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古本屋日誌
昨日からさんちかホールで恒例の古本市。早速朝から行ってみた。
さんちかは改装工事が進んで、ホールのある3番街の前、阪神電車よりの、以前はヴィッセル神戸の巨大なペイントを描いた仮囲いのスペースだったところには上島珈琲店が出来ている。
10時にオープンして、階段を降りてホールに行くと、震災30年ということで、特設コーナーが設けてあって、あの地震を扱ったいろんな本が並んでいる。
中でも目を引いたのは1月17日から数ヶ月におよぶ朝日新聞などの束で、黄ばんではいるものの、しっかりしていて、よく保存していた人がいたものだと驚いた。(値段は3万)
もちろん17日の朝刊一面は、地震とは関係ない貿易摩擦の話で、そういう日常が粉々になってしまったわけだ。
また神戸の古い写真もたくさんあって、中には手彩色された美しいものもあり、俺は興味はないけれど、研究者やコレクターには垂涎ものなんだろう。
小野十三郎の詩集やエッセイもたくさん並んでいて珍しかったが、新書の『大阪』はなかった。
だいぶ前に出た本だが『廣重名所江戸百景、新印刷による』が外箱に傷みがあるものの5千円で売っていたのは安いと思ったな。
「サンコウ書店」のブースでは1948年に出た『復興 大阪』(毎日新聞)という敗戦後間もなく出た大阪ガイドブックが3000円で出ていて、こんな本があるのかと驚いた。
パラパラ見るとホステスが横について接客するスタイルの喫茶店が簇出、復活したダンスホールの脅威となっているとある。
そりゃそうだろう、下手くそなダンスなんか踊りたくないからな。
いしいひさいちの『バイトくん』1から3(プレイガイドジャーナル)が4000円で売っていた。この本の前にでた『バイトくん』はヤフオクでえらい高値で取引されていたが、「いしい商店」という彼のサイトで電子で復刻されている。読むだけならそれで充分楽しめる。
この古本市では古書目録も発行されていて、その中には毎日新聞社が、だいぶ前に出した『川瀬巴水木版画集』(二重箱付)が10万で載っている。
さんちかは30分くらいで切り上げてブックオフセンター街店に行ってみた。
ここはセンター街に面していてニトリやサイゼリアが入っているビルの5階ワンフロアーを占めていて、実に広いし、本は整理整頓されているし、通路も幅がとってあってお手洗いまで完備されていて素晴らしい。
日本一の古本屋の名に恥じない店だと思う。
唯一問題なのは、本のチェックが甘いことで、線引きがある本に気づかず高い値段で売っているケースがしばしばあることだ。
物凄い量の本が入ってくるので、限られた人数ではチェックしきれないということだろうが、いうまでもなく古本屋としては恥ずかしいことだ。