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古本屋日誌
古本市にしても古本屋にしても、どうもやってくるお客さんは同じ人ばかり、裾野が広がらないという話を聞く。
そうなのかもしれない。
手軽な娯楽としては、YouTubeやゲームがある。本はそれらに対抗できないのだろうか。
YouTubeは確かにオモロいネタもあるのだが、俺が見たところ、その99%は下らない、時間の無駄だ。
去年安倍の暗殺事件があった。
嘘つきの権力者の玉を見事に取ったわけで、大したものだ。
それはさておき、その直後YouTubeでは逮捕された山上くんの司法手続きがどうなるのかを映像、テロップ入りでコンパクトにまとめたのがたくさんアップされていた。
中には弁護士が(暇なのかな)自ら顔を晒して解説しているものもあったが、つまりは逮捕後、最大20日で起訴されるか、そうでないかが決まるという話をしているだけなのだ。
でも、権力者の暗殺に成功した、類稀な事案だよな、そんなもので済むわけがないことくらい誰でも分かることだ。
三百代言風情に常識を求めるのは無理なんだろう。
YouTubeは安いし、手間もかからないから、確かにいいのだが、ゴミ情報ばかりでいいのを見つけるのに時間がかかりすぎる。(暇を持て余してる人にはもってこいだが)
ゲームも面白いものもあるが、クソゲーもあまりにも多い。その上、本に比べて金がかかりすぎる。
だから、本はいい線行ってる娯楽なんだけどね。安いし、図書館で読むならそもそもタダなのだ。
そこで本屋はただ客からこうてきた本を分類して並べるだけでは物足りない。もっとこちらから積極的にいい本のアピールをしていくべきだと思う。
例えば、圧倒的にいい本だけを集めて売る古本屋は欲しいところだ。
辻村深月の「鍵の無い夢を見る」向田邦子の「あ・うん」
例の「人生に意味なんか無い」とか
西村賢太の「小銭を数える」とか、今村夏子の「あひる」内田百閒の「とほぼえ」宮本百合子の「伸子」林望の「源氏物語」
大江健三郎の「個人的な体験」とか。
そもそも新刊の本屋に並んでいる下らない小説の山など、紙、インクといった資源の無駄遣いだし、製本業者や輸送に携わる労働者、並べて売る本屋の皆さんの貴重な人生を搾取していると思うけどな。
それからAmazonも朗読サービスをやって人気を集めているわけだから、古本屋も朗読サービスをやるべきだ。
俺はちゃんとした大阪アクセントでの『細雪』や『猫と庄造』を聞いてみたい。