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古本屋日誌

2024-09-24 16:25:00

大江健三郎は現在考えられる限り最も優れた日本の小説家だ。

 

 

初期の短編から、個人のエゴを突き詰めた『個人的な体験』を経て、『万延元年のフットボール』そして私小説風の『水死』と様々なスタイルで活動を続けた。

 

 

とりわけ『水死』はノーベル文学賞受賞後の騒動も含めて身辺に起こった事件を取り上げていて興味深い。

 

 

「古義人さん(大江健三郎のこと)は十五年前、自分は戦後民主主義者で、天皇さまのご褒美は受けられないといわれたことから、わしの錬成道場の若い者らの、不倶戴天の敵となりました」

 

「前半の「昭和の精神」の申し子の十歳の少年が、尊敬している父親の口から、「現人神の天皇」を特攻機乗りとして訓練された兵士が自爆攻撃する、「人間神を殺す」という作戦の構想がでてくるとき、それをたやすく受け入れられると思いますか?」

 

 

前半は1995年にノーベル賞を受賞し、文化勲章の内示があったが、大江は天皇制を認めない、と述べて受賞を拒否した出来事を踏まえている。

 

後半はこの『水死』のモティーフとなっている父親が終戦直前に川で亡くなった事件のことだ。

 

 

この小説では愛媛で、特攻の訓練を受けた兵士たちが爆弾を搭載した飛行機で天皇を殺す計画を立てていた、それを幼い古義人(つまり大江健三郎本人)がこっそり聞いていたのだが、戦前のファナチックナ教育を受けていた古義人には理解を超えた話だったというわけだ。


2024-09-23 20:42:00

昨日の、つまり9月22日は朝10時から激しい雨で、一気に気温が下がった。

 

晩はクーラーがいらないどころか、肌寒さも感じてタオルケットを寝る時に掛け布団代わりにかけたぐらいだ。

 

タイガースは甲子園で、ジャイアンツを下して、ようやく1ゲーム差になったのだが、今日勝たないと優勝はない。

 

 

そこで縁起をかついで(大阪ではけんげしゃと言っていたが)いろいろ試してみることにした。

 

 

仕事はまず昼に京都のお客さんのところに出向いてから、枚方に2時半にやはり仕事で行く必要があった。

 

 

いつもなら京阪の特急のプレミアムカーを使うのだが、これは辛抱して、急行で三条に出向いた。

 

お客さんの所で仕事してから、12時半過ぎに三条に出向くと全線不通となっている。

 

なんでも門真市駅で事故があって、運転再開は2時半ごろになるという。

 

 

枚方の仕事は行かなくても、構わないものなんだが、今日は特別な日だと思うので、いつもとかなりちがうルートを使えば、いつもの競り合いによわいタイガースを変えることができるかもしれない。

 

 

 

それでお客さんには「遅れるけど、行きますわ〜」と連絡してから、四条河原町に出向き、阪急電車で高槻市にでた。

 

 

ここから京阪バスで枚方に向かうのだが、ものすごい行列が、高槻市駅前のバス乗り場にできていて、最後尾はスーパーコーヨーの前から折れ曲がって、阪急の駅にまで達している。

 

 

いつもの俺ならバカバカしいので、仕事なんかはやめて飲みに行くところだが、ここはいつも通りではいけない‼️と辛抱して、大江健三郎の『水死』を読みながら列に並んで、バスは2台目でようやく乗れた。

 

 

国道は大して混んではおらず、2時45分くらいには枚方に到着。

 

 

仕事をして空き時間に、いつもなら駅前のロッテリアに行ってかき氷を食べるか、ビオルネの2階にあるガストに行って猫ロボットの運んでくるあんみつを食べるか、Tサイトのスタバにいくかなんだが、これではいけない。

 

 

そこでTサイトの東側のコメダコーヒーに出向いて、レーコーをしばいてみた。

 

 

ところがスマホで試合を確認してみると7回表のジャイアンツの攻撃で坂本がタイムリーを放ってリードされている。

 

 

これではいけないので、すぐにコメダは出て、今日仕入れた『入唐求法巡礼行記』(これは平安時代に唐の国に渡り、10年にわたって修行した円仁の本なのだ)の上にスマホを置いて、お祈りしてみたところ、9回裏の攻撃で糸原が大勢からヒットを放ち、代走の植田が盗塁を決めた。

 

