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古本屋日誌
高倉良一という、70の香川大法学部の名誉教授がロマンス詐欺に騙された経験を本にした。
『70歳の法学者が、なぜロマンス詐欺に騙されたのか』(さくら舎)。
なんでも退官後、虚脱感があった著者にLINEのやり取りで近づいてきた、自称37の女の口車にまんまと乗せられて、投資話に出資して1000万近くを失ったという。
年金暮らしで金がなく、友人に「湯沸かし器が故障した」と嘘をついて350万借りて返せなくなり、友情にもヒビが入ったとある。
しかし、一応香川大で勤め上げたのだから、それなりの報酬も得ていただろうし、退職金もあったはずで、なぜ1000万程度の金を用意できず、友人から借金までしたのか不思議だな。
また画面上では1億程度の利益が出ていることになっていたのだが、不思議なことに「口座が凍結されて、元に戻すには500万が必要」となり、金策に走り回るというのも謎だ。いくらでもありそうな手口に思える。
さらに、高倉は騙されたことで、70年かけて、築き上げてきた名誉もプライドも失ったというが、これもよくわからない。
大学の先生だそうだが、どうみてもまともな単著すら無い程度の人物にしか見えないからだ。
そんな人でも、箱庭みたいな大学で、愚かな学生から「先生、先生〜」と持ち上げられたら、いい気になってしまうものなんだろう。
全国に1000以上ある大学というのは、つまりは学生を大卒にして企業に送り出す機関なわけだから、ごくかいなでの概論的な知識が求められているに過ぎない。
そんなものなら、大学になど行かずに、本屋に出向いてちゃんとした本を手に取って自学自習すれば簡単に身につくものだから、客観的に物事を見る常識さえあれば、大学の教員としてプライドを持てるようにはならないだろう。
なんだかバカバカしいを通り越して哀れだ。