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古本屋日誌

2025-06-14 21:15:00

どこの会社でも年長の労働者との距離の取り方、仕事の配分は難しいだろう。

 

 

子ども相手の塾業界なら、年齢が離れている分、子どもの感覚とのズレも出てくるだろう。そういった時、叱る必要もあるだろう。

 

 

しかし、上司がだいぶ年下のケースも多いし、指示の出しかたもめんどくさそうだ。

 

 

若い子になら、「これとこれとこれに注意してやらなあかんで」くらいの口頭注意で問題ないだろうが、年輩の労働者には、それなりに配慮しないといけないかな、と要らぬ気遣いもしてしまうかもしれない。

 

 

 

古本業界では、若い店主も組合に入ってきているようで、まだ30代、40代となれば先輩の60がらみのベテランから、指示を受けて仕事を覚えて、こなしていくのは自然な流れだろう。

 

 

例えば古本まつりのレジなんかで、新米が本に挟んである値札を取り外しながら、すぐ横のレジ打ちをしている先輩に値段を読み上げるシーンがありそうだ。

 

 

そうした時、すぐに値札が取り外しにくいことがある。何冊かをセットにして販売していて、本全体を透明なシートで覆っていて、値札はシート内に貼ってあるようなケースだ。

 

 

こうした時、まあ当たり前だが、新米の古本屋はカッターでシートを開けて取り出そうとするが、手間取ることもあるだろう。

 

 

すると横の先輩が「あとで‼️」と低い声でぼそっと指示を出し、自然な流れでそれに従うだろう。

 

 

実は、そういう手間取る値札は、後で取り出すのがルールというわけではないと思う。

 

 

俺は長年古本市に通っているが、レジの古本屋2人が同年輩の時は、先に値段を読み上げろ‼️みたいな指示はもちろんなく、ちょっと手間取りながら、カッターでシートを切って値札を取り出してから、値段を告げることも多いのだ。

 

 

でも新米とベテランのケースなら、おそらく、これは完全に勝手な想像なんだが、先輩の古本屋から、本のくくり方から、業者の市での入札のやり方、本を売る時のアドバイスなんかも受けているだろう。

 

 

さらに買取に連れて行ってもらったり、値付けのコツを教わったりもしているかもしれない。

 

 

 

つまりすごく徒弟制度的な、弟子と師匠、新米とベテランの職人みたいな伝統的な人間関係がある感じがするのだ。そういう流れがレジ打ち作業にも感じ取れるのだ。

 

 

俺はすごくいいなあ、と思っているのだが、こと自分がこの歳でそういう立場に置かれたら、嫌だなと思うし、もちろん先輩方もやりにくかろうよ。