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古本屋日誌
2024-12-28 16:27:00
大阪球場があった頃は、スタジアムの一階に古本屋街があった。
10店くらいの古本屋が入っていたが、再開発で球場は取り壊されて、現在のナンバパークスとなった。もう、20年くらい前のことだ。
古本屋は近くのビルに移転したが、平田書店はそこには入らず、近くのビルの1階に店を構えた。
ここは大阪の地図や一枚ものをたくさん扱っていて、戦前のものに加えて1950年代の地図帳なんかもあって、それなりの値段を付けていた。
店番のお婆さんは「どこにもないものやから、そういう値段やねん」と口癖のように言っていた。
彼女は大阪の古い地図や資料を販売していることに誇りを感じていて、いろんな大阪弁を教えてくれた。
その中でも「でべそ」というのは初耳だった。「若い頃、でべそや、そういう子や言われましてん。せやけど、おへそのことや思てんのちゃうか❓そやないで。女だてらにあちこちで歩く不良娘のことやで」と言うのだ。
この言葉は牧村史陽の編んだ『大阪のことば事典』にも南陵の『辞典にない大阪弁』にも掲載されていないので、詳細は不明だ。
まもなく撤退する店が増えて平田書店もなくなってしまった。
そして今や、山羊ブックスしか残っていない。大阪球場の奥、南側にはスケートリンクとボウリング場、ビルの屋上には巨大なプールが設けられていたが、これらもない。