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古本屋日誌
今日から来年1月12日まで、一乗寺の恵文社で古本市。
前日から京阪の特急を予約してさっそく朝から行ってみた。
枚方を9時23分に出る特急はほぼ満員だった。出町柳に10時前に到着たが、エスカレーターは大学へ向かう学生らでごった返している。
古本市は11時からなので、上がりきった川端通りに面する「ゼッテリア」でコーヒーを飲んだ。店内は空いていてテーブル席で突っ伏して寝てる人もいる。
叡電で一乗寺に10時40分くらいに到着、恵文社は入り口が2ヶ所あって、東側のは雑貨や装飾品を扱うフロアーで、西側が新刊書店だ。天気も良く、日差しが照り付けて、風はなく快適だ。
古本市は東側で行われるのだが、まだシャッターが下ろされている。
しばらく斜向かいにある薬局でぶらぶらして、11時ちょうどくらいに店の前に行くと、数人が待っている。
さて店内に入ると、床が長細いグレイの板張りで、店の左半分が今回の古本スペース、20坪くらいで、普通の古本屋くらいの規模だ。
百万遍の北にある古本屋「福」の棚には、山田稔の『ごっこ』『教授の部屋』(ともに1500円)、川崎彰彦の『わが風土抄』(カバーなしで3000円)『虫魚図』(3000円)なんかが並んでいる。
他の古本屋の棚を見ると小林信彦の『ある晴れた午後に』(1650円)や『東京のロビンソンクルーソー』、小島信夫の著作、雑誌『sumus』『ARE』、阪急が出した森茉莉のムック本、近藤ようこの諸著作なんかも見られた。
そもそも、恵文社は新刊書店で、西側の入り口から入ると山田稔、大江健三郎、金井美恵子、坪内祐三、小島信夫など極めて特色ある文芸書や、美術書、大型本がずらりと並んでいて壮観だ。
普通の本屋に大量に置いてある山本周五郎、佐伯泰英、山本一力なんかの時代小説や東野圭吾、宮部みゆきらのミステリーは見当たらないな。(置いてあるのかもしれないが。)
またAI企業の経営者マックス・ベネットの『知性の未来』とかノンフィクションの『透析を止める日』だとか『爆弾犯の娘』なんかも見当たらない気がする。(あるのかもしれないけどね)
叡電で3駅下った出町柳近くの枡形商店街にある古本屋「上海ラヂオ」なんかには大量の時代小説があるのと対照的だ。もちろん三条京阪や四条のブックオフにはそれらはものすごい量がある。
普段は川崎彰彦やら天野忠、大江健三郎なんかを好んで読んでる人でも、たまには『青べか物語』とか『おたふく』とか、経済書なんかを読みたくなるのではないか。そんな時一乗寺では、かなり不便な感じがする。
これは古本屋があえて棲み分けをしているのかもしれないし、お客さんの方でもそれをよしとする感覚が強いからかもしれない。
俺はブックオフこそが日本一の古本屋だと確信しているけど、京都の古本屋にとってブックオフは嘲笑う対象でしかないのかもしれない。お客さんとの共犯関係が京都の特色なのだろう。