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古本屋日誌
東日本大震災から13年となって、NHKがクローズアップ現代で特集を組み、過去の番組も再放送していた。
その中に、津波が来るからと、取るものもとりあえず高台に避難して助かった人のことや、じぶんが逃げる時に周り近所の人にも避難を呼びかけて、結果たくさんの人が助かった話があった。
この地震では津波が三陸に押し寄せたのは、地震発生から1時間くらい経ってからで、住民は家から出て今後のことを道端で三々五々井戸端会議中だったというのだ。
ニュースでは大津波警報が出たことをアナウンスしているにもかかわらず、人々は避難をためらって、家の前にたむろったり、家で様子を伺っていたわけだ。
しかしごく一部、変わった人がいて「こら、もうえらいことやで。すぐ逃げなあかん‼️おまはんもちんたらしてんと、〇〇小学校まで走りなはれ」みたいなことを言って周りの人も巻き込んで避難したわけだ。
番組では「自分の行動が周りに影響を及ぼすことを考えて避難行動を起こさないといけない」とか「災害避難に、もうこれで大丈夫はない。だから一旦避難を完了しても、さらに高台に移ることも大切だ」などとしたり顔で解説していた。
でもこれまで幾度となく大津波警報なんかが出ても、結局空振りに終わっていて、今回もそうなるのではないか、と考えているから人々はなかなか逃げなかったのだろう。
まだまだ寒い中、貴重品をまとめて、坂を上がっていく苦労を思うと、このままで大丈夫なのではないかとの思いが強まる。
これは警報を出す連中が、無能であるということだ。
何回も何回も空振りが続いても「今回も大きな津波が来なくてよかった。空振りになったけどそれは仕方がない」などと人は思わない。
そんなこともわからず、いつまでも下らない警報を出していた連中は決して無罪とはいえない。
その程度の人間心理もわからないような連中に人の上に立ち、能書き垂れる資格などあるわけがない。
確かに奇特な人が呼びかけて周りの人の命を救ったのだろうが、それはどういう人なんだろうか❓
ものすごく心配症の人なのか、NHKのゆうことは正しいと信じてる人なのか、何か突然心の中に閃くものがあった人なのか、よくわからない。
でもね、一つ確かなのは、そのお方は人望があったんだろうということだ。
いくら「早よにげんとあかんで、大津波警報やで‼️」と言われても、日頃から信用されてないオオカミ少年みたいな人であれば、「あのアホまたほたえてまっせー」で終わりだろう。
そんないい加減なやつではなく「あの人がゆうてはるんやさかい、よう聞かなあかんなあ」となるわけだ。
結局それなりに人望があって、さらに心配症の人がいないといけないということになるよなあ。
なかなか難しい話だ。
今日は3月10日で、東京大空襲の日だ。アメリカの国際法を、無視した無差別爆撃によって10万人が殺された。
当然戦争犯罪であるにもかかわらず、勝てば官軍で不問に付されてしまっている。
自民党政権は、アメリカの犬なので、彼らの戦争責任を追及したことは一度もない。
(アメリカさまにはいつもいつもお世話になっている。でもそれとこれとは話が違う。)
先ごろ亡くなった篠山紀信は『激写』という雑誌の他にも、たくさんの写真集を出している。
俺がびっくりしたのは、講談社から出した藁半紙の雑誌風の写真集で、右のページにいじられている女の局所のアップ、左のページにその女の喘いでいる顔のアップというセットが延々と続くやつだ。
よくこんなバカな本を出したよなあ。
でも別にそれは篠山の独創ではなくて、当時はおかしな雑誌がいくらでもあった。
『ビリー』は半分は盆栽の写真、もう半分はエロ写真だったよなあ。
女優の写真集では宮沢りえとか山口百恵、後藤久美子のやつが人気がある。
とりわけ宮沢りえのは3枚の写真が付録で付いていて、欲しいお客さんがたくさんいる。
山口百恵のやつは大判でなかなかこった作りなんだが、さほど値段は高くない。
鳥山明が亡くなった。また60代だし、残念ではある。
『Dr.スランプ』であの絵の魅力に驚かされた。
どの角度、方向から描いても狂いのない可愛いデッサンなのだから。
雰囲気的には杉浦茂の絵や世界と共通点があるのだが、杉浦は西遊記や忍者の世界なので世間ウケしない。
しかし、その後の『ドラゴンボール』は人気が出ていたので、いつまでもダラダラ同じような話が続いて、俺はバカバカしいと思っていた。
鳥山はやめたいと思っていたのではないだろうか。
でも『ジャンプ』は発行部数も600万部を突破していて、編集部としてはやめさせるわけにはいかなかったのではなかろうか。
あの退屈な『ドラゴンボール』掲載の時代に最高部数を何度も更新していくのを見て、俺は世の中は甘いよなあと思ったよ。いったんブームに火がつけばくだらないものでも売れてしまう。
