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古本屋日誌
中学受験の進学塾の日能研関西での過労死事件のことだ。2000年の1月に起きた。
3点目の注意点として、この塾の仕事のやり方を考えている。
俺は1995年の初めにこの塾の社員になった。(すでにキャリアを積んでいた東の紹介による)
この年は1月に、あの大地震があったので、バタバタしていたが、日能研関西では、初めての大阪進出、上本町開校があった。
生徒募集のための保護者会が開催されたのだが、その配置シフトは、前日の夕方になってようやく出たことに衝撃を受けた。いくらなんでも、遅すぎる。
地震で業務が滞っている要素はあるだろうが、長時間の勤務になるのに、前もって予定がわからないというのは大きな問題で、こういう悪しきスタイルが労働者の負担になったことは明白だ。
俺は、上本町校での勤務になったのだが、仕事前の雑談の中身が社長まで届いていることにも驚いた。
例えば、3月下旬から4月にかけて春期講習があるのだが、授業は朝の9時始まりだから、いつもは昼からの出勤であるのに比べて、ものすごく早い。
「〇〇さん(今はもう定年で退職した国語の職員)俺そないに朝早う起きれるか自信ありませんわ」とグチったら、早速後日、社長から直接「須崎くんは春期はやく起きられへんゆうてると聞いている」言われたのだ。
これは日能研のシステムとして、社員のグチや雑談にまで目をくばり監視するようになっているわけではない。
そうではなくて、ある特定の人が上の歓心を買おうとやっていることなのだ。
しかし、そういうチクリは慎重にやらないとすぐ本人に伝わって人間関係の悪化を招くのに、よくやるよなと思った。
実際、算数の職員の悪口を上に告げ口したことがばれて、「おまえ、ええ加減にしとけよ‼️どないなつもりで上にゆうとんのや‼️」と怒鳴りつけられているのを目撃した。
その時怒鳴りつけられた国語科の職員は「…何ゆうてんのや…」と応対していた。
これで俺は、確かに密告みたいなシステムはないんだろうけど、上はそういう情報を欲しがっていて、上申してくる人に止めるように注意したり、指導したりはしていないんだな、と感じた。
問題のある発言なら、本来はその場で注意したり、叱ったりするべきだし、単なるグチなら聞き流せばいいだけのことだ。そういうこのが出来ない不健全な風土では人間関係がストレスになるのではないかと思った。
Amazonでの出品は送料を自由に決められる。
縛りとしては注文が複数になるとその分が差し引かれて割安になることがある。
例えば1冊の注文だと460円の送料だが、2冊になっても同じなのだ。
普通は多くても3冊程度なのだが、50冊とかオーダーしてくるお客さんがいる。それも本の値段は1円で送料が410円というような本をだ。
仮にそういう本を50冊オーダーしたとしてもお客さんの支払う金額は1円✖️50➕410円の460円となってしまう。
これでは商売として全く成り立たないから、安い値段の本にはそうならないように別の形で出品することになるわけだ。
例えば400円の商品だと定価を400円にして、送料はコミにするとかだ。
中学受験の進学塾、日能研関西の過労死事件のことだ。
3番目の注目点は、この塾の仕事のやり方だ。
1999年の12月に冬期講習の打合会があって、同時に灘特進クラス(灘中を目指す子どもを集めたクラス、西宮や岡本などに設置されている)の生徒を一か所に集めて合同授業が行われた。
酒井もそこに参加していたが、その終了後は通常授業は休講なので、フリーになると思っていた。
このへんの経緯は前にも書いたのだが、日能研関西の仕事の特徴が窺えるので繁を厭わず再び書いてみる。
われわれは、講習の打合会の後は、集まって宴会をしようと、当時部長(マネージャー)であった東、算数の講師であった古田とわしなんだが、酒井も呼ぼうと電話してみた。
彼は自宅に戻っていて、「今洗濯してるところ。この後あこや亭ゆうところで、灘の宴会がある」と言うので、「そんな宴会なんぞ、でやんかてええやろ。こっちいきなはれ」と言ったら
「それなら、東さんの方から上にそう言ってもらいたい」と言う。
わしが東に携帯を渡して「あんたの方から宴会に出んかてええと上にゆうて欲しいゆうてるわ」と告げたら東は代わって「ああ、そうなのか、それやったらな、……」としばらく話をしてそれで終わりになってしまった。
