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古本屋日誌

2025-09-30 13:47:00

ABCが平日の昼間沢口靖子の『科捜研の女』を再放送している。

 

その第五話で植物がナイフなどで傷つけられたら、高周波の音を出すので、それをもとに殺人事件の発生時刻を推理するという話があった。

 

 

さらに植物は乾燥リスクがある時、ストレスがある時(傷つけられた場合など)等に音を出すとし、その際の音の波形がデータベースに保存してあって、それと比べてみるという流れになっていた。

 

 

番組では人間の耳には聞こえないその音の周波数を落として聞こえるようにしたサウンドを放送していたが、悲鳴というものではなく、物が机にぶつかったような無機的なものだった。

 

 

これはどこまで本当の話なのか、よくわからないなあ。

 

 

同じ回では退行催眠や脳指紋の話が出てきて、実際に容疑者にやってみるストーリーとなっていたが、これらは本当にあるものなので、植物の悲鳴の方もあるのかもしれない。


2025-09-28 14:09:00

先週に引き続き、吹田市にある天牛書店に出向いた。ここは大阪を代表する古本屋であり、緑地公園駅から電動自転車も利用できるので便利だ。大きな自社ビルで、1、2階に10万の古本を並べている。

 

大阪、京都、神戸にこういう大きな古本屋はブックオフを除くと他にはない。

 

これは100年に及ぶ伝統のなせるもので、初代の天牛新一郎は本を集めるために、読んだ本をまた持ってきてくれたら、9割で買うなどというとんでもない方法にでていたことがあった。

 

入口前には50円均一のワゴン、その両側にはスポーツ雑誌などが100均で置いてある。中に入るとすぐ左手の壁にはたくさんの単行本が300円均一となって並んでいる。

 

きょうはトーマスクーンの『科学革命の構造』(旧版)があった。この本は以前は1500円くらいしていたが、人気があるので最近新版が出版され、ずいぶん安くなった。

 

入ってすぐ右手、入口右の壁にはいろんな文学書、少し大きな図録、考古学の図録や発掘報告書がある。だいたい澁澤龍彦と司馬遼太郎はいつも置いてあるから人気作家のコーナーなんだろう。

 

今日は他に村上春樹、塚本邦雄の全集端本が目についたが、金井美恵子や坪内祐三の本も並んでいた覚えがある。

 

 

いつ行っても目につく本がたくさんあるのはすごいと思う。

 

俺がよくこうてる文庫本で、ブックオフの品揃えと比べてみるとどうか?

 

 

天牛書店の近所には、ブックオフ関大前店がある。(山を一つ越えないといけないけどね)

 

このブックオフと比べたら、天牛の方が幅広く様々な文庫本を取り揃えていてレベルは上だと思う。

 

 

しかし大阪や京都、神戸のそれぞれのNo. 1のブックオフの品揃えと比べてみると、今度は明らかに天牛は負けている。

 

 

客からすると、何でもかんでもとりあえず引き取ってくれるブックオフの方が面倒くさくなくていいのかもしれない。


2025-09-26 19:25:00

今日は出荷してから、嫁と三条京阪にでて、地下鉄で醍醐寺に参詣した。

 

中書島で宇治線に乗り換えたほうが10分くらい早く着くのだが、乗り換えが2回あって面倒なので、三条まで行った。

 

地下鉄の醍醐駅前から、京阪バスが出ているのだが、本数があまりなく、しばらく待たないといけないので、タクシーで門前まで送ってもらう。(480円)

 

 

醍醐寺は平安時代の五重塔、金堂が国宝であり、ほかに桃山時代の唐門も国宝指定。

 

 

境内は広大であり、三宝院の庭園も有名だ。しかし春と秋の桜や紅葉シーズンを除いて、境内は閑散としていて、清水寺や南禅寺のような混雑は全然ない素晴らしいスポットなのだ。

 

今日も門前にたたずむ参拝客は我々以外に数名だけで、伽藍に通じる、幅10メートルはゆうにある参道は広々としている。

 

