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古本屋日誌
今日は古くからの友人のY君にドライバーをお願いして京都に出向いた。
彼は企業向けの配送を生業にしているのだが、ドライバーの年齢は50代が多く、その上若い子は入ってこない。10年後は配送業界はどうなるんだろうという。
初めて「ブックオフ 東寺店」を覗いたがここも古書コーナーができていて昭和の初めに出た「住吉村誌」が1万円で置いてあるのは驚いた。
住吉村は現在の大阪市住吉区の北部で住吉大社や帝塚山古墳を含む地域で、小字を書きこんだ詳細な地図も付いている。もちろん京都市南区とは特にゆかりもなにもないから、どうなのかという感じはするけどね。
三条通は三条京阪より東側は以前は町屋が立ち並びレトロな雰囲気が独特の味を出していた。
今もだん王の横には古色蒼然たるうどん屋があるし、その筋向かいには肉屋がポツンとあり古くからのいろは旅館も健在だ。その中に例の超高級キャバレー「ベラミ」があったのだから面白いよなあ。
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守口と枚方にある「ブックオフ スーパーバザー」に出向いた。
守口の方は国道1号線に面していて「ラウンドワン」のすぐ横にある。1キロほど下ると元はサンヨーの工場だったところが再開発で3棟のタワーマンションになっている地下鉄、モノレールの大日駅だ。
店舗は巨大でぶらんどひんのバックから衣装、靴、鞄、家電、楽器、ゲーム機、カード、CDやDVDなどが所狭しと並んでいる。
すぐ横のラウンドワンの他、ゲームセンターやスギ薬局、家電量販店、シマムラ、スポーツジム、飲食店などもあって長時間楽しめそうではある。
欲をいえばスーパー銭湯やマッサージ屋、映画館もあればそれこそ一日中遊んで暮らせそうなんだがなあ。
枚方の方は京阪電車の枚方市駅からバスで5つ目の停留所「西池之宮」にある。ここも守口同様巨大な店舗に様々な中古の商品が並んでいるのだが、守口と違って古本は店舗の一番奥に置いてある。つまり古本はもはや商材としては扱いにくいものになっているということだ。
枚方店にはこのところ「ブックオフ」で流行りの「古書コーナー」が設けてある。
書棚に古色蒼然たる本が差してあるのみならず本棚のいちばんしたの段から張り出した平たいスペースには無造作に10冊程度の本が積み重ねてあって「雪崩に注意‼️」とある。
また「この場所でのせどり行為はおやめください。店員が注意さしあげることがあります」との張り紙もあった。
「古書コーナー」を作るのはブックオフの自信の現れだろう。50年前、100年前の本であってもうちに売ってくださるお客さまがたくさんいるんだよとの権勢誇示と思える。
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牧村康正が講談社から「ヤクザと過激派が棲む街」を出した。
1980年代の山谷での争議団と金町一家との抗争を描いたノンフィクションだ。
今は労働者の高齢化が進み、福祉の街に変貌し、当然手配師もすっかりいなくなり、応募もネット上から求人を確かめる。
そんなすっかり様変わりした山谷で、かつて映画監督を務めた2人の労働者が殺された。
そのディテールを丹念に描いていて読み応えがある。
ただ現在的な課題としてみるとバカの問題が扱われているのがおもしろかった。
争議団は日雇い労働者の味方として手配師を追及してつるしあげる。
関わり合いのある労働者は弁のたつ争議団メンバーの後ろでじっと成り行きを見守っている。
だが、中には跳ねて手配師に手を出してしまう労働者もいて、そのため現場が大混乱となってしまい、果てにはなだめようとした争議団の中心メンバーが逮捕されてしまう。
こういうはた迷惑なバカへのとらえ方は興味深い。どこの世界にもそういう何も考えない人や、考える能力がない人がいるからだ。
争議団の一人は「たとえばハネる人間が出てみんなが逮捕されるようなことになったとしても、そういったことは自分がすべて引き受けるしかないんだよな。それは現場闘争を進める人間の運命だから」という。
基本的に指導者とはそういうものだというのはわかる。
でも指導者ではない普通の労働者はバカを受け容れることなどないよなあ。そこはどうするんだろうかね。
また手を出した張本人への説教も難しい。もともと同じ次元ではないからだ。
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この雑誌は犯罪実話、エロ小説、キャバレーやストリップのグラビアなどで構成された面白いもので、この2月号には「大阪娘とダンス教師」なる実話ものが載っている。
職場と家の往復でストレスが溜まっていた21の女がダンス教室に通うのだが、インストラクターの色男に誘惑され結婚の約束を取り付ける。
ところが男には妻子があって女は別れを切り出されるのだが、それでもあきらめきれない。挙句男から口止め料だとして五万円を要求されて、会社から白地の小切手を盗み出してしまう。結局ずるずると合計600万も横領して逮捕されてしまう。
こういった話なんですが興味深いのはダンス教師は東京の出身で標準語を操るのだが、日頃は達者な大阪弁をくりだしている女が男に合わせて標準語を話してしまうことだ。
使い慣れない標準語を使うので女は恥ずかしいと思うのだが、さらに男に手を取られてダンスの指南を受けるから一層恥ずかしさに拍車がかかる。
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坪内祐三や福田和也、柳美里らが編集していた雑誌「en taxi」の創刊号からまとまって入手しました。付録は付いていませんが、一冊600円でお譲りできます。
この雑誌は10年くらい続いて46号まで出ていたが、有名なのはリリーフランキーの「東京タワー」だ。自伝小説で、メガヒットを飛ばした。
それはさておき、この雑誌でなかなか面白いのは写真の使い方だ。
巻頭には「作家の遺影を撮る」と題してもちろんまだ活躍している作家のものうげな表情をフランキーが撮影している。
それ以外にも対談中の角川春樹の苦虫を噛み潰したような表情をまるまる1ページ使って捉えているなど面白い。
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