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古本屋日誌
先月亡くなった鳥山明は言論弾圧の被害も受けている。
『ドクタースランプ』で、アラレちゃんが野球のボールを投げたら、ものすごい勢いで飛んでいって南洋の土人の頭に命中するシーンがある。
初版では土人の姿なのだが、後刷では宇宙人の姿に変わっている。
文脈からしておかしいだろう。
また、黒人の子どもがわらわらと登場するシーンは後刷ではロボットに改変されている。
そういうこともあって『ドクタースランプ」の初版全18巻揃は6万くらいする。
さて、今日は4時ごろ、淀屋橋に着いて、仕事で枚方に向かおうとしたら、改札口にひとがたかっている。
見ると改札は閉鎖されていて、アナウンスで「3時55分に、神宮丸太町駅で人身事故が発生したので、全線で運転を取りやめております」とのことだ。
枚方で5時すぎから仕事なのだが、これは仕方がない。
通常事故での運休は1時間以上かかるから、間に合わせようとすれば、梅田に出てから阪急で高槻に出て、そこからバス、もしくは、北浜まで一駅、地下通路を歩いて堺筋線に乗り換えて、やはり高槻まで行ってバスとなるだろう。
どう考えてもめんどくさい。だいたいこの夕方の時間、高槻、枚方間の国道は渋滞しそうだしな。
仕事はやめにする。
喫茶店でのんびりしようと思うのだが、淀屋橋駅はターミナルとは言いがたく、ちゃんとした店がない。ドトールはあるけど、もう人でいっぱいだろう。
ぐずぐずしていると、アナウンスで「淀屋橋三条間で運転を再開しました」と流れて驚いた。時刻は4時10分くらい。
三条から出町柳間だけを運休にして、そのほかの路線は再開したわけだ。
ソルジェニーツィンの『収容所群島』が木村浩の翻訳で新潮社から出たのは1974年で、もう半世紀になる。
俺が物心ついて、学生の頃、それを古本屋で手にした時は、かなり表紙に傷みがあって、小口も汚れていた。
ある日突然、しかも早朝や深夜に自宅にKGBがやってきて「あなたは、逮捕されました」と告げられて連行され、もう戻ることはない、という恐ろしい実話がこれでもかこれでもかと語られて、社会主義国家ソ連がいかにとんでもない国であるかよくわかった。
それはさておき、通常小説の単行本には、編集者の手で惹句が記された帯がつけられる。
ところが、これまで保存状態のよい単行本には出会えていなかったので、それがどういうものか謎だった。
最近になって、ようやく初版の、帯のついたきれいな本を手に入れることができて、その、帯は
「神の不在!悪魔の跳梁!
これほどまでにして維持せねばならぬ国家とな、何なのか!
ノーベル賞作家が、生命を賭して、地獄さながらの群島の内部を告発した、今世紀最大のドキュメント。」
そして背の方には
「二千万の血涙を飲んだラーゲル白書」となっていた。
なかなか気合いの入った文面で、確かに惹きつけられるよなあ。
昨日は久しぶりに松竹座に出向いて、OSKの『レビュー春のおどり』を見た。
その前、心斎橋にいる時に、スマホに三井住友カードから4月10日の23時に52000円のカード支払いがあった、心当たりがない時はここに申告してくれとサイトのアドレスが示してあるメールが来ていた。
そこをクリックしてみるとV passともう一つのパスワードを入力する画面となった。それは以前アクセスしたものとそっくりなので、(へー、バカなりに工夫はしてるのだ)と思った。
さらに、昨今カード詐欺はよく言われているのだから、一応取引履歴はチェックしたい。
そこで、三井住友カードのホームページにアクセスして、カードの履歴を調べてもらおうと試みた。
AIの音声に従って操作すると、今月の支払い予定金額はわかる、32000円だという。昨日5万いくらつこたというのはフェイクと思える。
さらにカード詐欺の手口が載っているページを見ると、詐欺メールの見分け方が細かく書いてある。
まず、向こうのアドレスをチェックしろとなっていて、三井住友からの正規のものが示してある。「これ以外のアドレスは詐欺である可能性が高い」とある。
そこで早速アドレスをチェックしたら、わけのわからないものだったので、100パーセント詐欺メールだとわかりましたよ。
さて、3時前に松竹座。
一等席は9000円で、前から5列目。
例の失礼な連続テレビ小説のおかげで、客席は盛況、満員だ。
2階の売店では例の「泥くさく」とかいう大阪をおちょくったキャッチフレーズをプリントした黒いTシャツを3800円で売っていた。
いまだに地方を見下げて東京の優位性を誇ろうとするステロタイプに寄りかかって作品を作るんだから、つまらない。
OSKは宝塚とは違い、オペラ風の劇仕立てになっておらず、ダンスをさまざまな趣向で見せる。
時折歌が挟まれるが、これは要するに次のダンスのための場繋ぎで、その間にたくさんの部員がおおわらわで衣装の着替えをやるのだ。
今回第一部は河内音頭、佐渡おけさ、茶んきり娘など民謡を取り入れたダンスのオンパレード。
第二部は例のテレビ小説にあやかって「東京ブギウギ」(これは3パターン行われた)と「大阪ブギウギ」に剣戟、シナ風のサイレント劇などが70分にわたって続き、いったん幕を下ろしてからまた開けて、『桜咲く国』の合唱で終了した。
先日亡くなった鳥山明の『Dr.スランプ』(ジャンプコミックス)が本屋に並んでいる。
『ドラゴンボール』はもちろん面白いところもあるが、やはりこっちを贔屓する人たちも多い。
亡くなった時は本屋に並んでいなかったので、そのうち集英社も重版かけるだろうと思っていたのだ。
早速ジュンク堂で買い求めて見たら、どうも重版はごく一部(初めの方の巻)だけで、基本的には在庫を放出しただけ。
たとえば第5巻は2021年の35刷となっている。
ただAmazonのサイトを見てみたら、ジャンプコミックス版のほとんどの巻はさら本で注文できる状態になっている。
ただ納期が5月半ばとなっていて、おそらくその辺りで集英社が重版をかけるのだろう。
今日から阪神百貨店で陽春の古本市。
本だけでなく、レコード、ソフビ、看板、映画ポスター、レトロ衣装なども販売している。
早速朝から行ってみた。
地下二階の阪神電車乗り場横の入り口から入って、回転焼き屋の横にあるエレベーターで八階に行くのだが、我々のような60絡みのおっさんは少なく、若いにいちゃんが多い。
エレベーターは2階に止まり、また若い人が乗り込んでいっぱいになった。8階に着くと、これらの人並みは全てソフビコーナーに早足で去っていく。
なんでも整理券をもらって、その番号順に入場できるのだというから、盛況だ。
それはさておき、参加している古本屋は17。
大阪は矢野書房、栞書房、寸心堂、大吉堂など、神戸はワールドエンズガーデン、京都はマヨルカ、金沢からオヨヨ書林。
このところよく思うのは、お客さんの嗜好が残念ながらブックオフに傾いているということだな。
4月のこの時期は全国的な移動の季節だから、古本屋には買取依頼がたくさん舞い込み、いい本が集まる。
だから古本市でも魅力的な商材が並んでいるものなんだが、それをブックオフの店頭と比べて見たら、負けているといわざるを得ない。
本のレベルや量で負けているだけではなく、探しやすさという点では圧倒的に負けている。