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古本屋日誌
NHKの「ドキュメント72時間」は猪瀬直樹の「日本凡人伝」を思わせる面白い番組だ。
ただ「凡人伝」の方は凡人とはいえ日本一の美味い米の生産農家とか東大生協で時計の修理を長年やっている職人とかそれなりにプロフェッショナルな人物も登場したが、この番組は完全に凡人、烏合の衆のオンパレードでだからいっそう面白かった。
先頃今年一年のセレクションの放送があった。
札幌にある24時間営業のサンドイッチ屋に密着するのがあった。
玉子サンドやミックスサンドなど定番はもちろんフルーツを使ったマンゴーサンドなどもあってメニューは40種類くらいはあってそれがガラスケースに勢揃いする様子は壮観だ。
客の中に50がらみの夫婦と思しき二人連れが車できていて、インタビューを受けていた。
夫婦ではなく別々に住んでいて週末だけデートする関係を30年ほども続けているという。
女は「以前別の男と住んでいて共働きなのに、家に帰るとご飯を作るのは私ばっかりで腹が立った。今はそんなこともなく気楽でいい」という。
男の方は「もうこの関係が30年にもなるのですっかり慣れました」という。
明らかに男の方は普通に2人で暮らしたかったけど、女の希望に応えざるを得なかった感が出ていて面白かった。
これから定山渓温泉に出かけるとのことで女の運転で出かけて行った。
すすきののホストだという二人連れも出てきた。背の高いイケメンはホストクラブの経営者で、もう1人の若者は今日が初日の勤務だという。
経営者の方はデビューの日にNHKのインタビューを受けてるんだから、何かの縁でもと気を利かせて、わざわざ寒空の中店の前でサンドイッチの封を切ってパクつき、弟子にも食べさせてカメラに向かって何か言わせようとする。さて思わぬチャンスをつかんだ若造は何を語るのか❓
以前は土木の仕事をしていたが、すすきのにどうしても残りたくて何回もホストの面接を受けたと言う。
平和な穏やかなわれわれの時代は人々の話は実に薄っぺらで中身に乏しく面白くはない。しかし平和が人を作り時代を作る。
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