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古本屋日誌

2025-02-16 00:04:00

直木賞作家の村山由佳が最新刊『PRIZE』を出した。

 

ベストセラー作家で、何度も直木賞候補にノミネートされたのに、その度に受賞できない天羽カインの話だ。

 

直木賞選考会の晩は、馴染みの編集者や担当を招いて宴会を催しながら、受賞の知らせを待つのだが、電話でも落選をしるや、居合わせた編集者連中をなじり倒す。

 

それだけでは腹は癒えず、挙句、選考委員をつかまえて、何故受賞できないのか問いただす挙に出てしまう。

 

筒井の『大いなる助走」みたいな話でもあり、太宰が井伏鱒二や川端康成にからんだ話も思い合わされる展開だな。

 

名誉を得たいとの思いは著名人に限らず体臭の間にもあまねく存在する欲求だ。そう思った大和さらに興味深い。