Welcome

古本屋日誌

2025-10-12 20:40:00

今日ははるばる一乗寺の本屋、恵文社に出向いた。

 

昨日と今日、大阪の出版社、編集工房ノアの本の展示販売があるからだ。

 

ここは50年前からある、老舗の文芸書の出版社で、山田稔や安水稔和、川崎彰彦、天野忠らの本を出している。

 

 

昨日は社主の涸沢と山田稔の対談なんかもあったようだ。

 

俺もここの本は好きで山田稔のや、天野忠の本を何冊も持っている。

 

ただ基本的には詩集をたくさん出して成り立つ出版社だと思う。

 

つまりは自費出版みたいなものを扱う会社だということだ。世間には金を積んでも、自分の書いた詩を本にしたいという人がたくさんいる。そういう願いは理解できるものだよね。

 

 

ただノアについて不思議なのは、未だにホームページすらないことだ。

 

本の注文はハガキを出す形で行われていて、不便だ。

 

まもなく本が送料無料で送られてくるのだが、入金は昔ながらの郵便振込用紙同封で、今どきこんなひちめんどくさいことはやめてもらいたいものだ。

 

 

また山田稔は以前は講談社とか河出書房とか、そういう名の通った出版社から本を出して、講談社文庫や文芸文庫にも収録されているのに、このところ新刊はほとんど全てノアからだ。これは不思議で仕方がない。

 

 

全国的には、名前の知られていない弱小出版社から何を好んで本を出すのか、俺には理解できない。

 

それはそれとして、2時くらいに恵文社に到着して、一乗寺駅寄りの入り口から店に入り、本とともに雑貨の展示販売がされているスペースの奥に「ノアの50年」と題された展示スペースが設けてあった。

 

 

大きな机が3つ並んでいて、その上にこれまで刊行してきた単行本や文庫本が並んでいる。川崎彰彦、三輪正道、東秀三、足立巻一。

 

また本棚も2つあって、そこには山田稔の著作、天野忠のエッセイや詩集がずらりと並んでいるほか、今では品切れとなっている天野の本や川崎彰彦、港野喜代子のものが非売品で並んでいた。

 

 

俺はいくつか品切れの本もあるのではないかと期待していて、確かに天野忠の『木洩れ日拾い』はあったな。

 

その横、恵文社なんだが、美術書、芸術書、大型本、マンガ、小説、外国文学などがずらりと並んでいて壮観。小説のラインナップが岡田睦、武田百合子、大江健三郎、小島信夫、山田稔、川崎彰彦、金井美恵子、夏目漱石、古井由吉なわけでなかなか面白い。