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古本屋日誌
バカをどうするかというのは昔からの変わらない課題だ。
現在もキャッシュディスペンサーに常に並んで現銀を下ろして使う人がいる。
本人の貴重な時間をその都度浪費しているのは自業自得としても、現銀決済しかしない人のために、店はお釣りをその都度用意するという面倒で経費のかかる作業を強いられる。
うちもそうなんだが、新聞を紙で取っている。
ネットで紙面は見ることもできるし、その際は拡大して眺めることも可能だ。
しかし「新聞はな、なんというたかて、こないこないしてな、読むんがええんや」などと訳の分からないことを得意げに語りもって、紙面を折りたたもうと手刀を放つ作業を得々とやってる人がいくらでもいる。
毎朝、雨の日も風の日も配達員さんの手を煩わして、自宅まで新聞を配達してもらうのは、貴重な労働力や時間の無駄遣いだ。
会社でもうまく仕事をこなせないひとが必ずいる。
実はできるのに、やる気がないとか、会社に嫌がらせをしたいから適当にやってる人もいる。
それはポリシーなわけだから、俺は結構なことだと思うし、どう落ち着くのか興味深い。
しかし、そうではなく、頑張っているのに成果を出せない、しくじる人の方が多い。
会社はクビにしたがってたり、給料を下げたがったりしているのだが、それは気の毒だ。
労働組合が、交渉にあたって「まあ、なんとかしてやってよ。本人も反省してるし、家庭の事情ゆうもんもあるやろ。かわいそうやないか。そんなむげっしょうなことしてたら、夢見もええことないで。」てな感じで頭を下げて頼み込むのだ。
でも問題がここで起きるのだ。
それはクビになりかかっているこの労働者が、正直に自分のやったことを言わないことなのだ。
例えば客からのクレームがあった。
店内で客対応する際、店員がポケットに入れていたペットポトルがするりと落ちてフタが取れて、中のジュースが客の靴を汚してしまったのに、そのことは黙っていて、ただ「客が靴を汚したから弁償してくれ、と理不尽な話をしてきます」としか伝えないのだ。
もちろん会社は防犯カメラなどで、事実は把握しているから、労働組合との交渉の場ではその動かない証拠を出してくるわけだ。
こっちとしては聞いてもいないことなので、どうとも答えようもなく「ほなな、ちょっとな、本人にたんねてからな、また話さしてもらいまっさ」と引き下がるしかない。これは時間の無駄だし、信頼感も失われてしまう。
コカコーラーの自販機ではアプリから決済したらポイントが15貯まると一本タダになる。でもあくまで小銭を使ってジュースを買い続ける人がいる。
実はこういう方々が余分にお金を払ってくださるおかげで、われわれはタダでジュースを飲めるのだ。
つまり何が言いたいかいうと、バカに寄生して得をするシステムはよろしくないのではないかということだ。
といっても無理矢理やらせることも筋違いだし、本人も納得しまい。
昔からずーっとある問題だよな。
これはもう周りが引き受けるしかないのだ。でもどうやったらいいのだろうかね。
タイガースは予想通り低迷している。ピッチャーはいいのだが、打つ方がなあ。
見ている方はヤキモキするのだが、どう考えても、われわれがなにを思おうが、無能な監督や選手どもをどうすることもできゃしない。
つまりは、ひと事でしかない。
きちんと自分の仕事をして金を稼いでいると、タイガースの動向なんぞは、気にならなくなるはずだ。
またプロ野球の選手なるものは芸人みたいなものだ。
いてもいなくても、世の中は困らない。
(これが例えば俺の嫁のようなスーパーの店員なら、いなくなったら大変だ。みんなの生活が脅かされる)
そんな存在価値の無い連中の成績に、こだわる必要などないではないかと考えてみることも大切だと思う。
また、世の中にはもっと興味深くて素晴らしい娯楽はたくさんある。
