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古本屋日誌
今日は百万遍の古本まつりの最終日で、朝から京阪の特急を使い行ってみた。
11月3日は晴れの特異日だと昔から聞いていたが、萱島は曇っており、雨雲レーダーで確認すると京都市内はかなり強い雨が降っている。
それで三条京阪で降りて、とりあえずブックオフ三条駅ビル店に10時半過ぎに出向いた。
相変わらずいい本が少ないのは不思議だ。
中公文庫でいえば大岡昇平の『レイテ戦記』全4巻、『フロイス日本史』なんかがたくさん並んでいる。
岩波文庫なら『ブッダのことば』、講談社学術文庫は『日本書紀 現代語訳』『続日本紀』。
もちろんどれも素晴らしい本で、読みたい人は多いが、棚に何冊もさしてあるのが解せないのだ。『フロイス日本史』なんかは数年売れておらず、ずっと同じところにある。
売れない本は普通の古本屋は処分するけどね。どうもよくわからないのだ。
エスカレーターの横にあるガラス窓から眩い光が差し込んでいて、晴れてきたようなので、再び京阪に乗って出町柳。
11時過ぎに百万遍交差点に着いたが、俄かに掻き曇り、再び沛然たる雨。
しばしセブンイレブンで昼ごはんを使いながら雨宿り。しばらくして雨は上がり、知恩寺にお昼過ぎに到着。
竹岡書店が文庫、新書8冊まで500円、キクオ書店が古典文庫を1冊110円など最終日に合わせてバーゲンとなっている店があった。キクオは550円均一で単行本をたくさん平台に並べていたが、その中には三善貞司の『大阪史蹟事典』(初版、箱、美品)なんかもあってびっくりした。
ところがしばらくするとまたも一点かき曇って、本降りとなって、お客さんも一斉にテント内に避難。
わしは赤尾照文堂の錦絵のところで、広重の魚づくしや国芳の錦絵を拝見して時を過ごした。
魚や虫なんかはかなりリアルに、実物に即して描いているのに、こと人物に関しては引目鉤鼻、瓜実顔の伝統様式に囚われていて、面白くない。そういった目で見ると、リアルに見えていた魚まで生気を失ってくる。
雨は1時前には上がって、オークションも行われることがアナウンスされていた。『古事類苑』の50冊以上あるセットは3000円で落札となっていた。
今日は10時過ぎから京阪の特急で、出町柳に向かう。プレミアムカーは満席で、枚方から先頭車両に乗る。樟葉から少し空いて座ることができた。
曇り空で暑くも寒くもなく、古本日和。三連休の中日で、初日を超えるお客さんが来ていて素晴らしい。
三密堂書店は仏教書、占いの本なんかが専門だと思うが、毎回1冊150円でたくさんの文庫本を大きな平台に並べていて壮観。
売れたらすぐに補充されて、本がどんどん入れ替わっていくのも楽しい。他にも200円、500円の均一もやっていて、中には
『新明解国語辞典 第四版』とか『忍者武芸帳』『どおくまん作品集』『あゝ花の応援団』なんかも見られた。
竹岡書店も単行本は3冊500円、文庫、新書は5冊500円のコーナーがあって素晴らしい。新潮文庫の『第二の性』全5巻揃、教養文庫の『ベトナム民話集』なんかもあった。
俺の印象では秋の古本まつりは廉価な本を中心に展開していて、それなりの値段になる本は出していないような気がした。
岩波文庫の『近世風俗志』全5巻、『雑兵物語』新潮文庫の『収容所群島』全6巻、中公文庫の『ハディース』『秘境西域八年の潜行』全3巻、ちくま文庫の『薔薇物語』全2巻、ディケンズの著作、講談社文庫の大江健三郎作品などは、見ることができなかったな。
今日から西宮えびすで古本市。早速朝から行ってみた。
今回で3回目で去年までは11月下旬に開催されていた。参加店は兵庫が中心で、大阪からも池崎書店、汎書店などが参加しているし、京都の古本屋もあった。
場所は阪神電車の西宮駅から南西に歩いて5分くらい、えべっさんの参道脇にある松林。
朝から七五三で親子連れがたくさん車で参詣していて、千歳飴が各所で売られている。また、記念写真を撮る写真屋の姿もあった。参詣道の脇にはリンゴ飴、スマートボールやらの露店も出ていた。
本殿横では菊花展も開催されているし、池の脇には茶店もある。
松林を抜けた先に黒い鳥居があって、その横には祈祷殿があり、順番に御祈祷のご奉仕を受けていたが、神官が朗々と読み上げる祝詞が遠くまで響き渡り、我々も清められたような感じになる。
古本まつりは午前10時ちょうどから開始。
尼崎の図研は映画関係の資料もたくさん並んでいて、中には『ぴあ 映画辞典』全3巻(1500円)なんかも見られた。
姫路のあまかわ文庫はたくさんの講談社文芸文庫、岩波文庫なんかを並べていて壮観だった。他にも大江健三郎の単行本、対談集『世界の若者たち』(500円)、天野忠詩集、港野喜代子選集(3600円、箱、帯 初版)なども見られた。
同じテントで出品している芸備書房も『悪魔の詩』全2巻揃(1800円)などが目を引いた。
京都の空瓶ブックスは1冊200円、3冊500円でたくさん文庫本を並べていた。
旬風堂書店にも立花隆の文春文庫『天皇と東大』全4巻揃(3000円)があって目を引いた。大阪の池崎書店、奈良のおくだ書店もたくさんの魅力的な文庫本、漫画(バロン吉元の『柔俠伝』なんかもあった)などが並んでいて素晴らしい。
兵庫の大釜書店は、珍しいちくま学芸文庫やちくま文庫、角川ソフィア文庫なんかをたくさん並べていた。中には『反解釈』『自我論集』『妖異博物館』(700円)なんかもあった。
元町のサンコウ書店もいろんな単行本、DVDなどが所狭しと並んでいるし、中には1999年に出たCD『春團治三代』(初代と二代目のが全部揃っている)なんかもあってびっくりした。