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古本屋日誌

2025-12-16 23:27:00

魅力的な古本屋がある場所は限られる。

 

まず金持ちが多い町であり、さらにちゃんとした大学があるところだ。

 

大阪ならまず豊中、吹田であり、阪大や関大があって、天牛書店本店とブックオフ吹田関大前店がある。

 

 

また箕面も阪大の石橋キャンパスがあって、ブックオフ箕面市役所前店がある。

 

 

金持ちが住んでいるところとしては高槻市や中之島があるのだが、それなりの大学はないから、古本屋自体あまりない。

 

神戸なら六甲道であり、神戸大があって口笛文庫、神戸学生青年センター、古本市場灘店がある。

 

芦屋は金持ちは多いらしいが、ちゃんとした大学はないから、俺にとって魅力的な古本屋はない。

 

先に挙げた古本屋は規模も大きいし、何よりさまざまなジャンルの本や絵本、実用書、趣味本、明治時代の古い本や雑誌、和本、紙もの、ポスター、CDなども網羅している。

 

しかし京大がある東一条、百万遍、少し北に上がった一乗寺あたりには大阪や神戸のような古本屋はない。これが以前から俺には不思議だった。

 

 

百万遍にはまず吉岡書店があるが大学の教科書を扱っている感じがするし、規模もさほどではない。

 

 

一乗寺には老舗の萩書房があって、かなりいろんなジャンルの本を扱ってはいるけれど、大規模な本屋とはいえない。

 

 

またこのところアリバイブックスとか、ぼあい書房などの新しい古本屋もできているが、いろんなジャンルの本を網羅しているとはとてもいえない。

 

また、文学書を扱う古本屋がかなりあるのだが、学生は貧乏だし、骨董品みたいな古い単行本に魅力を感じるとは思えない。

 

 

文学部は、さほど学生も多くないということもある。

 

 

ごく普通に考えれば、お客さんが望んでいるのはいろんなジャンルの本が置いてあり、通路も広く本が見やすく、しかも整理されていて容易にお目当ての本が探せて、駅にもちかいということだ。

 

 

つまりブックオフのような古本屋を求めているわけだよ。

 

 

しかし京都の古本業界は、頑なにそのニーズに応えるスタンスではないように思えるのだ。

 

 

俺が学生だった1980年代と今の京都の古本屋を比較してみると、潰れたり、店主の高齢化でやめてしまったりというのはあるが、店での本の展示、分類は全然変わってない。

 

 

京阪三条の「京阪書房」、少し下がった「大学堂」など、タイムマシーンで40年前に逆戻りしたような既視感に襲われた。(今は2店ともない)

 

この頑固さは京都人の矜持みたいなもんなんだろうか。