Welcome
古本屋日誌
鳥山明が亡くなった。また60代だし、残念ではある。
『Dr.スランプ』であの絵の魅力に驚かされた。
どの角度、方向から描いても狂いのない可愛いデッサンなのだから。
雰囲気的には杉浦茂の絵や世界と共通点があるのだが、杉浦は西遊記や忍者の世界なので世間ウケしない。
しかし、その後の『ドラゴンボール』は人気が出ていたので、いつまでもダラダラ同じような話が続いて、俺はバカバカしいと思っていた。
鳥山はやめたいと思っていたのではないだろうか。
でも『ジャンプ』は発行部数も600万部を突破していて、編集部としてはやめさせるわけにはいかなかったのではなかろうか。
あの退屈な『ドラゴンボール』掲載の時代に最高部数を何度も更新していくのを見て、俺は世の中は甘いよなあと思ったよ。いったんブームに火がつけばくだらないものでも売れてしまう。
『少年ジャンプ』はアンケートを重視しているためなのか、ああいう客受けする友情、努力、愛、勝負ものが常に掲載されていて、そりゃあ子どもの時は感動するけど、いつまで経ってもそればっかりでは普通は飽きてしまう。
というわけで、普通はそう感じた時に「あーそうなのか、マンガ雑誌はきちんと棲み分けしてるんやな。
『ジャンプ』は子ども向けに特化してるけど、『ビッグコミック』や「モーニング』『スペリオール』なんかはそれぞれ特色を持った青年マンガ誌なんや」とようやく悟ることになるわけだ。
これは一つ大人になったということなのだ。
それにしても「ジャンプ』でデビューした漫画家で例の友情、勝負、スポ根の繰り返しを脱した人て誰がいるのだろうか❓
(諸星大二郎は例外だろう、初めから異端だった。中沢啓治は初期の混乱期の作家だから、この中には入れられない)
アンケートがいいからとか、売れて金が入ってくるとなると、たいていの人間はそれで満足してしまうものなのだ。