Welcome
古本屋日誌
2025-04-24 12:59:00
全集には書簡も収録されることがある。新潮社の『三島由紀夫全集』なんかがそれだ。
ところがその手紙そのものが欲しいというお客さんもいるようで、今回東京の、月の輪書林という古本屋が出した古書目録を入手したのだが、フルカラーでたくさんの手紙、葉書が掲載してある。
巻頭は、大杉栄が堀紫山やその娘らと写っている写真で50万の値段がついている。
写真は10数人の集合写真なのだが、人物は1人を除いて特定されていて、エピソードとともに解説されている。
俺が思うにはカラーで写真も載っているし、人物も解説されているのだから、資料としてはそれで十分だ、あえて入手してためつすがめつ眺めても得られるものはないのではないか。
しかしそうではないんだよね。大杉栄に愛を感じている人たちは一枚しかない貴重な写真を、愛の証として手元に置きたいのだろう。