当初俺はこの経緯を誤解していた。宴会なんぞに出るでないまで、一々上の顔色を窺わないといけないのか。
熊野寮自治会の書記長を務め、大学では農学部自治会、闘争委員会(A自、A闘)だったのに、なんて体たらくだろう、と思ったのだ。
俺はショックだったので、その後の3人での宴会でもこの話をすることができなかった。でも、実はそうではないのだ。
日能研関西では、宴会は酒を飲んでくつろぐ場ではなく、次の会議や保護者会、報告会の日程の打ち合わせや、生徒の情報を交換して授業に役立たせる話し合いの場なのだ。
だから酒井も灘の飲み会はそういう業務の一環と捉えていて、東もそれは同じ認識だった。業務な訳だから、それを休むとなると上長の許可がいるわけで、酒井はそれを東に求めたわけだ。(もちろん嫌味を含めて東にはそう言った可能性もあるが、酒井にそういう趣味はない)
飲み会で仕事の話がいろいろ出るのは、忙しいために担当者同士が日頃は連絡を取りづらいためかもしれない。
また真面目な人が多くて、くつろぐ場でも仕事の話をついしてしまうのかもしれない。
それはさておき、宴会では、算数の古田に対して東が「授業がよくない、知っていることを再構成してしっかり子どもに伝えていない。」と言い出し「プロ意識があれば、自ずとうまくなってくるもの。須崎はそうなっている」などと続けたのにも驚いた。
俺は、その当時河合塾と北九州予備校で仕事の大半をしていて、中学受験の日能研の方は単にやっている程度のものだったから、授業など全然大したものではなかった。
対照的に古田は、プロ意識も旺盛で、下のクラスの担当も多かったが、生徒のレベルに合わせて話をしていたし、テキストが合ってないと感じると自分で生徒に合わせたプリントを作って力をつけさせていたから、生徒にも人気があった。
そんなことは、普通に接していたらすぐわかることなのに、日能研関西の部長ともあろう人が、全然わかっていないのはどうしてなのか、不思議としか言いようがない。
要するに古田には「あなたの評価は極端に低いよ、うちには必要とされてないよ」と言ってるわけで、実際彼は次の年度の出講で、自宅からはかなり遠い堺東に入れられ、おまけにその曜日の担当時間数が70分1コマとなった。
通常なら4時間、つまり240分程度は入れられるにも、かかわらずこの提示なわけで、彼は腹を立てて退職したのだが、そりゃそうだろうよ。
昨日は久しぶりに箕面のブックオフに行ってみた。
箕面は高槻市北部や中之島、吹田市などと並んで高額所得者が多い街であるし、阪大の石橋キャンパスもある。
阪急の石橋から箕面線に乗り換えて二駅目の牧落から徒歩10分くらい。周囲は一戸建ての住宅地で、畑も少しだけどある。
箕面市役所のすぐ東側の大きな2階建ての建物だ。
本以外にも家電、楽器、トレカ、ゲームソフト、CDなんかも扱っている。それらは一階に集まっていて、2階には本ばかりだ。
入り口を入ったすぐのところにある木製の巨大階段を上がって、すぐ壁面に新刊本コーナーや、平台に単行本の500円、700円均一がびっしり詰め込んである。
元々はレストランだったそうで、2階には元は個室だったと思しきエリアがあって、そこは壁面に天井までびっしり大型本、写真集、辞書、様々な雑誌、歴史のムック本、アダルト本などが詰まっている。
文庫本は110円から220円のコーナーが充実しているほか、それ以上の値付けになっている本も量が多い。
そういう意味では期待通りなんだが、プレミアの付いている文学書や古い本、地図、古い絵本、一枚刷りなんかはやはり置いていない。
阪大の石橋キャンパスは文系の学部だから、文学部もあるし、そういう本もかなりある気がするのだが、ブックオフとしては扱わないのだろう。
コンディションへの客のこだわりが半端ではなく、それに対処しようとすれば、店の方でもプロを養成せねばならず、そういう手間を考えるとペイしないと判断しているのだろう。
関西大学の近くにもブックオフがあるのだが、もちろんそこでも、今あげたような本はない。
しかし関西大学の授業で使うテキストコーナーがあって、少し安い値段で販売している。しかしこの箕面のブックオフにはそういうコーナーはない。関西大学の学生数は相当多いから、ペイするのだろう。
ほかの古本屋としては牧落から一駅、石橋駅寄りに、古本市場の箕面店があるのだが、まだ行ったことはない。