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古本屋日誌

2025-10-24 13:44:00

昨日こうた『西村賢太殺人事件』なんだが、早速読んでみた。

 

西村は3年前の2月にタクシーの中で急に体調を崩してそのまま死んでしまった。

 

それを「殺人事件」というのは売らんかなの策略みたいなものかな、あるいは著者の小林は長らく半同棲状態だったから、西村の食事や晩酌に付き合ってきただろう。

 

 

50過ぎてるのに、西村は暴飲暴食がやめられず、これが命を縮めることになったのは明らかで、内心気に病んでいたであろう小林は忸怩たる思いがあって、(自分があの人を殺したようなものだ)と考えるところもあって、それがタイトルに反映されているのかもしれない。

 

 

しかし読んでみると全くそういう話ではない。

 

 

なんでも岡山の、小林が住むマンションには何者かが密かに侵入しているという。

 

 

帰宅してみたら物の配置が違っていたり、段ボールに詰めていた西村のサイン本はサインのページが破られたりしていたというのだ。

 

 

さらに普段使っていない銀行の口座から、55000円の、覚えのない出金があり、不安になって警察に相談した。

 

 

ところが調べてみたら、銀行の件は、小林本人が出金していたのを、うっかり忘れていただけだったし、サイン本の件も、小林の前で西村本人が破り取ったことが、明らかになっていく。

 

 

そうなると単なる被害妄想の類いではないか、と思えてくるね。

 

 

さらに、西村が亡くなる少し前に東京の西村に電話で、自宅に何者かが侵入している、スマホも乗っ取られているなどと相談してしまった、これが犯人にバレてしまい、西村がタクシーの中で発作を起こした際、医者などもグルになっていて、すぐに処置がなされず、死に至らしめたのではないか、というのだ。

 

ここまでくるとね、なかなか難しい本だね。

 

 

ただ前半の西村との思い出を綴った部分は面白かった。

 

 

機嫌の悪かった西村が、食べかけのかき氷を、スーパーのポリ容器回収ボックスに投げ捨てて、店に入ってしまった。

 

 

小林は車の中で身を縮めて、何もできないで見ていると、店の人が出てきて、すごい形相で犯人を探している。

 

 

しばらくして店から出てきた西村は「何もゆうなよ‼️」とオドオドしていたとのことだ。