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古本屋日誌
今日はお昼前に嫁と家を出て、淀屋橋から難波を経て、南海で住吉っさんに詣でた。昨日に比べると風が強く、かなり肌寒い。
高島屋は去年までは2日から開いていたが、今年は明日からとなっている。
住吉大社駅は去年ほどの混みかたではなく、スムーズに前に進めるし、例によってエホバの証人の宣伝も少しボリュームを落として行われている。
阪堺線の軌道に面した左手には、俺の幼い自分は、明治時代にできた正方形の待合所があったのだが、もちろんそんなものは跡形もなく今は写真館になっている。
参道には、今年も露店は出ておらず、太鼓橋を上り下りして、国宝の第四本宮に参った。
ここは橋を降りてすぐのところにあって、人出も少ない。
しかし、1番奥の第一本宮は大変な人で、ずらりと並んでいる。その横、東側の門から出て、初辰さん。ここにはいつも通りうどんや風一夜本舗が出店していて、生姜くず湯の振る舞いをしている。
そこからぐるりと境内の北側に出ると、左手にずっと薄茶色の塀が続いている。
住吉神宮寺(津守寺)の跡だ。俺の中学生時代は囲いはなく、自由に入ることができ、かつて堂塔が聳えていたであろうあたりまで自転車で行くこともできたし、平地にポツンと置かれた巨大な礎石に寝そべることもできた。
さらに種貸社に少し並んで詣でる。ここには一寸法師船出の地だとして、大きなお椀の舟が置いてあって乗ることもできる。
左手に土俵と、警察の警備車両が並んでいるのを見ながら、坂を下り、住吉会館が右手に見える。
結婚式場として使われているところで、その前には大きな看板が出ていてコーヒーなどが600円で飲めるとある。
その左手を少し進むと神馬舎があって、並んでいる人がいるので、進んでみると、警備のおっちゃんがいて「もうすぐ、1時から神馬が出てきますよ」と言うので、その時は12時40分だったが、しばらく寒風の中待つことにする。
俺の小さい頃はもちろんここに白馬がいて、人参などを与えることもできたが、このところ正月に詣でた際は神馬を見た記憶がないのだ。今年は午年なので特別のはからいなのかもしれない。
神馬舎の左手は楠がまばらに生える疎林なんだが、そこに黄色いロープが、サークル状に張ってあって、たぶんそれが埒で、馬が回ってくださるのだろう。
やがて1時ちょうどに、神馬舎の左手の扉が開き、ファンヒーターとおぼしき暖房器具やおそらく灯油を入れてあるのだろう一斗の青と赤のポリタンクも見える。
白い毛の、サラブレッドに比べたらかなり小ぶりの神馬が若い3人の伯楽とともに出現して、予想通り黄色い埒に沿ってぐるぐる回って下さる。
その頃には神馬舎の横から、疎林の中までたくさんのギャラリーで、もちろん皆さん、示し合わせたようにスマホのカメラを構えていらっしゃる。