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古本屋日誌
2024-11-07 12:09:00
楳図かずおが亡くなった。88だから仕方ないことかもしれない。
俺は中学生の時、少年サンデーで連載中の『漂流教室』を読んでいてそのおどろおどろしい絵に恐怖をおぼえたな。
この作品はある朝、突然小学校がまるごと未来にワープしてしまい、登校中の児童や教員など800人以上が、周りは砂漠という廃墟の世界に放り込まれる話だ。
確かに設定は雨白いのだが、ストーリー展開に関しては、中学生だったとはいえ、俺には「こいつバカなんじゃないか。毎回思いつきで適当な話を描いてるだけやないか」と思っていた。
給食の納入業者のおっさんが突然豹変して、給食を独占して、抵抗する子どもを傷つけるという安易な設定や、小学校の廊下になぜかピストルが落ちていて、それを子どもが手に入れて、おっさんに立ち向かうという話など、バカバカしくて、論外だと思った。(もちろん今でもそう思う。)
しかしそんなことは、瑕瑾でもなく、とにかく絵が恐ろしい。
砂漠の森からやってきて、ちょっとでも動いたり、恐怖のあまり引き攣った顔をしたりする子どもを容赦なく巨大な鋏で殺してしまう蠍のような怪物の奇怪なこと、未だに鮮明に覚えているくらいだ。
楳図かずおは、恐怖におののく子どもの姿を描きたいというのがまずあって、そこに収斂していくように、適宜ストーリー組み立てたいたのではないか。