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古本屋日誌
2025-01-04 20:39:00
ナンシー関の『信仰の現場』は彼女の唯一のルポだ。
自ら信者が集まる場に出向いて、インタビューしたり、取材したりしてその実像を描こうとした意欲作だ。
その第一回は矢沢永吉のコンサート(平成3年)で、ナンシーは取材許可を取ってから出向いている。
ところが、「後でチェックの嵐に会い、ひどい目を見た」からそれから後は事前に取材許可などは取らず、ゲリラ的に現場に出向いたとある。
そうなのか、矢沢永吉は取材にはチェックを入れたこともあるのか、とちょっと意外だったな。
確かにナンシーは遠慮会釈なくなんでも書いてしまうところがあって、それが魅力でもあった。
この本でもNHKの渋谷にある見学コースに出向くのだが「私は、NHKから学ぶものなどひとつも無いと思っている」と書くのだ。
彼女とっては、こんな無意味なNHKをありがたがる連中とは一体どんなアレなのか、見てやろうという姿勢だ。
結局、見学はタダなので、ささやかな家庭サービスを求める家族連れがたくさん訪れていると結論づけるのだが、彼女自身は「やっぱり見て学ぶものなどなかった」と書いている。
ただ俺はナンシーがNHKに出演して、例の消しゴム版画のコツを伝授している番組を見たことがある。
彼女は仕事の一環との捉え方なんだろうけど、NHKはけっこう懐が深いよね。