 

塔頭の三宝院で2箇所(三宝院と伽藍)の拝観料、1000円を払う。まず三宝院の表書院(ここも国宝)を見て、大きな秀吉がゆかりの庭園。

 

中央に巨大な池を配したもので、禅宗の枯山水庭園を見慣れている目からしたら実に珍しい。池の中に落ち葉もなく、さぞ毎朝掃除に励んでおられるのだろうと思われていっそう美しさを感じた。板の間で数人の外国人客がくつろいでいるだけ。

 

 

庭園からさらに拝観料500円を払う、もぎりの人から「お庭や障子など写真は大丈夫ですけど、仏様はだめですよ」とのこと。本堂に参拝。

 

入口に戻り、売店で「醍醐カレー」(900円)を買う。

 

そこからまた大きな参道に戻って、桐と菊の金色の紋章が入った唐門を左手に眺めながら、伽藍入り口の仁王門。

 

 

入山して、両側にはたくさんの桜の大木が聳えていて、そこを抜けて右手に曲がると、参道の左に金堂、右手に五重塔。

 

いずれもトラックが取れるほどの広々としたスペースに聳えていて素晴らしい。参拝者も数人を数えるのみ。

 

 

さらに上がっていくと、左手に大きな池が現れて弁天さまを祀ったお堂、池のほとりに食事ができる阿闍梨庵がある。

 

中に入ると靴を脱ぎ、畳部屋にテーブルが置いてあって、コーヒー、アイスクリーム、湯葉うどん、ざるそばなどメニューも豊富で、お客さんも10人くらいいて盛況だ。

 

さらにここから1時間くらい歩いていくと上醍醐の伽藍に行けるのだが、我々はその意欲はないので、また来た道を引き返して外をでて、北にトボトボ10分くらい歩いて、随心院。ここは小野小町が晩年を過ごしたといわれるところで、梅園が有名だ。

 

 

参拝を済ませて、地下鉄小野駅まで歩き、京阪三条から、すでに看板もなくなっている天下一品の河原町三条店の前を通って、ビアホール「THIRTY」。

 

 

ここはチェコビールがうまいのだが、今回初めて、ほぼ泡だけの「ミルコ」を嫁がオーダーして、お裾分けしてもらって飲んだ。苦味のあるうまいビールだった。

 

 


2025-09-25 16:59:00

うちは本の在庫を本の大きさに関係なく、仕入れた順に並べていて、割と簡単に注文のあった本を探し当てることが出来る。

 

 

しかし稀になかなか見つからない本が出てくる。先日も講談社学術文庫の『日本の歴史シリーズ、18 文明としての江戸システム』が見つからない。

 

 

学術文庫は全て群青色の背カバーであるし、この『日本の歴史』シリーズは背表紙にも目立つ大きな文字で「日本の歴史」が表記されているから、目立つはずなのにない。

 

Amazonでは1週間でキャンセル率が2.5%以内に収まるようにする規定がある。本が見当たらず、キャンセルすることは滅多にないから、今回キャンセルしても問題はない。

 

 

ただキャンセル率がずっとゼロなのに、それが途切れるのが少し気になる。

 

 

実はこの『日本の歴史』シリーズは人気があって、まだ本屋に並んでいて、仕事に行く時の最寄り、ジュンク堂の天満橋店に在庫があることは少し調べるとわかった。

 

 

ただ新品だから1200円くらいするし、重版だから帯は付いていない。

 

 

わしが出品していたのは初版の帯付きだから、新品とはコンディションが違う。

 

特に帯の有無は気にするお客さんもおられるし、いくら新品とはいえ、納得されない可能性もある。

 

 

ただ、文学書ではなく、人文科学の本だから読めたらいいと思っている可能性もあるから、その場合ならむしろ歓迎されるだろう。

 

 

