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古本屋日誌
2026-05-11 00:03:00
今日は月曜で出荷にいそしむ。昼前には郵便局にお願いにいけた。
何でもノーベル文学賞の呼び声もあるという、金井美恵子が筑摩書房から『重箱のすみから』を出した。
金井はなんでもずけずけ言う異色の作家で、昔の森茉莉みたいな感じだ。
この本でも1975年に行われた、天皇への戦争責任や広島への原爆投下についての記者の質問を取り上げている。
天皇は戦争責任を問われて「戦争責任という概念を、文学的なものとしてまともに答えず、原爆投下をやむを得ぬことと発言し」とある。
また江橋崇の本から引用して、天皇が昭和22年秋に、沖縄を25年ないしは50年の長期間アメリカに貸与して、そこにアメリカ軍の強大な中心基地を集約すればよいという軍略を親書でGHQに示したことも記している。
金井美恵子はこの天皇の行為について「ほとんどアメリカ政府のような天皇の発想と、沖縄は日本ではないような発想に驚かされる。」と書いている。
天皇制は要するに身分制度であり、人間に価値の上下をつけようとするものだから、民主主義社会では容認できるものではない。
それに天皇自身も人権が与えられず、自由に外出もできない籠の鳥みたいなもので可哀想だと思う。
それにしても、あのだいぶ昔に死んだ天皇の発言は、大衆への配慮も感じられず、上に立つものの矜持のかけらも読み取れない無様なものだと思う。