写真とともに載ってます。私は個人的には巨大キャバレーのルポの方がよみたいんですがね。
今朝も寒かったが、もう慣れてきた感じです、ただ日中も風が強くて困りました。以前静岡県掛川市に行くことがありここにも大坂という地名があるんですがやはり御前崎も近く太平洋からの強い風に驚きました。室内に入ってこないように窓は二重になっていたり、少し距離を置いてもう一つ窓を置いたりとなかなか大変そうでした、それからすると大阪は恵まれています。
やはり昨日の晩も猫と遊んだんですが3つのメス猫は体が小さいので猫じゃらしを捉えて抱え込んでもこっちが引き抜こうとしたら、割と簡単に奪われてしまい悔しそうな顔をします。7キロもある雄猫は体全体で押さえつけるのでこっちも逃げられません。
先日お客さんから桂米之助の「上方落語よもやま草紙」などをお譲り頂きました。前の米團治の弟子ですがエッセイにも定評があり古書価格はなかなかのものです。
しかし私はジャンルが落語ではないんですが山川静夫の文楽に関するエッセイの方が好きです。「綱太夫四季」は値段は500円くらいなんですが、山川がわざわざ大阪に日参して舞台袖から語りを聞いて、これは出来が悪いと思ったらそのままストレートに太夫に伝える様子が冒頭から書いてあって「あなたのお父さんもさっきのような語りではさぞかし無念でしょうよ」とかいうんです。言われた方も不出来はわかってるのだがその上で「父の語りもなあ」と応じた父の太夫の体に異変が起きていることをいう。そういうピリピリしたやりとりがすごいなあと思います。
今朝はかなり気温が低くすぐにストーブ、カーペット、おこたを入れました。三つになるメス猫のポコは嫁が仕事から帰ってきても全然寄り付かないのだが、風呂から上がっておこたでくつろいでると直ちにやってきてお腹の上に乗って行きます。仕事は丸亀製麺なんで汗臭いのかもしれない。
先日早速にも石井遊佳の芥川賞「百年泥」をお客さんからお譲りいただきました。この人は枚方市の出身ということもあり、また学歴が東大とのことで芥川賞は大体低学歴の人が取ることが多いので珍しい感じがしました。文体が面白くてスナックのおしゃべりママから自分の夫が浮気してることを聞きおよぶのだが情事のめんどくささを「けだしこの世でもっとも長く伸びるのは子宮で、地の果てこの世の終わりまでたたるのが子宮だ」とある。なるほどなあ。
東大といえば東大全共闘の山本義隆が岩波新書で「近代日本150年」なる本を出しました。なかなかの人気で私の店でも入荷したやつが数時間で売れました。東大全共闘は「自己否定」とか「帝大解体」とかわけのわからないスローガンを唱えていたイメージがあり、主張がよくわかりませんでした。日大の全共闘は古田をはじめとする経営陣が億単位の使途不明金を出ししらばっくれるというバカの巣窟状態で、そういう経営者への怒りは当たり前で学生が立ち上がったのもよくわかりました。「叛逆のバリケード」はものすごい数の学生を講堂に集めて経営陣を追及した団体交渉の記録が収めてあって面白い本なんですが、古田会頭をはじめとする経営陣や教授連中が莫大な金を何に使っていたのかがしっかり追及されていない。キャバレーですったのか、博打でもしたのかこの辺をちゃんと明らかにしてほしいところで、当時の学生はそういうゲスな興味はなかったのかなあ。