しかしもし逆なら返品してもらい、返金処理するというのはいかにも面倒だ。結局買うのはやめたのだが、そうするとヒョイと本が見つかった。

 

 

お客さんの方からのキャンセルもあって、「送料が高い」というのがたまにある。

 

 

うちはあらかじめ、本代と送料をお示しして、決済前に確認できるようにしているし、その金額で納得して注文されているはずなわけだから、不思議な感じがする。

 

 

それでお客さんにちょっと聞いてみることがある。

 

 

すると、お客さんは送料というのは純粋に郵便物の料金だけだと思っておられることがわかる。

 

 

もちろんそんなことはない。

 

郵便物料金に加えて、梱包資材その他がかかっているし、梱包して郵便局に持ち込む手間賃も入っていて、そのことはお客さんにも文書でお示ししている。

 

1番多いキャンセル理由は、「間違えて注文した」というもので、大半はこれだ。間違いは誰にでもあるから、これは仕方がない。

 

 


2025-09-24 12:36:00

「まんだらけ」は、元は絶版漫画の専門店だったが、今や美術書、文学書、オカルト本、から、ソフビ、フィギュア、ポスター、セル画などなど、古いものなら何でも扱ってる感がある。

 

 

大阪には梅田と恵比須町に2つ店舗があるが、活字本を扱うのは恵比須町の「グランドカオス」で、そこへ行ってみた。

 

 

堺筋線の恵美須町駅の一番南の出口から地上に上がり、堺筋に沿って北に歩く。

 

改札を出て、地上に向かうエスカレーターが降りてきたが、中には欧米系の2人が乗っていて、降りない。

 

 

そのまま、また地上に、一緒に上がっていく。エレベーターは地上から、さらに上の階にも行くから、どこかの階に行っての帰りなんだろうけど、間抜けな連中だ。

 

 

まんだらけは6階建ての細長いビルで、南側はモータープールに面していて、黒く塗装されているが、そこに白い落書きがある。

 

だいぶ前の深夜に、何者かが悪戯書きしたもののようだが、まんだらけとしては犯人を捕まえたい意向で、そのままにしてあるし、店内には設置してあったカメラでとらえた犯人の画像に添えて、有力な情報提供者には謝礼30万払いますとのポスターが貼ってある。

 

誠に結構なことだ。落書きを消すだけでもかなりの入費になるわけだからね。

 

堺筋に面した東口から入店して、すぐのエスカレーターで4階。

 

ここは画集、図録、写真集、文学書、文庫、児童書、オカルト本、占い本、SF、芸能本、社会科学書、みすず書房の本なんかを並べている。 

 

 

画集には島村信之や高塚省吾のきれいなものがあったし、10年くらい前に京都文化博物館で開かれた洛中洛外図の展覧会図録「京を描く」も並んでいた。

 

廉価本としては1冊110円で文庫や新書、雑誌なんかが並んでいるが、俺としては興味惹かれるものはなかった。

 

文学書は山田稔、坪内祐三、小島信夫、村上春樹などがある。文庫本は岩波文庫、ちくま文庫、ちくま学芸文庫、創元推理文庫、河出文庫、講談社文芸文庫などがまとめて置いてあるが、数は少ない。

 

 

3階におりてみると、ビンテージ漫画が並んでいて目の保養になる。

 

 

雁屋哲の『野望の王国』全28巻揃、『どおくまん作品集』のバラ『トイレット博士』全30巻揃、滝田ゆうのハードカバー、『嗚呼花の応援団』の何冊か、平田弘史の本、『キャンディキャンディ』全9巻揃(3セットあった、少しコンディションの劣るものは1万くらい安い)

 

このあたりはまんだらけでないと拝めない作品ばかりで、さすがは日本一のマンガ専門店だけのことはある。

 

 

『キャンディキャンディ』など3セットも持っていることがそもそも驚くべきことなんだが、コンディションをきちんとチェックして、それに応じた適正な価格設定をしているわけで、客は安心だし、また専門店の矜恃を見る思いがする。