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古本屋日誌

2026-01-13 15:30:00

俺にとって魅力的な古本屋は街の古本屋だ。その街に住んでいる人が売りに来たいろんな本を並べて、また買うてもらう、探し物の相談にも乗ってくれる、そういう古本屋だ。

 

魅力的な古本屋がやっていける第一の条件はちゃんとした大学が近所にあることだ。

 

俺は以前谷町線の千林大宮駅近くに住んでいて、数軒の古本屋があったが、そこでの主力商品は時代小説や写真集だった。俺はそのジャンルには全く興味はない。

 

スノビズムでもなんでも、旺盛に知識を身につけたい学生や教職員がいなければ本の需要は喚起されない。

 

第二の条件は、大きな新刊書店があることだと思う。

 

今はAmazonやジュンク堂の通販でどんな本でも容易に手に入るから、どこに住んでいようが本の入手に困ることはない。

 

しかし、新刊を実際に手に取って内容を確認して、カバーなどの具合もチェックということになれば、実店舗でないとかなわない。そのように吟味してこうた本がやがて古本屋に流れてくるのだから、新刊書店は必須だ。

 

 

3番目の条件は古本屋の店主がインテリで、浮世離れしていることだ。

 

 

古本屋が容易に陥る陥穽は、(一山当てたい)(掘り出し物を見つけたい)(珍しい本を扱いたい)というものだと思う。

 

ところが浮世離れした店主だと、掘り出し物などあるわけもないし、本はそもそもコピーなんだから大した価値があるとは考えないのだ。

 

初版とか、帯付き美品に重きを置く価値観もわからなくはないが、それは骨董品であって、古本ではないと思うのだ。そもそも本は、読めればいいのだから、安い文庫本で全然問題ないと思う。

 

 

そうなると本の値付けも安くなるわけだし、本を売りに来てくれるお客さんも(あーこの値段で売ってはるんや、買い取りが安うてもそらしゃあないなあ)と思ってくれるから、どんどん本が集まるのだ。

 

 

4点目はゆっくり本が読める喫茶店が近くにあることだ。新刊書店でこうた本をじっくり読むには、コーヒーの味とかよりもくつろげる空間だと思う。じっくり本を読んだら、2回読むことはないだろうから、古本屋に売るだろう。

 

以上のポイントを考えると、阪急の六甲駅周辺は条件を満たしている。山の上に神戸大があるし、駅なかにかなり大きい『ブックファースト』が存在する。

 

ここで気に入ってこうた本を古本屋に売ってくれるだろう。

 

そして程よい喫茶店もある。気に入った本はすぐに読んで内容を確かめたい、レジュメを作って保存したいと思うものだ。

 

新刊書店の近くにさてんがあっても、スタバのようにいつも混んでいるようでは、集中して読み耽ることはできない。

 

 

その点六甲駅の「ブックファースト」の前には、パンやサンドイッチも置いている広いさてんがあって、コンセントを備えた席も備えられており、好都合だ。この店でしっかり本を読めばもう2回目読むことはなかろうから、古本屋に売ることになる。