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古本屋日誌
2025-06-26 14:04:00
文藝春秋から出た垂水秀夫の『日中交渉秘録』には、2019年の香港での民主化運動を分析したくだりがある。
学生などが主導して大規模な集会に発展し、一部の若者は地下鉄の運行を妨害して混乱を引き起こそうとするなど興味深い運動だった。
垂によれば、これは言論の自由、結社の自由の侵害を食い止めようとするムーブメントと日本では報道されていたが、それは違うという。
当時香港には中国本土から金を持った裕福な資本家が流入して、手広く商圏を広げて、元の香港の住民との間に経済格差が生まれていた。
また同時にたくさんの観光客も押し寄せて、我が国でもあったことだが、生活物資を大量買して持ち帰る行為が横行していて、これも顰蹙を買っていた。
つまり2019年の運動は経済格差の拡大に怯える香港大衆の不満から発生したもので、大衆にとっては学生が唱える言論の自由などのスローガンはお題目に過ぎなかったというのだ。