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古本屋日誌

2025-02-06 16:31:00

サンデルとピケティの対談本『平等についていま話したいこと』が早川書房から出た。

 

サンデルはあの正義論、ピケティは『21世紀の資本』の人だな。

 

早速一読してみたが、これといって、新しい知見はなくちょっとがっかりさせられた。

 

2人とも100年前に比べてはるかに富の集中は和らぎ、平等の方向に世界が進んでいるという認識では一致している。

 

 

また今後の方策として企業課税の強化、累進性の厳格化、相続税の推進という点でも異論はない。

 

世界が平等化し、富についても一極集中が、緩和されてきているのは、そもそも事実であるし、今のように金持ちを甘やかしていれば、社会の流動化は失われて身分社会に逆戻りしてしまう。

 

だから2人の意見は私学真っ当であり、また退屈でもある。

 

さらにアメリカのオバマなどの民主党政権への批判でも両者は共通の立ち位置にあることがわかった。

 

2008年の金融危機で、オバマは経営難に陥ったウォール街を税金を投入して救済したが、普通のマイホーム所有者は、自分でなんとかしろ、と突き放した。

 

 

これが分岐点となって民主党はそれまでの支持基盤であった労働者階級から見放されて、トランプのような右派の台頭を招いたという。

 

この論点も特に新しいものではなく、聞き飽きたようなもので、新鮮味はないな。