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古本屋日誌
2026-07-31 12:28:00
人類学者のリチャード・ランガムの『善と悪のパラドックス』は人間の攻撃性を論じた好著だ。
さまざまな考古学的な知見から、先史時代の方が戦争は頻繁で、戦死者の割合も多かったことが知られており、それが時を経るにつれ次第に減少している。
しかし、21世紀に入り、ロシアとアメリカのバカげた侵略戦争などで紛争事案は増加し、戦死者も増えている。
ランガムは人間は不意に攻撃されたり、傷つけられたりした際、反撃する攻撃性は「自己家畜化」によって、低くなったが、それとは別の、計画的に相手を倒そうとする攻撃性は抑えきれていないとする。
そしてこの攻撃性は霊長類に見られる遺伝的なものであり、チンパンジーは戦争めいたことをやるし、子殺し、レイプなども行うと論じる。
もちろん、ランガムは人が性悪である、矯正し難いと論じているのではなく、遺伝的なものであることを前提にして戦争を防ぐ手立てを考えようとしているのだ。
さて、昨今殺人を犯す人間は脳生理的に特異な存在であるという考えが有力となっている。
ここからは俺の考えだが、同じように霊長類の遺伝的特性である攻撃性も、人もしくは人種で強弱が見られてもおかしくは無いだろう。
そしてその差異は遺伝子的もしくは大脳生理学的に明示できるのでは無いだろうか。