例えばNHKの『ワイルドライフ』という世界各地を訪ね回って、いろいろな動物の生態に迫るドキュメンタリーは実に素晴らしい丁寧な仕事ぶりだ。
サバンナに生息するヌーという大きな牛の生態に関するものなど特によかった。
乾期となって、餌である草が不足し、大きな川を渡って別の草原に移動する必要が生じた。
ヌーの群れは一斉に川を渡り始めるのだが、河の中には恐ろしいワニが潜んでいてぐずぐずしていたら襲われてしまう。
不思議なのはようやく対岸に辿り着いた時の行動だ。川岸は急な坂になっていて、踏ん張らないと登っていけない。
ヌーの群れは整然と並んで上がったりしないのだ。
我先にと、少しでも相手より上に行こうとし、こけたヌーなどお構いなし、上にのしかかって進んでいく。
そのため圧死してしまうヌーもたくさんいるが気にも留める様子はない。
われわれ人間もおんなじだよなあ。
電車に乗る時ちゃんと並んだりしないだろう。(昨今はホームに線を引き、並ぶように誘導しているが)
伝統的にわれわれは、横入りしたり、押しのけて先に行こうとしていたよなあ。
動物から受け継いでいる血がそうさせるのだろうかね。
また本❗️これほど安くて面白い娯楽が他にありましょうか❗️
最近も講談社現代新書から小林武彦の『なぜヒトだけが老いるのか』が出た。
小林によればわれわれだけが老化する、他の動物は老化などせずに、元気な状態からとつぜん体の機能が停止して死ぬというのだ。
小林はどんな手段を使って調べたのかよくわからないが、さまざまな動物の生殖可能年数と寿命をグラフ化している。
それによれば、ほとんど全ての動物(ヒトに近いチンパンジーなども含めて)は生殖できなくなると、すぐ死んでしまうのだという。
そうだったのか。確かにうちの猫は今9つで人間でいえば60くらいなのだが、特に白髪もないし、歯もしっかりしているし、顔立ちもきりりとしていて、皺もない(猫だから深い毛に覆われてるけどね)。羨ましいなあといつも思っていた。
古本市にしても古本屋にしても、どうもやってくるお客さんは同じ人ばかり、裾野が広がらないという話を聞く。
そうなのかもしれない。
手軽な娯楽としては、YouTubeやゲームがある。本はそれらに対抗できないのだろうか。
YouTubeは確かにオモロいネタもあるのだが、俺が見たところ、その99%は下らない、時間の無駄だ。
去年安倍の暗殺事件があった。
嘘つきの権力者の玉を見事に取ったわけで、大したものだ。
それはさておき、その直後YouTubeでは逮捕された山上くんの司法手続きがどうなるのかを映像、テロップ入りでコンパクトにまとめたのがたくさんアップされていた。
中には弁護士が(暇なのかな)自ら顔を晒して解説しているものもあったが、つまりは逮捕後、最大20日で起訴されるか、そうでないかが決まるという話をしているだけなのだ。
でも、権力者の暗殺に成功した、類稀な事案だよな、そんなもので済むわけがないことくらい誰でも分かることだ。
三百代言風情に常識を求めるのは無理なんだろう。
YouTubeは安いし、手間もかからないから、確かにいいのだが、ゴミ情報ばかりでいいのを見つけるのに時間がかかりすぎる。(暇を持て余してる人にはもってこいだが)
ゲームも面白いものもあるが、クソゲーもあまりにも多い。その上、本に比べて金がかかりすぎる。
だから、本はいい線行ってる娯楽なんだけどね。安いし、図書館で読むならそもそもタダなのだ。
そこで本屋はただ客からこうてきた本を分類して並べるだけでは物足りない。もっとこちらから積極的にいい本のアピールをしていくべきだと思う。
例えば、圧倒的にいい本だけを集めて売る古本屋は欲しいところだ。
辻村深月の「鍵の無い夢を見る」向田邦子の「あ・うん」
例の「人生に意味なんか無い」とか
西村賢太の「小銭を数える」とか、今村夏子の「あひる」内田百閒の「とほぼえ」宮本百合子の「伸子」林望の「源氏物語」
大江健三郎の「個人的な体験」とか。
