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古本屋日誌

2020-05-06 10:15:00

昨日は三ノ宮のお客さんのところに買取に伺いました。
お客さんの話ではなんでも三ノ宮近辺の古本屋や本屋は全て閉まっているということでした。
でも確か古本屋には休業要請が出てはいますがそれは100平米を超える大きな本屋に限定されているはずですから

「そないに大きい古本屋てありましたかいな?」とたんねてみたら

「なんか兵庫県は追加で100平米に満たない古本屋にも休業要請出したゆう話やで」

ということで駅前の三宮古書店、あかつき、ブックオフ、清泉堂に加えて元町のちんき、花森、王子公園のワールド、六甲の口笛なんかも閉まっている。

そういうものなんかな。

サンボーホールで5月下旬に予定されていた大規模な古本まつりも中止だとのことですごいことになってますね。

それはそうと、神戸大の岩田健太郎がインターナショナル新書から出した「感染症は実在しない」はなかなか面白い。この人は例の豪華クルーズ船に乗り合わせた医者ですな。


主に結核とインフルエンザを話題にして、結核菌やウィルスが体内に潜んでいるのに症状が出ない人が数多くいるのだが、それでも医者は菌、ウィルスが出たんだから治療しないといけないというバイアスに取り憑かれているという。

そのため元気な「患者」まで入院させてしまうから、ベッドも満床化してしまうし、院内感染の温床にもなってしまう。岩田は菌やウイルスが患者からでかどうかではなく、その患者が苦しんでいるのかどうかに着目して苦しんでいる人なら、きっちり治療したらいいと主張しているわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2020-05-05 10:46:00

昭和57年に出た「別冊太陽 モダン東京百景」を入手しました。ぜひお求めください。
海野弘が1920年代に出た「新東京百景」の解説を書いていて、東京駅のは赤煉瓦の前に鉄傘が力強く張り出し、スカッシュをかぶったモダンガールが描いてある。
赤いレンガの前に鉄傘なんかおかしいだろうという価値観ではなく、これも新しい美なんだよという主張で、わからなくもないな。
洲之内徹が新しく見つかった藤牧義夫の「隅田川絵巻」の解説を書いていて興味深い。
実は洲之内にも藤牧にも失われゆく隅田川の風景への愛惜がある。
つまり海野弘や「新東京百景」とは逆向きの感性が感じられるのだ。


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2020-05-04 16:16:00

講談社文芸文庫から藤澤清造の「狼の吐息」が出た。
例によって重苦しい生活困窮者の話が面白いのだが「此処にも皮肉がある」と題された短編が収録してあって「5円くらいのマネーなら一つ返事で貸してくれたに相違ない」とある。
これは普通は「二つ返事」というべきなんだが、すでに昭和の初めにはこういう表現があったんだ。
まあ今は返事は一回❗️❗️てよく言われますからね。もちろん伝統的には返事は必ず二回しなければならなかった。

それはさておき、タイトルの皮肉というのは金を借りに行ったんだが、必ず貸してくれるだろう男が留守であてが外れたということなのだ。
相手は篤志家でもないし、金持ちでもない、教誨師に過ぎず、刑務所に出向いて受刑者相手に説教を垂れているからその立場上借金の依頼を断れないだろうという厚かましい話で、笑ってしまう。
ただまあこの教誨師は他の元受刑者が無心に出向いたときには3円もの金を恵んでやったということだから、あながち無理な相談とは言えないようだ。

こんな風にものすごく職業の建前に真面目な人っていますよね。

看護婦でも困ってる患者さんのためなら少々の無理でも聞きましょうてな女は、男もいるよね。
おおつぼマキの「ケンネル所沢」はそういう献身的な若い看護婦をスケベな入院患者がおちょくる話で大変に面白い。この患者は若い男でバイク事故で両手、両足を骨折して入院しているのだが、性欲を持て余しているという設定なのだ。


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2020-05-03 17:05:00

肺炎騒動で国が1人あたり10万円をくれるという。
私の住む門真市でも5月1日からネットでの申し込みが始まっていて、個人番号カードもあるのでちょっと試してみたが、かなり先に進んで「Safariを確認してください」という表示が出て先に進めない。


スマホ画面の左上に小さくSafariとの表示があったのでクリックしてみたら最初の申請画面に戻されて終わりになりました。「なんと❗️振り出しに戻るを引いてもた〜」


うーん難しい〜不具合なんじゃないのかなあ〜


それはそうと昨日は平野のお客さんのご自宅に伺い、今日は大阪市北区から吹田、さらに京都市左京区の二軒のお客さんのところに買取に出向きました。
平野のお客さんの話
「あれやで近所のあの古本屋やけどな、マスクしとらんとはいられへんねん、ない人には100円で売りますて書いてあんねん。その張り紙にはなマスク100円でレジで売ります、原価ですとも但し書きがあるねん、おもろいよなあ。
そら100円やったら間違いのう元値やわな。いちいち書くのが商売人らしゅうーてええな。ほんでなんやしらんブックオフは閉めてもうとるで」
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2020-05-02 00:47:00

「週刊文春」の4月23日号に坪内祐三の追悼座談や夫人の追悼記が載っている。
文春の連載で一番取り上げた作家は吉行淳之介であり、2位は田中小実昌、江藤淳であることが視覚的にわかるようなページ構成になっていてまあ楽しめる話だ。
坪内祐三は突然死なわけでその死因に関して何らかの情報が欲しかった。
当初急性心不全となっていて突然死ですな。

その後「本の雑誌」の追悼号で夫人が解剖でも死因がわからず、「今細胞検に回っている」とのことだったし、更にその後「ユリイカ」では肺炎だったのではないかとの話が書いてあった。


当然その続報が知りたいところなんだが、去年10月の新潮社のパーティでいつもはちょこまかあちこち走り回る坪内が椅子に座り込んでいたとか、同じく去年11月に成瀬巳喜男の映画を一緒に見る約束を平山周吉がしていたがすっぽかされて、「風邪をひいて寝ていた」と後で連絡が来たとか書いてある。


また嫁の佐久間文子によれば亡くなる数日前「仕事を全部やめたい」と突然言い出して、佐久間が「でも『文庫本を狙え!』だけは続けたら?」というやりとりがあったという。

まあ仕事のしすぎではないか、と思うけどな。
過労死みたいなもので、週刊連載、月刊連載をたくさん抱えていたからなあ。その辺りを聞きたかったんだけど今回の特集では全く取り上げておらず、残念だ。


それにしても安倍はまたぞろ「緊急事態」なるものを延長してショックドクトリンの発動だよなあ。
労働者の生活は完全に破壊され二度と元には戻らないだろう。
自粛趣味の連中はコロナが危険だとか煽りまくっているが、経済の破壊で路頭に放り出され、自殺にまで追い込まれる人間が増えてしまう方がよっぽど重要な問題だ。

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