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古本屋日誌

2026-10-18 23:42:00

古本屋の生命線は仕入れだ。

 

 

それをスムーズに行うために、数年前は京大の正門前でマスクやティッシュをサービスで入れたチラシを撒く考えを温めていた。

 

学生は数年で卒業するわけだから、学んで要らなくなった本を後生大事に取っておくこともないだろうし、就職が決まればさっさと手放すだろうから、合理的に本を読む集められる、と踏んだわけだ。

 

 

幸い丸太町には、俺がしばらく住んでいた熊野寮があって、暇な寮生に頼んだらバイトをしてくれるだろうとも考えた。

 

 

しかしそのためには京都に本を置くための倉庫を設ける必要があるし、買取に行くための車の手配(俺は免許を取ろうとしたこともないし、不器用だし)も必要となる。

 

 

またいろんな種類の本が入荷するわけだから、自分では売り捌けない。

 

 

専門外のものは、古本組合の市に出して売る方法があるから、そこに加盟する必要もある。

 

 

また拠点を京都に移すとしたら、通販の手続きを新たに郵便局やクロネコヤマトと結ぶ必要もあるし、店舗を構えるという可能性も検討する必要がある。

 

 

そもそも俺が学生の時を考えると、ただの一度もバイトを真面目にやったことはない。

 

 

このオレがなんで仕事なんかせなあかんねや、と本気で思っていたからだが、それからすると今の学生はみな真面目で、よく働くよね。

 

 

バカじゃないかとも思うが、もちろん、そちらの方がまともであることは言うまでもない。

 

それにしても大学の正門で撒く時には、こちらも手伝わざるを得ない可能性もある。

 

 

そのように付随する業務を挙げていくと、なかなかの作業量で、定年以降の仕事としては、明らかに過剰だとわかった。