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古本屋日誌
天下の碩学、井上章一先生が新著の『阪神ファンとダイビング』の初めの方で六甲おろしに関する新説を書いている。
この本は全体としては意味不明で論じるに足りないものだが、こと六甲おろしに感する話だけは興味深い。
井上先生は、これまで作詞家の佐藤惣之助が関東の人間であるせいで、関西圏の地理をよく知らずに、上州のからっかぜのノリで六甲おろしを作ったのではないかと述べていた。
そもそも山から吹き下ろす風は真冬のものだから、野球シーズンに合ってないとの指摘もあった。
しかしその後博捜の結果、タイガースより少し後に結成された阪急の球団歌もろっこう嵐という歌詞で始まるものであることが判明したのだ。
阪急が結成された戦前、佐藤惣之助の作詞した「タイガースの歌」は広まってはおらず、世間的には知られるものではなかったから、阪急は独自に作詞したと考えられる。
それにもかかわらず、「六甲おろし」のフレーズが使用されているのは関西圏でそれなりに広まっていた表現ではないかと考えられるのだ。
という具合におもしろい方向に話が広がっていく。
井上章一が祥伝社新書から『阪神ファンとダイビング』を出した。
1985年からの、優勝時の道頓堀へのダイビングを考察した本。
井上はたくさんあった運河が軒並み埋め立てられ、水の上が生活から隔てられたために、水とのつながりを回復させようとした振舞だというのだが、意味不明だな。
また2023年日本一の御堂筋パレードが、1959年の南海ホークスのそれと比べて、距離が短く、南は難波に達していないことを取り上げて、ホークスファンへの遠慮があったのではないか、と論じているがこれまた意味不明であり、納得できる話ではない。
どうもこのところ井上先生はおかしくなられたのか、変な本をよく出される。
今日は8時に起きて、猫さま方のお世話をして差し上げてから、段ボールの回収日なのでかなり貯まったのを玄関先に出した。
コーンフレークの牛乳かけ、コーヒーで朝食を摂り、早速昨日のドラゴンズ戦の録画を手早く観た。
解説は元ドラゴンズのピッチャーの鈴木孝政だが、全然解説になってない。
「タイガースは強いですね」とか「カウントが悪くなりましたね」とか、観たら誰でもわかることしか言わない。
これで金がもらえるんだから、世の中は甘いもんだよね。
2点リードの8回にクローザーの岩崎、そして9回に石井が登板した。藤川監督は「1番きついところに行ってもらいました」と8回、2番から始まるドラゴンズの攻撃に岩崎をあてた意図を説明していた。
これで優勝まであと6となった。
10時くらいから出荷作業、途中嫁がこうてきたカレーパンや栗饅頭を食べた。郵便局に12時半に持ち込んでお願いした。
京阪電車で淀屋橋に出て、久しぶりにブックオフ心斎橋店に出向いた。
ここは、売れない本を220円に値下げして、棚やワゴンに出すことがある。今回はワゴンであれこれ魅力的な本があって21冊購入した。店から出て心斎橋筋をてくてく歩いていると、21という数が気になる。
やはり、藤川監督の22にしたいので、また引き返して岩波文庫の『ブッダのことば』をこうて、「今日、タイガースが勝ちますように」とお願いしておいた。
昨日は昨日で岩波文庫からこの度めでたく重版となった『アタルヴァ・ヴェーダ讃歌』をジュンク堂天満橋店でこうたのだ。
この本は様々な人生の難局を乗り切るための呪文が載っていて、もちろん勝利を導く呪文を京阪電車内で唱えたことはいうまでもない。
このようにタイガースファンは監督も含めて祈りを捧げることが日常となる。
このところまた暑さがぶり返していて、仕事で身体を動かすと汗だくになってしまう。土日は出荷しないので、月曜の分はかなり多い。
以前は土曜日や日曜日にもその都度注文が入った本を探す作業をしていたのだが、そうすると注文が入ったのに、まだ探し当てられてない本が気になってずっと仕事をしている感が去らないので、今は日曜の晩にまとめて探すようにしている。
本は手に入れた順に棚に並べるようにしているし、カバーの背の写真もあるので、見つけるのはさほど面倒ではない。
日曜は、その後値段の安い本だけ全て梱包して、郵便局に出せる状態にする。
そうして今日、月曜日、8時ごろに起きて食パン、ヨーグルト、低温殺菌牛乳で朝ごはん、昨日録画しておいた甲子園のジャイアンツ戦を観た。
スカイAの解説は岡田彰布前監督で、遠慮会釈ないお話は愉快だ。
7回に先発の才木が5連打されて三失点というシーンでは、藤川監督が才木をおろして島本にスイッチした采配に不満を述べていた。「才木は最多勝、防御率もあるんだから、投げささんと」
確かに岡田監督時代は先発はかなり引っ張っていたイメージはある。
早送りにして10時前に観終わって、値段の高めの本の出荷作業、1時くらいに終了。