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古本屋日誌

2024-04-14 16:11:00

ソルジェニーツィンの『収容所群島』が木村浩の翻訳で新潮社から出たのは1974年で、もう半世紀になる。

 

 

俺が物心ついて、学生の頃、それを古本屋で手にした時は、かなり表紙に傷みがあって、小口も汚れていた。

 

 

 

ある日突然、しかも早朝や深夜に自宅にKGBがやってきて「あなたは、逮捕されました」と告げられて連行され、もう戻ることはない、という恐ろしい実話がこれでもかこれでもかと語られて、社会主義国家ソ連がいかにとんでもない国であるかよくわかった。

 

 

それはさておき、通常小説の単行本には、編集者の手で惹句が記された帯がつけられる。

 

 

ところが、これまで保存状態のよい単行本には出会えていなかったので、それがどういうものか謎だった。

 

 

最近になって、ようやく初版の、帯のついたきれいな本を手に入れることができて、その、帯は

 

 

「神の不在!悪魔の跳梁!

これほどまでにして維持せねばならぬ国家とな、何なのか!

ノーベル賞作家が、生命を賭して、地獄さながらの群島の内部を告発した、今世紀最大のドキュメント。」

 

そして背の方には

 

「二千万の血涙を飲んだラーゲル白書」となっていた。

 

 

なかなか気合いの入った文面で、確かに惹きつけられるよなあ。