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古本屋日誌

2025-02-14 12:34:00

ポストモダンを経て、結局近代主義、つまりモダニズムに回帰している現代社会を剔抉する好著がノルベリの『資本主義が人類最高の発明である』だ。

 

資本主義体制へのさまざまな批判に真正面から向き合って答える本だ。

 

 

アメリカは貧富の差が著しく拡大していて上位1%が富の半分以上独占していること(これはもちろん事実だが、過去と比較したらずいぶんマシだという)、GAFAなどの独占企業の経営者などが天文学的資産を築いていること(多大な投資が初期に行われたことや、三代続けてビリオネアーであった例が少ないという話だ)などが取り上げられて、過去と比較しながら論じている。

 

 

そのあたりは特に異論はないのだが、地球温暖化を招いて、気候を変動させている現状への分析は弱い。

 

確かに以前に比べて貧困は著しく減り、寿命も伸びて健康な生活を享受できるように人類は進歩してきているが、その分地球環境への負荷は増しているわけで、資本主義はそれへの有効な対策を打ち出せないでいる。