『少年ジャンプ』はアンケートを重視しているためなのか、ああいう客受けする友情、努力、愛、勝負ものが常に掲載されていて、そりゃあ子どもの時は感動するけど、いつまで経ってもそればっかりでは普通は飽きてしまう。
というわけで、普通はそう感じた時に「あーそうなのか、マンガ雑誌はきちんと棲み分けしてるんやな。
『ジャンプ』は子ども向けに特化してるけど、『ビッグコミック』や「モーニング』『スペリオール』なんかはそれぞれ特色を持った青年マンガ誌なんや」とようやく悟ることになるわけだ。
これは一つ大人になったということなのだ。
それにしても「ジャンプ』でデビューした漫画家で例の友情、勝負、スポ根の繰り返しを脱した人て誰がいるのだろうか❓
(諸星大二郎は例外だろう、初めから異端だった。中沢啓治は初期の混乱期の作家だから、この中には入れられない)
アンケートがいいからとか、売れて金が入ってくるとなると、たいていの人間はそれで満足してしまうものなのだ。
水曜日に、梅田で飲んだ先輩は長く中学受験の進学塾の日能研関西で社会を教えていた。
60になって時間給をこれまでの8割、担当の授業時間数も8割に減らしててしまう塾のやり方に反発して神戸地裁に訴えたこともある。(バカで無能な裁判官によって退けられてしまった)
彼は、西成公園に野宿している労働者の支援もやっている立派な人だ。
これはボランティアみたいにも見えるが先輩は元々は反体制運動として取り組んでいた。
イエスの「貧しきものは幸いである」や窮民革命論みたいな感じだな。
その正否はさておき、野宿している人の中にはペットとしてねこや犬をこうてる人もかなりいる。
自分が元気な間はいいが、体を壊して生活保護でアパートに移ってしまい、ペットは連れてはいけないケースや、本人が亡くなってしまうこともある。
猫や犬は公園に置き去りにされてしまうのだが、先輩はこれの世話もきちんとするのだ。
特に亡くなってしまう労働者から「あのな、すまんことなんやけど、このミィちゃんな(子猫の名前)あんじょうしたって欲しいねん。あなたしか頼める人おらへんねん、後生やからな」と言われるんだそうで、確かに遺言みたいなもんだから、無視するのは夢見が悪そうだ。
でも俺だったら、めんどくさいから、自分で世話はしないだろう。
引き取り手のいない猫を斡旋してくれるボランティアの人に委ねるだろう。
でも先輩は天使のような優しい人なので、自分でちゃんと面倒を見るのだ。
俺が「先輩‼️そんなもん残飯やっといたらええやん」ゆうと
「そんなもんどこにある‼️」と怒る。
なんでもちゃんとカリカリを買うてきてやってるんだそうで「値段がな前の1.4倍になってるし大変だ」ともいう。
さらに猫や犬は去勢手術を受けてない子もかなりいて、「行政とかボランティアの人とも相談して手術受けさすようになったわ。」と悲しそうにいうのは驚いた。
ペットが人間の中で生きていくには去勢手術は必要だし、俺は悪いことをしているとは全く思ったこともないけど、優しい先輩は、子どもを作る権利を奪われてしまった動物を思い遣っているわけだ。
水曜日、梅田で友人3人と落ち合い宴会。
お初天神通りにある焼き鳥の「秋吉」に行こうとしたが、8時半段階で3組くらい並んでいる。
(「秋吉」は福井に本店がある、ちゃんとした店だし、焼き上げるとき、吹き上げる巨大な炎を使ってさっと仕上げるので、見ていても面白い)
しかし、すぐ前は5人のグループで、テーブルが開くのを待っていて、カウンター席が空いても「お先にどうぞ、どうぞ」という。それはありがたいのだが、カウンターでは4人で話をしづらい。
この状態では、われわれ4人がテーブル席につくためには2つテーブル席が空かないといけない。
でも、その可能性はなさそうなので、ここはやめにして、すぐ近くの、新装なった「ニューミューヘン」で飲んだ。(うまい店はいくらでもあるのだ)
さて友人なんだが、つい最近まで、中学受験の進学塾の「日能研関西」の労働組合の委員長だった53の後輩(今は管理職になっている)と、やはりその組合の初代委員長を勤めて、今は雇用延長に入っている同輩、そしてやはりその組合の初代の副委員長で、勤め上げた今は、のんびり反体制運動に精を出している先輩だ。
先輩は映画の上映会をつながりのある学生相手に(齢67にして、20やそこらの学生諸君と繋がりがあるとはすごいよね)
例の全共闘映画『怒りをうたえ」をやるというので、
「先輩、あんな映画よか『パルチザン前史』の方が、圧倒的に素晴らしい映画ですよね‼️なんでやらへんの❓」と絡んでみたら
「そんなん、いきなり若い学生に見せてどないする‼️」というので
「いやいやいや、映画のレベルが違いすぎるでしょう。竹本信弘のぼやきとかおもろいやん」とさらに突っ込んでみたら(先輩は映画に詳しいから、わしの正論に反論するのは無理だと思ったのだ)
「若い子には毒。あの面白さは、わからないだろう」とかなり怒っているので、これ以上言うのはやめておく。