しかし…。


2024-09-22 14:04:00

文芸評論家の福田和也が亡くなった。

 

 

「急性呼吸不全」なんだそうだが、まだ63だというから、暴飲暴食が祟ったのかもしれず、残念だ。

 

 

福田は30くらいでナチスに協力した文学者の研究書である『奇妙な廃墟』を出して注目された。

 

 

この本はちくま学芸文庫に入っているが、すでに品切れで、なかなかお目にかかれない。

 

その後は『作家の値打ち』で歴代の芥川賞作家の受賞作を100点満点で点数化してみせて、面白かった。

 

 

しかし俺はなんといっても『spa』に連載していた坪内祐三との居酒屋などでの飲みながらの対談が興味深かったな。

 

 

60年安保闘争の盛り上がりについて、「あれはつまりは反米だということだ」と述べて、当時の世相がヒロシマ、ナガサキの記憶も生々しい上に、直前に起こったビキニ環礁での第五福竜丸の被爆事件もあって、世情がアメリカ憎しに向かっていたことを述べていた。まさに、「民主と愛国」が共存していたわけだ。

 

 

またヒロシマ、ナガサキへのアメリカの原爆投下について「あれがなかったら終戦になっていなかっただろう」と細かい年表を用意してきた坪内祐三と論じていたこともあって、妙に説得力があった。

 


2024-09-21 21:32:00

萱島駅の西方、高架下にはいろんな飲食店がある。

 

うどん屋、寿司屋、サテン、弁当屋、立ち飲みの清酒飲み屋など。

 

そして、このほど、たこ焼きとお好み焼きの店がつぶれたあとに、「ハイボール酒場」ができた。

 

表ではたこ焼き、お好み焼き、焼きそばを売りつつ、裏側の、元はメガネ屋だったスペースを居酒屋に改装して、豚としめじのバター焼き、春巻、餃子、ポテトフライ、イカフライ、キムチなどいろいろ食べて飲めるようになっている。

 

 

これで萱島駅はたこ焼きやお好み焼きを扱う店が4軒めとなったな。


2024-09-20 14:46:00

今日から谷町4丁目の古書会館で古本市。

 

早速朝から行ってみた。それにしても暑すぎる。最高気温はもう9月も終わりだというのに35℃くらいになりそうだ。

 

この古本市は規模があまり大きくはなく、特に初日の朝から来る人は古書マニアや業者が多いように思う。

 

 

それに対してお盆に京都でやっている下鴨古本まつりや、10月の天神さん、天王寺さんのそれは、ふだん古本屋に来ない客層も動員できているように感じられる。

 

 

俺は個人的には、下鴨のは暑すぎるし、蚊も襲ってくるので敬遠したい気分が強いが、客を見ると家族連れ、カップル、若い学生、年寄り、おばさんなど普段、古本屋に来ない人たちの姿が見受けられるのだ。

 

 

この人たちは、普段は本などまず読まないから、(ちゃんとした学生はもちろん研究に本は使うが、それはネットで買う)相場なんか分かってないし、どんな本でも「まあ、いいか」とか「面白そう」となるんだと思う。

 

だからこういう大規模な古本市では安い本がなんぼでも売れるのだろう。

 

今回は文学書をメインに出している矢野書房も参加している。近代史のアジア号、和本の横丁、洋書の寸心堂、SFのディック、のほか汎、真木、杉本、厚生などが出ている。桂米朝のサイン本が、2000円、ざこばのが、1500円で売っていた。

 

以前の迷惑メールは、宝くじが当然したとか、金を上げるから受け取ってくれとかいった、バカバカしいものだったな。

 

 

これはこういうメールを発信する犯罪者どもがバカだということではない。(真面目に働くこともできない連中であることはいうまでもないか…)

 

 

世間にはある程度の比率で、極めて愚かしい人たちがいるので、ああいうとんでもないメールでも引っかかってくるのだ。

 

結局、騙しおおせて、金を引っ張れるのは、愚かしい人からだけだから、普通の神経では到底信じられないメールの文面にしておくのが合理的なのだと思う。

 

 

 

ところが最近はクロネコヤマトだとか、東京電力だとか、イオンだとかAmazonだとかを騙り、支払い方法に問題がある、荷物が届いている、などとデタラメな話をしてくる。

 

さすがに愚かしい人を騙すのも難しくなり、それらしい話を作ろうとしているようだ。


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