そもそも新刊の本屋に並んでいる下らない小説の山など、紙、インクといった資源の無駄遣いだし、製本業者や輸送に携わる労働者、並べて売る本屋の皆さんの貴重な人生を搾取していると思うけどな。
それからAmazonも朗読サービスをやって人気を集めているわけだから、古本屋も朗読サービスをやるべきだ。
俺はちゃんとした大阪アクセントでの『細雪』や『猫と庄造』を聞いてみたい。
先日(6月29日)に久しぶりに甲子園に出向いてドラゴンズ戦を見た。
大竹は素晴らしいピッチングだし、打つ方もタイガースの打者とは思えない鋭いライナー性のあたりを連発して8点を奪い完封勝ちだった。
3番には渡辺が抜擢されていて、打率も1割台だし、「岡田は何考えとんねやろ」とぼやいていたところ、左中間に巨大なホームランを打ち込んだ。
岡田の選手の調子を見る目は確かだと考えざるをえないよな。
俺はずっと2008年の事態は、岡田の能力に問題があるからだし、そのバカをなぜまた監督に据えるのか疑問に感じていた。
また先ごろ出た文藝春秋のグラフィック雑誌「number」のタイガース監督特集号で岡田は2008年の事態をこう語っている。
「あれはシーズン途中なのに油断があったんや」
「優勝旅行でどこにいこゆう話が選手の間で出ていたと聞いてる」
でもね、今ようやく、15年経過して当時の選手状況を考えると、とても油断だとか、気の緩みで片付けられる問題でないことがわかる。
この年は夏場に北京オリンピックが開催されて7月初旬から1ヶ月間主力選手が抜けてしまっていた。
新井、矢野、藤川だ。
新井はスィングした際、骨折して結局はシーズンを棒に振ることになった。
その穴を埋めることになったのは林だったり、今岡だったり、野口だったりしたのだが、どう考えても力不足であり、このメンバーでは失速するのも仕方がない。
またこれは前からずっと言われてきたことだが、先発が弱い。
安藤、下柳、岩田では、誰一人完封はおろか、完投もできない。必然的にセットアッパー陣に負担がかかり、疲労の蓄積する9月になると打たれることになる。
岡田はそのあたりは十分わかっていたように思うのだ。
とりわけ新井が突発的な、予想もできない怪我で長期離脱して、その穴は他の選手では埋まらないことを思うと暗澹たる思いだったのではなかろうか。
でもそれを口に出すのは監督という最高責任者としてありえないことだ。
それで「油断」という表現を使ったのだと思いたい。
今日から三ノ宮の阪急9階で古本市。
東京なら銀座の三越、大阪なら心斎橋の大丸で古本市が開催されるようなもので、古本屋にとっては晴れがましい場なのかもしれないな。
と思うのも、「一流企業」の皆さん方は、梅田の阪急の高層ビルなんか、家賃高いのによく借りるよなあ、と思うからだ。
俺には単なる見栄だとしか思えないけどな。
「オフィスは梅田阪急にある」と会社説明会で言いたいだけだろうと思うのだ。
古本屋もちょっとかっこつけたいのかもしれない。(俺は、仕事は金が要るからやってるだけなので、いずれにしても共感などは出来ません)
さて、神戸阪急では、去年の7月に初開催(昔はどうだったか、わかりません)、この時は29店の古本屋が参加して9階のイベントスペースを広く使ってやっていた。
しかし今回は参加店は16となり、売り場も縮小されていた。
やはり去年、売り上げが芳しくなかった古本屋が相当あったということだろう。
神戸や大阪府といった近くの古本屋なら運送の手間もさほどではないだろうし、また会期中神戸に宿泊する必要なく、通えるだろうから宿泊費といった無駄な経費も抑えられる。
しかし遠隔地(金沢とか富山、三重、岡山)になれば、余分な経費がかかる。
それによくわからないんだが、神戸の中心地に立つ百貨店での開催だから、レンタル料も高いのかもしれない。
古本やの最大の課題は本を集めることで、売るのはこれまでなんとでもなっていた。しかし百貨店やイベントスペースで古本市を開催するとなればそうとばかりもいっていられないようだ。