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古本屋日誌
2024-12-14 13:04:00
2022年の年末に印刷も終わり仕上がっているにもかかわらず、内容に問題があるとして出版元のイーストプレスが回収してしまった『中野正彦の昭和九十二年」という小説がある。
刷り上がっているのに、回収するとはよほどややこしい内容なのか、ぜひ読んでみたいところだ。
ネットで探すとAmazonやメルカリで何点か出品されているが、値段が6000円を越えている。定価は2200円のようだし、ちょっとそれでは手を出せない。
お客さんに持っていないか尋ねたり、古本まつりで気をつけたりして、ようやく手に入れて一読。
主人公中野正彦はピザ屋のバイトで貧乏な生活を送りながらも、「会長」を頂点とする秘密結社に所属して、反日と目された人物へのテロを計画し、実行している。
面白いのはほとんど実在の人物名が使われていることで、彼らが「お父さま」と呼んで尊敬やむあたわざる人物は、ちゃんと安倍晋三となっている。
中野は彼が反日的と判断した人たちをあれこれ理屈をつけて罵るのだが、確かにそういう人たちはいるわけで、その言動をリアルに描いてあると感じたな。
ストーリーは急転直下、今まで「お父さま」と仰いできた安倍晋三に加えてトランプ大統領も暗殺せよとの司令が会長からもたらされる。加藤はそのテロ計画に参加するのだが、実行当日東京は直下型の大地震に見舞われて大混乱に陥るのだ。