Welcome
古本屋日誌
今日は阪神百貨店の古本市なので、8時くらいには起きて、出荷のこしらえをして、9時ちょうどに郵便局にお願いに出向いた。
9時16分の準急で天満橋に出て、谷町線で東梅田、てくてく地下街を歩いて45分くらいに到着して、地下一階の7番入り口に並んだ。
また、10人くらいしか列にはいない。エレベーターは一階待機してなので、本当はそこに並んだ方が早いんだろうが、今日も朝から強い日差しがてりつけているので、たとえ15分程度とはいえ、身体にこたえることはしない。
ガードマンが、「少し詰めてください」「ここを入られてすぐ左に折れますと、エレベーターです」などと手際よく案内している。
おれはちくま学芸文庫から出たピンカーの『人間の本性を考える 上』を読みながら開店を待つ。ちょっとしたことで激昂する、実直な女ではなく、浮気性で怠け者を伴侶に選ぶなどが、脳が無垢の石板ではなく、遺伝的にプログラムされている証拠として挙げてある。
さて10時となり、エレベーター前にやってきたが、4台あるのだが全て一階から上に向かっていて、しばらくして一番手前のがやってきたので、それに乗って上に上がる。乳母車の女や若い女のグループもいて、2階、6階にも停まってから催し物会場に到着。
降りてすぐ左に今回の催しの目玉商品がガラスケースにずらりと並んでいる。
吉田博の弟子の版画が目を引くが16万くらいとなっている。
参加店は大阪7、京都4、神戸も4、三重2、愛知2、富山2、岐阜1、石川1の23軒となっていて、なかなか素晴らしい規模だなあ。
百貨店の古本市だからとにかく涼しいし、熱風や砂あらし、雨に邪魔されることもない。本棚の間隔も十分なので、お客さんがかたまっても、隙間からいくらでも覗くことが出来てストレスがない。
すぐ上の8階には阪神大食堂があって、小腹がすいたり、のどがかわいたら、いくらでも美味しい料理を楽しめる。
富山の「いるふ」は窓側の大きなスペースにいろんなジャンルの本を並べている。
文庫ではちくまの「薔薇物語」全2巻揃、5800円には驚いた。朝日文庫から出ていた『オウム裁判』の全13巻揃なんかもあった。新書でも三一の「戯歌番外地』や小田実の『ベ平連』なんかもある。
丹波篠山の古本屋の「八上書林」も岩波文庫の『近世風俗志」全5巻揃7000円や『七番日記』全2巻揃1800円は珍しい。京都の「開風社 待賢ブックセンター」もたくさんの岩波現代文庫や新書本が目立った。
神戸の「ワールドエンズ・ガーデン」はたくさんのマンガを並べていて、畑中純の『オバケ』全4巻だが1冊欠とか、花輪和一の『刑務所の前』全3巻揃、オール初版、帯3000円などもあった。
今回もレジは統一されていて、古本屋の主人に百貨店の店員さんが加わっておこなわれた。
例によって、1人が本の最後のページに貼ってある値札を剥がして、そこには値段と屋号が書いてある。
それから、机に置いてある参加店一覧を見ながら、そこにふられている1番から23番までの中から、値札に書いてある屋号を探して「22番、500円」などと読み上げる。
すると、横に控えたもう1人の店員さんが、液晶画面をじっと見ながらデータを打ち込んでいく。最後に液晶に表示された本の冊数を「30点です」と読み上げると、もう1人が頑張って実際の本の数を読んでいき、見事一致したら終了となる。
これまでは液晶を使わずに、読み上げられるデータをもう1人が小さなメモ用紙にボールペンで一々記入していき、さらに奥に座っている会計係とおぼしき女が最終確認するというひちめんどくさいことをやっていてイライラさせられたが、今回からは大分簡素化された。
支払いは現銀の他、カードやPayPayなどが使えるし、阪神阪急のカードを示すとポイントがつくし、貯めた分を、今日の支払いで貯まる分も含めて支払いに使える。