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古本屋日誌

2025-06-24 16:10:00

中国大使を長らく務めた垂秀夫が文藝春秋から『日中外交秘録』を出した。

 

本は読み始めたばかりで、評価に値するものかはまだわからない。

 

垂は天王寺高校の同級生で、1980年卒、京大の教育学部に入った。(その後法学部に転学部している)

 

 

今もそうなんだろうが、大阪府立のトップ校では、受験指導みたいな授業は基本的には行われず、教師の趣味的な関心に基づいた時間だった。

 

漢文は藤川が担当していて、教科書は使用せず、手作りの『論語』テキストを使い、その解釈も極めて恣意的なものだった。

 

 

俺は面白いおっさんだと思って話を聞いていたが、快く思わない生徒もたくさんいて、公然と授業をボイコットしていたので教室はガラーンとしていた。

 

 

「なんでボイコットするんや❓」と聞いてみたら「あいつの話て、受験と全然関係ないやん、アホらしい思わんか❓」と言われたな。

 

 

3年の担任は国語の津田で、漱石が好きで岩波書店から出始めていた新書版の『漱石全集』を「これはいいからこうといたら、ええ思うよ」と勧めていたが、俺はどう考えても漱石の小説はくだらないと思っていたので、(こいつはバカだな)と思った。

 

 

 

津田は狭量なところがあって、自分の決めたやり方を強引に押し付けるという問題があった。

 

 

ある時午後の最後の授業が休講になり、もう好きにしていいかな、クラブのある生徒はそれに行き、帰りたいものは帰るという雰囲気になっていたが、津田がやってきて「とにかく、残って自習する‼️」と切り口上で宣言する。

 

 

垂が帰り支度して津田のところに歩み寄り、「帰るよ」と言うや、グーで津田は殴ったね。

 

 

垂はというと、特に捨て台詞なんかを残すことなく、さっさと帰って行った。40年以上前とはいえ、パンチを生徒に食らわす体罰は余りみたことがなかったな。

 

 

その後垂は「あれ、ほら津田に殴られたせいで、鼓膜が破れたのか、聞き取りにくくなって、耳鼻科に通ってるんや」と言っていたな。