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古本屋日誌
3月となって、いよいよ古本屋の繁忙期となった。
しかしこれまではほぼ1月から3月と年末だけが忙しくて、あとはお呼びがかからなかったのだが、この1、2年は年中買取依頼がある。
これはもちろん亡くなる老人が増えたからでもあるし、定年を迎えて大学を退官する人が増えているのも原因だ。
また図書館も定期的に蔵書を処分している。
うちの近所には古本屋は5分くらいのところに古本市場、自転車で10分くらいのところにブックオフがあるだけで、街の古本屋はない。
商店街も、かなり前は萱島駅からすぐのところに市場があって賑わっていたようだが、われわれが宿替えしてきた2013年にはほとんど閉まってシャッター商店街になっていた。
代わりに万代やトップワールドなどのスーパーといくつかのコンビニがある。
これが21世紀の市井の姿だと思う。
天神橋筋商店街とか、千林みたいな、今も小さな小売店がそれなりに儲かっているのは過去の遺物が残っているようなもので、いずれは萱島のようになるのではないかな。
今は大都市部はそれなりに人がいて、消費者の好みも分かれているから、小さな店も経営が成り立つのだろうが、どんどん人は少なくなっていくから、いつまでもこれまでのようにはいかないだろうと思う。
古本屋もやがてブックオフと古本市場に集約される可能性が高いと思うのだ。
だって、客からすればなんでも引き取ってくれる古本屋がありがたいわけで、「雑誌は買い取れません」「エロ本は扱いません」「ゲームとかゲーム機はいりません」とか言って断ってくる街の古本屋は使いにくいだけだろう。
それに古本屋の経営者は、すぐに稀覯本とかお宝本とかを手に入れたくなる人たちが多いのだ。
そんなものは手に入らない。
また大多数のお客さんはそもそも骨董品を求めてはいない。
素晴らしい作品は、初版で読もうが、100円の文庫本で読もうが感動のレベルはなんら変わるわけもない。
京都、大阪、神戸の三大都市では、神戸が1番ブックオフへの集約が進んでいるように感じる。
京都はなんだかんだ言っても、大学の数が多い。学生は4年で卒業するから、その際に本も処分して全国に散らばって行くから、古本屋も近所にあった方が好都合なので、ブックオフに集約されにくいと思う。
大阪はどうなんだろうか、よくわからんな。